バッハ 平均 律 クラヴィーア 曲 集。 「平均律クラヴィーア曲集」の難易度について考えてみる(J.S.バッハ)

【平均律1巻】ピアニストが全24曲演奏してみた!分析・演奏ポイントも解説【フーガ】

バッハ 平均 律 クラヴィーア 曲 集

1722年。 バッハのクラヴィーア作品の代表作。 24の調性をハ長調から順に半音ずつ上がり、それぞれの調が「プレリュード」と「フーガ」の2曲になっている。 この形式はJ. フィッシャー 1665-1746 の『アリアドネ・ムジカ』というオルガン曲集がモデルである。 また、平均律による調律法もこの曲集によって確立された。 多彩な曲想で書かれた「プレリュード」とポリフォニーの最高な技法が用いられた「フーガ」など、様々な点から音楽史上最も重要な曲集の1つである。 プレリュードはグノーが歌曲「アヴェ・マリア」の伴奏に用いたことでも知られている。 フーガは4声。 主題が一度もとぎれない 嬉遊部がない フーガである。

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バッハ:平均律クラヴィーア曲集1〔市田編〕:全音オンラインショップ

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ところで、最初に「平均律クラヴィーア曲集」からバッハの音楽に入ったという人は、どのくらいいるだろう。 わりと少ないかもしれない。 というのも、「平均律」という日本語タイトルにあるこの言葉が、なんとなく謎めいているというか、近づきがたい印象を持たれるように思うからだ。 バッハはクラヴィーア、すなわちクラヴィコードやチェンバロのような(ピアノが作られるよりも前の)鍵盤楽器のために作った作品は数々あるが、「イタリア協奏曲」や「フランス組曲」や「イギリス組曲」など、お国名を冠した楽しい感じのする作品に比べたら、「平均律」と言われても、ちょっとどうしたら……という気持ちにはならないだろうか。 曲の中で、つぎつぎと調性を変化させても、違和感なく美しく響いてくれる便利な調律の仕方だ。 バッハは1オクターブの12音を主音とする長調・短調、つまり24の調性を網羅した曲集を書こうと思った。 全調がほどよくきれいに響く調律方法があるなら、ひとつのまとまった曲集を作ることが可能なのだ。 ただし、バッハがこの曲集につけたドイツ語のタイトルを注意深く見てみると、Das Wohltemperirte Clavier、つまり「うまく調律されたクラヴィーア」としか言っていない。 「平均律」なんて書いていない。 それが定着したことになる。 というわけで、この曲集はそもそも、鍵盤楽器を学ぶ人の教育的な曲集として(だから日本でも、ピアノのを習っている人たちは「教材」として比較的早く出会うことになり、「平均律」という言葉を、この曲集を指して使うことが多い)、1722年に第1巻が、1742年頃に第2巻が完成された。 1巻も2巻もそれぞれ、24の調性を網羅しており、一つの調性につき「前奏曲」と「フーガ」がセットになっている。 それが2巻あるので、96トラックという、結構な聴き応えのあるアルバムになる。 ある音からその1オクターヴ高い音までを、均等に12の音で分割する方法。 現代のピアノは通常平均律で調律されている。 ピアノの鍵盤を思い描いていただければわかりやすいと思うが、ドから1オクターブ高いドまでの間には、白鍵と黒鍵合わせて12個の音がある。 本当はオクターブ内の音を12で割り切ることは数学的にムリなのだが、少しずつ妥協して均等化をはかることで、どの調を弾いても違和感を与えない。 しかし、厳密に言うと平均律では本来の音と音のハーモニーの純正な美しさは損なわれている。 極めて美しく響かせる純正律や中全音律などの音律があるが、それらは鍵盤楽器のようにあらかじめ弦の音の高さが固定された楽器では、調性が変わると美しく響かなくなってしまうのだ。

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偉大な作曲家バッハ!平均律クラヴィーア曲集の難易度や弾き方を解説!~第1巻3番を例にして

