モンド 映画。 モンド映画

映画『山〈モンテ〉』

モンド 映画

開館22年目の4月15日シネモンドは休館しました。 このまま休館がつづけば、閉館を余儀なくされます。 映画は、映画館の暗闇でお客様一人一人の心の中で完成します。 その場所をなくさないためにどうかご支援ください! こんにちは、金沢にあるミニシアター「シネモンド」代表の土肥悦子です。 4月15日。 シネモンドは新型コロナウイルス感染拡大を少しでも防止するために、休館することとなりました。 開館して22年、こういった形の休館は初めてです。 一番映画が必要とされているときに、映画館に来ていただけないことは悔しく切ないです。 でも、いつか、安心して劇場に来ていただき、暗闇でともに映画を観る悦びを分かち合えるよう、その日までシネモンドをつづけていくために、クラウドファンディングを立ち上げます。 <映画館を必要としてくれる人たちがこんなにもいる!> 3月中旬ぐらいから目に見えてお客様が減っていきました。 お客様やスタッフの健康のためにも劇場を開けていてはいけない、と思いました。 とはいえ、閉めたらすぐに倒れてしまうほどの自転車操業。 22年間頑張ってきたけれど、このままだと閉館するしかないかもしれない、という思いが頭をよぎりました。 そんなとき、 「今は劇場に行けないけれど、どうしたら応援できますか?」という声や、 「ミニシアター、なくなってほしくない」という声が聞こえてきました。 そうこうしているうちに、親しくさせていただいている諏訪敦彦監督から、ミニシアターへの緊急支援を政府へ提言するという のお話をお聞きしました。 そして時を同じくして、深田晃司監督と濱口竜介監督から、「基金」についてのメールが届きました。 読んでいて涙が出ました。 2018年2月『ライオンは今夜死ぬ』諏訪敦彦監督舞台挨拶より 「ミニシアターが必要だ」「ミニシアターを救おう」という、映画館の外からの声は、あれよあれよという間にどんどん膨らみ、それは6万を超える署名となり、1億を超える支援金となりました。 (この原稿を書いている時点では7万7千の署名、1億9千万を超える支援金になっています) 衝撃でした。 「閉館するしかないかもしれない」などと泣き言を言っている場合じゃない。 映画館を、映画を必要としてくれている人たちがこんなにもいるじゃないか! シネモンドはつぶさない。 と腹をくくりました。 2020年1月『真実<特別編集版>』是枝裕和監督舞台挨拶より <シネモンドについて> 私はパリの大学で映画を学び、毎日浴びるように映画を観、ミニシアター全盛期に東京に戻り、映画配給興行会社ユーロスペースで買付と宣伝の仕事をし、多様な映画があって当たり前の生活をしていました。 それが1995年、結婚を機に金沢に来てみるとミニシアターがなかった。 観たい映画が観られないということがこんなにも辛いのかと(今のみなさんなら、きっとわかっていただけると思います)映画を渇望して渇望して、1998年12月、自分のために! ミニシアター「シネモンド」を作りました。 2016年の香林坊東急スクエア(旧KOHINBO109)リニューアル前のシネモンド その2年後、私自身は東京に戻ることになり、シネモンドをどうするか悩んだとき、シネモンドはとっくに私のためではなく、映画を観に来て下さるお客様と、そこで上映される映画のためのものになっているのだと気づきます。 金沢を離れてもう19年が経ちます。 そのあいだ、何度か危機的状況を迎えましたが、本当に多くの方の支えがあって、なんとかシネモンドは22年つづいてきました。 多くの映画監督たちが金沢を訪れてくださいました。 <映画を作る人、届ける人、上映する人、観る人が一つに!> そして今回迎えた開館以来最大の危機。 そこに手を差し伸べてくれたのも、「映画を作る人」と「映画を届ける人」そして「映画を観る人」でした。 そのことに震えるほど感激しています。 映画制作、映画配給宣伝、映画興行、映画ファン、そのどれか一つなくなっても映画は成立しません。 今回のコロナ禍で映画制作者も配給会社も大打撃を受けています。 特にミニシアターで上映されるような作品を作り、届けている人たちです。 そして映画ファンもあの暗闇を渇望しているのです。 どれもなくさないために、みんなで手をつなぎ(あ、今は実際にはつないじゃだめだけど、心の中で!)一緒にみんなで生き延びたいと思います。 2015年6月『野火』先行上映&塚本晋也監督舞台挨拶後のサイン会 <シネモンドをつぶさないために、できることはなりふり構わず、すべてやっていきます!> まず、休館前から「映画館には来られないけれど応援したい」と言ってくださる方に、 でオリジナルグッズの販売や応援鑑賞券を販売してきました。 そして新たに注目されている「 」もまた、映画人たちが知恵を絞り、みんなで生き延びるために考え出したシステムです。 とりあえず、今は仮設でもいいから映画館をオンライン上に出現させ、新作旧作を配信し、通常と同じ鑑賞料金を観る方に払っていただき、劇場、配給、制作者にフィードバックしようというものです。 長期化しそうな今、とても有効な方法だと思います。 シネモンドもこの「仮設の映画館」に参加しています。 2009年『精神』想田和弘・柏木規与子夫妻が来館。 2020年5月2日より がにてオンライン上映開始 そして、今回のクラウドファンディングに踏み切りました。 <特典について> 今回のためにオリジナル手ぬぐいや、リニューアルしたトートバッグ、懐かしい16ミリや35mmのフィルム缶など多様なリターンを考えました。 【シネモンドオリジナル手ぬぐい】 漫画柄の手ぬぐいは、元シネモンドスタッフで、現在漫画家になっている森田るいさんの愛情こもったオリジナルデザインです。 【シネモンドオリジナルトートバッグ】 新たに製作したトートバッグは以前のものよりも薄手なので、普段遣いのバッグに入れておいてエコバッグとしても使用しやすくなりました。 (トートバッグも森田さんのデザインです!) 【フィルム缶】 また、フィルム缶を製造している足柄製作所さまからのご厚意で、35mmフィルム缶、16ミリフィルム缶を譲っていただきました!映画などでもおなじみのフィルムを保管するケースです。 小物入れなどにお使いいただけます。 高額支援の方にはスクリーンにお名前を映写させていただきます。 リターン品は心ばかりのお礼です。 「グッズはいらないからぜんぶ応援に回して」という方には、(ぜんぶ応援コース)を作らせていただきました! <リスクとチャレンジ> 実はこのクラウドファンディングをやることにかなりの躊躇がありました。 そのため取り掛かるのに時間がかかってしまいました。 感染の状況がどんどん変わり、休館もしくは営業自粛の長期化を視野に入れなければならなくなったからです。 なにをもって再開できると判断するのか、それがわからないなか、万が一閉館を余儀なくされる最悪のシナリオも考えなければなりません。 みなさまからいただいたご支援を家賃、光熱費、人件費にあてさせてもらい、それでもどうにもならなくなったとき(そうならないために頑張るのですが)、リターン品はお返しできますが、スクリーンへのお名前掲載など、映画館を再開するということを「絶対」とお約束できないのです。。 このことをどうかご理解ください。 <映画は生きるために必要です> コロナ禍が収束したあと、街の様子は一変していることでしょう。 全国で閉館を余儀なくされる映画館が出てくるでしょう。 私は今まで多くの個性的なミニシアターが姿を消すのを目の当たりにし、どこかで仕方ない、と諦めてしまっていました。 でも、今回、この未だ経験したことのない危機を迎えて、映画が、音楽が、文化芸術、スポーツといった、「不要不急」と言われてしまうものが、どれだけ私たちの生活に潤いをもたらしていたか、痛感するのです。 今度こそ、ちゃんと「映画や音楽、芸術、は生きていくために必要だ」と声を上げなければいけないと思っています。 映画を好きな人はたくさんいます。 ミニシアターが好きな人も本当にたくさんいます。 でも3か月の休館を余儀なくされればミニシアターはいとも簡単につぶれてしまうのです。 そんな脆弱な構えではいけないのです。 フランスや韓国の国をあげての映画支援やドイツの眩しいほどの文化支援政策をうらやんでいるだけではだめなのです。 どの国も、それを必要とした人たちが声をあげて、「不要不急」なものではない、「生きていくうえで必要だ」と勝ち取ってきたものだったのですから。 多様な映画を上映するミニシアターが、コロナ禍のあとの社会において果たす役割は計り知れないと思います。 世界中からこの先の未来を考える映画が出てくるでしょう。 そういう映画を私は観たい。 