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平均律クラヴィーア曲集第1巻よりフーガ第2番ハ短調BWV847の冒頭9小節 平均律クラヴィーア曲集(へいきんりつクラヴィーアきょくしゅう、原題: Das Wohltemperirte Clavier、現代のドイツ語表記では: Das Wohltemperierte Klavier は、が作曲した のための作品集。 1巻と2巻があり、それぞれ24の全てのによるとで構成されている。 第1巻 BWV846〜869 は、第2巻 BWV870〜893 はに完成した。 原題の"wohltemperiert e "とは、鍵盤楽器があらゆる調で演奏可能となるよう「(well-tempered)」という意味であると考えられ、必ずしもを意味するわけではないが、和訳は「平均律」が広く用いられている。 概要 [ ] バッハは第1巻の自筆譜表紙に次のように記した: 指導を求めて止まぬ音楽青年の利用と実用のため、又同様に既に今迄この研究を行ってきた人々に特別な娯楽として役立つために(徳永隆男訳) 第2巻には「24の前奏曲とフーガ」とだけ記した。 現代においても演奏を学ぶものにとって最も重要な曲集の一つである。 は、この曲集とのを、それぞれ、音楽のとと呼び、賛賞した。 鍵盤楽器で調律を変更せずに、あらゆる調で演奏可能な調律法は、平均律の他にもなど、当時は様々な方法が提唱されていた。 バッハが意図した調律法については諸説あるが 、近年では平均律クラヴィーア曲集第1巻自筆譜表紙にある手書きのループなどから、バッハの調律に対する指示を読み取ろうとする試みもなされている。 バッハ以前にも何人かの作曲家が多くの長短調を駆使した作曲を試みている。 中でもの「アリアドネ・ムジカ」は、20の調による前奏曲とフーガを含んでおり、バッハがこれを参考にしたとの説もある。 の「」や、の「」は、このバッハの曲集に触発されたものである。 第2巻の『前奏曲とフーガ ハ長調 BWV870』のによる演奏の録音は、人類を代表する文化的作品の一つとして、に収録されている。 各曲 [ ] 第1巻 Erster Teil, BWV 846〜869 [ ] 長短24調による前奏曲(Preludium)とフーガ(Fuga)からなる曲集。 1722年成立。 単独に作曲された曲集ではなく、その多くは既存の前奏曲やフーガを編曲して集成されたものである。 特に前奏曲の約半数は、1720年に息子の教育用として書き始められた「のためのクラヴィーア小曲集」に初期稿が「プレアンブルム」として含まれている。 様々な様式のフーガが見られ、中でも3重フーガ(嬰ハ短調 BWV849)や拡大・縮小フーガ(嬰ニ短調 BWV853)は高度な対位法を駆使した傑作とされる。 BWV 846 前奏曲 - 4声のフーガ 前奏曲はがの伴奏として用いた。 BWV 847 前奏曲 - 3声のフーガ• BWV 848 前奏曲 - 3声のフーガ フランツ・クロールがに書き直した楽譜もある。 BWV 849 前奏曲 - 5声のフーガ• BWV 850 前奏曲 - 4声のフーガ• BWV 851 前奏曲 - 3声のフーガ• BWV 852 前奏曲 - 3声のフーガ• BWV 853 前奏曲 - 3声のフーガ フランツ・クロール版ではフーガもに書き直してある。 BWV 854 前奏曲 - 3声のフーガ• BWV 855 前奏曲 - 2声のフーガ• BWV 856 前奏曲 - 3声のフーガ• BWV 857 前奏曲 - 4声のフーガ• BWV 858 前奏曲 - 3声のフーガ• BWV 859 前奏曲 - 4声のフーガ• BWV 860 前奏曲 - 3声のフーガ• BWV 861 前奏曲 - 4声のフーガ• BWV 862 前奏曲 - 4声のフーガ• BWV 863 前奏曲 - 4声のフーガ• BWV 864 前奏曲 - 3声のフーガ• BWV 865 前奏曲 - 4声のフーガ• BWV 866 前奏曲 - 3声のフーガ• BWV 867 前奏曲 - 5声のフーガ• BWV 868 前奏曲 - 4声のフーガ• BWV 869 前奏曲 - 4声のフーガ 第2巻 Zweiter Teil, BWV 870〜893 [ ] 長短24調による前奏曲とフーガからなる曲集の第2巻。 第1巻同様に単独に作曲された曲集ではない。 初稿を伝えるものを初め、多数の原典資料が現存する。 ロンドン大英博物館に現存する自筆浄書譜は1738-42年頃に書かれ、1742年に完成した。 