映画館の暗闇で、見知らぬ人と同じ空間に身を沈め、自分の胸が震えたときにかすかに劇場の空気が一緒に震えるのを感じたい。 心が折れそうなときに元気づけられたり、ダメな自分を慰めてもらったり、映画館を出るときスキップしそうになったり、誰かに告白する勇気をもらったり。 映画からどれだけのものをもらってきたでしょう。 映画が観られない日は息苦しい。 こんなときこそ映画が観たい!映画は生きるために必要なのです。 だからミニシアターはなくなってはいけない場所なのです。 ふたたびシネモンドで皆様をお迎えできるよう、スタッフ一同頑張ります。 世界中の映画ファンが地元の映画館の暗闇に集う日を夢見て! (シネモンド代表 土肥悦子) 2013年12月シネモンド開館15周年記念パーティ 2008年12月シネモンド10周年記念『トウキョウソナタ』黒沢清監督トークイベントより 2013年『駆ける少年』アミール・ナデリ監督と元スタッフの小林さん 2016年『妻の病ーレビー小体型認知症ー』『ゆめのほとり ー認知症グループホーム 福寿荘ー』伊勢真一監督(右)&金森俊朗先生(左) <シネモンド休館までの経緯について> シネモンド支配人の上野です。 シネモンド休館までの経緯を簡単にお伝えします。 2月中旬にはまだ来客者の目立った落ち込みもなく、映画館の営業に支障をきたすような状況は見受けられませんでした。 3月に入って1週目、この時点でもシネコンに比べれば、映画ファンの常連のお客様が中心のミニシアターにはあまり影響が出ていなかったように思います。 3週目、平日昼間の動員が体感で3割ほど減り始め、高齢の方を中心に毎週のようにいらっしゃる常連様の姿をあまりお見かけしなくなってきました。 4週目は、目に見えてお客様が半分以下に減り、3月も5週目にかかり、4月になるとほとんどの作品の来場者数が一桁になりました。 どんなに良い作品を上映していても、お客様の身の安全を考え、どうぞご来場くださいと心からお客様にお勧めすることができない、悔しい思いが続いていました。 そして1日ごとに周囲の状況が変わっていき、金沢市の感染者数が、10万人あたり11. 1人を超え、人口比では東京を超える感染率とのNHKの発表がありました。 ( ) その発表を受け、お客様とスタッフと市民の安全を考え劇場の休館を検討し、シネモンドのある香林坊東急スクエアの臨時休業に合わせて休館を決定いたしました。 <劇場への支援について> いただいた支援は劇場存続のために大切に使わせていただきます。 シネモンドを普段からご利用いただいているけれど、今は劇場に足を運ぶことができない皆様や、金沢にあるミニシアターの存続を望んでくださる皆様、趣旨をご理解いただき、ご支援をお願いいたします。 コロナウイルスが収束し、映画館のスクリーンで映画を楽しめる日はきっときます。 その時にまた、映画館でお会いできる日を楽しみにしています。 (シネモンド支配人 上野克).

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開館22年目の4月15日シネモンドは休館しました。 このまま休館がつづけば、閉館を余儀なくされます。 映画は、映画館の暗闇でお客様一人一人の心の中で完成します。 その場所をなくさないためにどうかご支援ください! こんにちは、金沢にあるミニシアター「シネモンド」代表の土肥悦子です。 4月15日。 シネモンドは新型コロナウイルス感染拡大を少しでも防止するために、休館することとなりました。 開館して22年、こういった形の休館は初めてです。 一番映画が必要とされているときに、映画館に来ていただけないことは悔しく切ないです。 でも、いつか、安心して劇場に来ていただき、暗闇でともに映画を観る悦びを分かち合えるよう、その日までシネモンドをつづけていくために、クラウドファンディングを立ち上げます。 <映画館を必要としてくれる人たちがこんなにもいる!> 3月中旬ぐらいから目に見えてお客様が減っていきました。 お客様やスタッフの健康のためにも劇場を開けていてはいけない、と思いました。 とはいえ、閉めたらすぐに倒れてしまうほどの自転車操業。 22年間頑張ってきたけれど、このままだと閉館するしかないかもしれない、という思いが頭をよぎりました。 そんなとき、 「今は劇場に行けないけれど、どうしたら応援できますか?」という声や、 「ミニシアター、なくなってほしくない」という声が聞こえてきました。 