しかし弟子のアルトニコル(Johann Christoph Artnicol, 1719-1759)による1744年の筆写譜は、バッハによる散逸した修正稿に基づくものと考えられている。 Durr校訂, 1995年)は曲ごとに自筆譜と筆写譜のどちらを採用するかを決め、従となる譜も併録する方法を取っている。 練習曲としての性格が強かった第1巻に比べ、より音楽性に富んだ作品が多くなっており、前奏曲にはに類似した形式のものも見られる。 フーガにおいても対位法の冴えを見せ、二重対位法を駆使した(変ロ短調 BWV891)などは「」に勝るとも劣らない高密度な作品である。 BWV 870 前奏曲 - 3声のフーガ• BWV 871 前奏曲 - 4声のフーガ• BWV 872 前奏曲 - 3声のフーガ フランツ・クロール版ではになっている。 BWV 873 前奏曲 - 3声のフーガ• BWV 874 前奏曲 - 4声のフーガ• BWV 875 前奏曲 - 3声のフーガ• BWV 876 前奏曲 - 4声のフーガ• BWV 877 前奏曲 - 4声のフーガ フランツ・クロール版ではになっている。 BWV 878 前奏曲 - 4声のフーガ 5音からなるフーガ主題は、ヨハン・カスパール・フェルディナント・フィッシャー(Johann Caspar Ferdinand Fischer, 1656-1746)の「アリアドネ・ムジカ(Ariadne musica, 1702)」のホ長調フーガからの引用。 BWV 879 前奏曲 - 3声のフーガ• BWV 880 前奏曲 - 3声のフーガ• BWV 881 前奏曲 - 3声のフーガ• BWV 882 前奏曲 - 3声のフーガ• BWV 883 前奏曲 - 3声のフーガ• BWV 884 前奏曲 - 3声のフーガ• BWV 885 前奏曲 - 4声のフーガ• BWV 886 前奏曲 - 4声のフーガ• BWV 887 前奏曲 - 3声のフーガ• BWV 888 前奏曲 - 3声のフーガ• BWV 889 前奏曲 - 3声のフーガ• BWV 890 前奏曲 - 3声のフーガ• BWV 891 前奏曲 - 4声のフーガ• BWV 892 前奏曲 - 4声のフーガ• BWV 893 前奏曲 - 3声のフーガ 楽譜 [ ] 主な校訂版には以下のようなものがある:• Franz Kroll(1866年). : 旧バッハ全集。 クロール原典版。 Donald Francis Tovey(1924年). 全音楽譜出版社 : トーヴィ版。 Otto von Irmer(1950年). : ヘンレ旧版。 Walter Dehnhart(1983年). : ウィーン原典版。 Alfred Durr(1995年). : 新バッハ全集。 ベーレンライター原典版。 (2005年). 脚注 [ ]• : "Clavier"(クラヴィーア)とは当時の表記であり、20世紀の新高ドイツ語正書法では: "Klavier"と表記し一般にはを意味する。 しかしバッハの時代にはまだピアノは普及しておらず、当時は、、ときとしても含めた鍵盤楽器全般を意味した。 かつてはバッハによる原題の「良く調整された」とは平均律に他ならないと考えられていたので「平均律」と意訳することは特に問題とされなかった。 を参照• 野村満男「バッハ音律解読史とLehman律(その1)」『日本音楽表現学会 ニューズレター』2006年度第2号 及び「バッハ音律解読史とLehman律(その2)」『日本音楽表現学会 ニューズレター』2006年度第3号 を参照。 バッハ 平均律クラヴィーア曲集第2巻」音楽之友社。 1983年。 Henle Verlag• Henle Verlag 関連項目 [ ]• - 第1巻ハ長調を伴奏として使用• - 『ラグタイム(平均律)』 は、第1巻ハ短調のフーガの主題を使用した管弦楽曲。 - 本作のパロディ「」(邦題:『短気ん律クラヴィーア曲集』)をライブアルバムとしてに発表。 全ての長調と短調によると銘打ちながら「難しい調を除く」と明記されており、実際には13曲しかない。 バッハのみならず、、などの主題が引用されている。 楽譜も出版されている。 外部リンク [ ] ウィキメディア・コモンズには、 に関連するメディアがあります。 富田庸• , の楽譜 -。 として無料で入手可能。

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