そうこうしているうちに、親しくさせていただいている諏訪敦彦監督から、ミニシアターへの緊急支援を政府へ提言するという のお話をお聞きしました。 そして時を同じくして、深田晃司監督と濱口竜介監督から、「基金」についてのメールが届きました。 読んでいて涙が出ました。 2018年2月『ライオンは今夜死ぬ』諏訪敦彦監督舞台挨拶より 「ミニシアターが必要だ」「ミニシアターを救おう」という、映画館の外からの声は、あれよあれよという間にどんどん膨らみ、それは6万を超える署名となり、1億を超える支援金となりました。 (この原稿を書いている時点では7万7千の署名、1億9千万を超える支援金になっています) 衝撃でした。 「閉館するしかないかもしれない」などと泣き言を言っている場合じゃない。 映画館を、映画を必要としてくれている人たちがこんなにもいるじゃないか! シネモンドはつぶさない。 と腹をくくりました。 2020年1月『真実<特別編集版>』是枝裕和監督舞台挨拶より <シネモンドについて> 私はパリの大学で映画を学び、毎日浴びるように映画を観、ミニシアター全盛期に東京に戻り、映画配給興行会社ユーロスペースで買付と宣伝の仕事をし、多様な映画があって当たり前の生活をしていました。 それが1995年、結婚を機に金沢に来てみるとミニシアターがなかった。 観たい映画が観られないということがこんなにも辛いのかと(今のみなさんなら、きっとわかっていただけると思います)映画を渇望して渇望して、1998年12月、自分のために! ミニシアター「シネモンド」を作りました。 2016年の香林坊東急スクエア(旧KOHINBO109)リニューアル前のシネモンド その2年後、私自身は東京に戻ることになり、シネモンドをどうするか悩んだとき、シネモンドはとっくに私のためではなく、映画を観に来て下さるお客様と、そこで上映される映画のためのものになっているのだと気づきます。 金沢を離れてもう19年が経ちます。 そのあいだ、何度か危機的状況を迎えましたが、本当に多くの方の支えがあって、なんとかシネモンドは22年つづいてきました。 多くの映画監督たちが金沢を訪れてくださいました。 <映画を作る人、届ける人、上映する人、観る人が一つに!> そして今回迎えた開館以来最大の危機。 そこに手を差し伸べてくれたのも、「映画を作る人」と「映画を届ける人」そして「映画を観る人」でした。 そのことに震えるほど感激しています。 映画制作、映画配給宣伝、映画興行、映画ファン、そのどれか一つなくなっても映画は成立しません。 今回のコロナ禍で映画制作者も配給会社も大打撃を受けています。 特にミニシアターで上映されるような作品を作り、届けている人たちです。 そして映画ファンもあの暗闇を渇望しているのです。 どれもなくさないために、みんなで手をつなぎ(あ、今は実際にはつないじゃだめだけど、心の中で!)一緒にみんなで生き延びたいと思います。 2015年6月『野火』先行上映&塚本晋也監督舞台挨拶後のサイン会 <シネモンドをつぶさないために、できることはなりふり構わず、すべてやっていきます!> まず、休館前から「映画館には来られないけれど応援したい」と言ってくださる方に、 でオリジナルグッズの販売や応援鑑賞券を販売してきました。 そして新たに注目されている「 」もまた、映画人たちが知恵を絞り、みんなで生き延びるために考え出したシステムです。 とりあえず、今は仮設でもいいから映画館をオンライン上に出現させ、新作旧作を配信し、通常と同じ鑑賞料金を観る方に払っていただき、劇場、配給、制作者にフィードバックしようというものです。 長期化しそうな今、とても有効な方法だと思います。 シネモンドもこの「仮設の映画館」に参加しています。 2009年『精神』想田和弘・柏木規与子夫妻が来館。 2020年5月2日より がにてオンライン上映開始 そして、今回のクラウドファンディングに踏み切りました。 <特典について> 今回のためにオリジナル手ぬぐいや、リニューアルしたトートバッグ、懐かしい16ミリや35mmのフィルム缶など多様なリターンを考えました。 【シネモンドオリジナル手ぬぐい】 漫画柄の手ぬぐいは、元シネモンドスタッフで、現在漫画家になっている森田るいさんの愛情こもったオリジナルデザインです。 【シネモンドオリジナルトートバッグ】 新たに製作したトートバッグは以前のものよりも薄手なので、普段遣いのバッグに入れておいてエコバッグとしても使用しやすくなりました。 (トートバッグも森田さんのデザインです!) 【フィルム缶】 また、フィルム缶を製造している足柄製作所さまからのご厚意で、35mmフィルム缶、16ミリフィルム缶を譲っていただきました!映画などでもおなじみのフィルムを保管するケースです。 小物入れなどにお使いいただけます。 高額支援の方にはスクリーンにお名前を映写させていただきます。 リターン品は心ばかりのお礼です。 「グッズはいらないからぜんぶ応援に回して」という方には、(ぜんぶ応援コース)を作らせていただきました! <リスクとチャレンジ> 実はこのクラウドファンディングをやることにかなりの躊躇がありました。 そのため取り掛かるのに時間がかかってしまいました。 感染の状況がどんどん変わり、休館もしくは営業自粛の長期化を視野に入れなければならなくなったからです。 なにをもって再開できると判断するのか、それがわからないなか、万が一閉館を余儀なくされる最悪のシナリオも考えなければなりません。 みなさまからいただいたご支援を家賃、光熱費、人件費にあてさせてもらい、それでもどうにもならなくなったとき(そうならないために頑張るのですが)、リターン品はお返しできますが、スクリーンへのお名前掲載など、映画館を再開するということを「絶対」とお約束できないのです。。 このことをどうかご理解ください。 <映画は生きるために必要です> コロナ禍が収束したあと、街の様子は一変していることでしょう。 全国で閉館を余儀なくされる映画館が出てくるでしょう。 私は今まで多くの個性的なミニシアターが姿を消すのを目の当たりにし、どこかで仕方ない、と諦めてしまっていました。 でも、今回、この未だ経験したことのない危機を迎えて、映画が、音楽が、文化芸術、スポーツといった、「不要不急」と言われてしまうものが、どれだけ私たちの生活に潤いをもたらしていたか、痛感するのです。 今度こそ、ちゃんと「映画や音楽、芸術、は生きていくために必要だ」と声を上げなければいけないと思っています。 映画を好きな人はたくさんいます。 ミニシアターが好きな人も本当にたくさんいます。 でも3か月の休館を余儀なくされればミニシアターはいとも簡単につぶれてしまうのです。 そんな脆弱な構えではいけないのです。 フランスや韓国の国をあげての映画支援やドイツの眩しいほどの文化支援政策をうらやんでいるだけではだめなのです。 どの国も、それを必要とした人たちが声をあげて、「不要不急」なものではない、「生きていくうえで必要だ」と勝ち取ってきたものだったのですから。 多様な映画を上映するミニシアターが、コロナ禍のあとの社会において果たす役割は計り知れないと思います。 世界中からこの先の未来を考える映画が出てくるでしょう。 そういう映画を私は観たい。 映画館の暗闇で、見知らぬ人と同じ空間に身を沈め、自分の胸が震えたときにかすかに劇場の空気が一緒に震えるのを感じたい。 心が折れそうなときに元気づけられたり、ダメな自分を慰めてもらったり、映画館を出るときスキップしそうになったり、誰かに告白する勇気をもらったり。 映画からどれだけのものをもらってきたでしょう。 映画が観られない日は息苦しい。 こんなときこそ映画が観たい!映画は生きるために必要なのです。 だからミニシアターはなくなってはいけない場所なのです。 ふたたびシネモンドで皆様をお迎えできるよう、スタッフ一同頑張ります。 世界中の映画ファンが地元の映画館の暗闇に集う日を夢見て! (シネモンド代表 土肥悦子) 2013年12月シネモンド開館15周年記念パーティ 2008年12月シネモンド10周年記念『トウキョウソナタ』黒沢清監督トークイベントより 2013年『駆ける少年』アミール・ナデリ監督と元スタッフの小林さん 2016年『妻の病ーレビー小体型認知症ー』『ゆめのほとり ー認知症グループホーム 福寿荘ー』伊勢真一監督(右)&金森俊朗先生(左) <シネモンド休館までの経緯について> シネモンド支配人の上野です。 シネモンド休館までの経緯を簡単にお伝えします。 2月中旬にはまだ来客者の目立った落ち込みもなく、映画館の営業に支障をきたすような状況は見受けられませんでした。 3月に入って1週目、この時点でもシネコンに比べれば、映画ファンの常連のお客様が中心のミニシアターにはあまり影響が出ていなかったように思います。 3週目、平日昼間の動員が体感で3割ほど減り始め、高齢の方を中心に毎週のようにいらっしゃる常連様の姿をあまりお見かけしなくなってきました。 4週目は、目に見えてお客様が半分以下に減り、3月も5週目にかかり、4月になるとほとんどの作品の来場者数が一桁になりました。 どんなに良い作品を上映していても、お客様の身の安全を考え、どうぞご来場くださいと心からお客様にお勧めすることができない、悔しい思いが続いていました。 そして1日ごとに周囲の状況が変わっていき、金沢市の感染者数が、10万人あたり11. 1人を超え、人口比では東京を超える感染率とのNHKの発表がありました。 ( ) その発表を受け、お客様とスタッフと市民の安全を考え劇場の休館を検討し、シネモンドのある香林坊東急スクエアの臨時休業に合わせて休館を決定いたしました。 <劇場への支援について> いただいた支援は劇場存続のために大切に使わせていただきます。 シネモンドを普段からご利用いただいているけれど、今は劇場に足を運ぶことができない皆様や、金沢にあるミニシアターの存続を望んでくださる皆様、趣旨をご理解いただき、ご支援をお願いいたします。 コロナウイルスが収束し、映画館のスクリーンで映画を楽しめる日はきっときます。 その時にまた、映画館でお会いできる日を楽しみにしています。 (シネモンド支配人 上野克).

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モンド映画

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解説 陽光きらめく南仏ニースを舞台に、純粋無垢な少年と人々の交流を瑞々しく描いた一編。 マイノリティや傷ついた人々、社会から疎外された人々へ注ぐ心優しい眼差しが感動的。 現代フランス文学を代表する作家ル・クレジオの第2短編小説集『海を見たことがなかった少年モンドほか子供たちの物語』(邦訳・集英社文庫)の中の一編を、「ガスパール/君と過ごした季節」のトニー・ガトリフが監督。 製作は映画監督コスタ・ガヴラス夫人のミシェル・レイ・ガヴラスで、助監督は彼らの実子アレクサンドル・ガヴラス。 撮影はエリック・ギシャール、美術はドゥニ・メルスィエ、編集はニコル・D=V・ベルクマン。 主人公役のオヴィデュー・バランはパリ郊外のジプシー地区に住む少年で、ほかにも本物の庭師やホームレス、世界的に有名な綱渡り芸人のフィリップ・プティなど演技経験のないアマチュアを起用している。 1995年製作/80分/フランス 原題:Mondo 配給:日活配給(協賛*アユーラ ラボラトリーズ) ストーリー モンド(オヴィデュー・バラン)は遙か山の向こうか、海の彼方からやって来て、人々が気づいた時にはニースの町に住み着いていた。 自然と共に暮らすモンドは、草いきれの中でまどろむのが好きだった。 モンドは野良犬たちを収容する制服の男たちを恐れ、彼らはただ世の子供たちと違うというだけで、モンドを施設に入れようとしていた。 だが、そんな時は犬のようにすばしこく身を隠し、決して捕まらなかった。 モンドは、気に入った人がいると「僕を養子にしてくれる?」と尋ねたが、大抵の大人たちは驚いて応答ができない。 モンドを好きな人々が少しずつ増え、彼らはまるで家族や優しい先生のようにモンドを可愛がった。 船を持たない船乗りのジョルダン(モーリス・モラン)は、石に刻んだ文字で字を教えてくれた。 ダディ(ジェリー・スミス)とその友人の魔術師(フィリップ・プティ)と連れ立って埠頭に行き、魔術を皆に見せて優雅な素振りでモンドはチップをもらい集める。 ある日、モンドは熱を出し、高台の屋敷にたどり着き、庭の草の上で眠ってしまった。 目が覚めると優しい顔をしたベトナム人の老女ティ・シン(ピエレット・フェシュ)が心配そうに見下ろしていた。 モンドは金色の光に溢れた屋敷で、初めて自分の居場所を見つけたような気がした。 ティ・シンは夜、モンドと庭に座って星空を眺めていると、突然悲しみがこみ上げてきた。 やがて、役人たちの手によって、モンドは姿を消した。 そして、人々は何か大切なものを失ったことに気づくのだった。

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