ファイアー エムブレム 風花雪月 考察。 『ファイアーエムブレム 風花雪月』はシリーズ初心者でも遊びやすい。難易度やモード、学園生活をレポート

FE風花雪月全ルートクリア情報整理と考察・感想【ファイアーエムブレム】

ファイアー エムブレム 風花雪月 考察

風花雪月、 二周してきました。 楽しくて楽しくて考察をせずにはいられないので書いていきます。 プレイしてから読みに来てね。 一週目:ディミトリ率いるク(以下・王国ルート) クリア。 感想:「???」 いやもっと言えば 感想:「????????」 です。 知りたいことは何もわからないまま…。 主人公の出自。 母親のこと。 ジェラルトが20年前と見た目が変わっていない理由。 アランデル公。 主人公を闇に閉じ込めた悪の組織について。 コルネリアBBA。 そして、 レア様の正体。 レア様が「 禁忌」を犯して主人公に何かを仕込んだらしいというのと、ジェラルトの「レア様には気を付けろ」の通り、要注意人物には違いないはずなんですよ。 スネークが大好きだった主人公ちゃん、悲しみを乗り越え、この言葉を胸に強く生きていくことを決めました。 父上の墓前に参るたび、この言葉…警告…それがいつまでも心に引っかかっている。 しかし青組を選んでしまったので、自動的にセイロス教団の味方をすることに。 彼らと協力し、5年前の戦時より帝国に囚われているというレア様を助け出すため、帝国と、それから同盟と戦うことになった。 青組はたぶん(黄組は未プレイなので不確定だけれど)先生がいてもいなくても、王国としての戦いと、セットでセイロス教の権威を取り戻す動きをすることになる。 でも正直、ディミトリは教団なんてどうでもいい。 教団もディミトリなんてどうでもいい。 ディミトリはエーデルガルトをぶっ殺したいだけで、教団はのため、それを奪い阻もうとしてくる帝国を消し去りたいだけ。 黄組・同盟は、蚊帳の外って感じ。 まだやってないから、分からない。 青・赤既プレイでも、クロードは影薄い。 青組だと余計に。 強烈に敵!ってわけじゃないから…なんだろうね。 何か暗躍してるんでしょうけどね。 前述のとおり、青組は「王国・教団ルート」。 別名「お友達ルート」だと私は思っている。 主人公が谷の底で気を失っていた5年の間、ディミトリくんはコルネリアBBAに逮捕されていたようで、死刑の直前に命を賭し牢から逃がしてくれたドゥドゥーとの永久の別れ、たった一人で心も荒み、荒れに荒れてしまったディミトリは、巷でも有名な辻斬りになっていたらしい。 彼は苦しんでいる様子。 毎晩ずっと、悪夢の中で死んだ家族が話しかけてくると。 恨みを晴らせと。 エーデルカルトの首を彼らに見せれば死の無念も晴れると信じている。 本人に「あなたは首ばかりね」と呆れられるほどに首刈りにする。 よって5年後、主人公ちゃんたちや仲間と合流した最初の数節の間のディミトリの行動原理は100%私怨。 王たる威厳も尊厳も行動原理もクソもない、ただの私怨。 そのダメダメっぷりといったら、ギルベルト(アネット父)やロドリグ(フェリクス父)などベテランたちがサポートに来なければならない始末。 嵐の王なんて大層な異名など勿体ない。 お前はただのダメトリだよ。 それに、フェリクスやシルヴァン、イングリット…ディミトリの小からの友達が、彼を見捨てず支えてあげているから何とかなっている、だから「お友達ルート」。 フェリクスの実家ダリウス家は王家と深い縁があるようですが…。 やっぱ主成分は友情だよ。 いい友達がいる、それがあなたの救い。 女神ではなく。 どこかのスレで見た「DV夫」がピッタリのダメトリの相手をするのはもう、正直苦痛だったよ…。 フェリクスとか人間出来すぎてて涙が出てきた。 で、 私怨100%のところが、先生がいると 70%くらいまで下がる。 30%で仲間や国民のことを考えられるようになった。 これほどまでにエーデルガルトに執着している割には、彼女についての真実を何一つ知らない。 継母の裏切りについてもう少し詳しく知りたい…あとコルネリアBBAの豹変のきっかけ?あんな性悪じゃなかったみたいなこと、どっかの兵士が言ってたような。 伏線の回収は全てはないと思っていたが、それでも……。 なーーーーにもわからん。 教えてもらえなかった。 青組のエンディングを迎え、の後継者となった主人公ちゃん。 「レアは君にすべてを明かして後を託したのだ」セテス様のこの一言で片づけられてしまった。 さらには、 「君も納得したんだろう」みたいな……してないしてない知らない。 マジかよ…。 そこ端折るのか。 レア様って一体何だったんだ。 もやもやするけど仕方ない。 レアの支援をSまで上げてなかったからかあ…と諦めた。 青組には、という本物の女神がいたので、これはこれで楽しんだんですけどね。 謎の解明のため、一週目では上げきれなかったレア様の支援を、貢ぎ物を捧げ続けることで上げていきます。 Aは髪が緑になってからだったかな…でも割と簡単。 木彫りの女神像と花で。 綺麗な風景画と古代の硬貨も好きらしいけど、手に入るの終盤だからね。 ですが、2週目は帝国編と決めている。 どうせレア様のエンディングはないなと踏んでいたので、三週目に向けて、Aランクにまでは上げておきます。 やっぱり帝国編確定すると消えました(笑)レア様の支援自体がきれいさっぱり。 だからまだ、レア様のS支援は見てません。 真実を話してくれるかも、わからないし…猫みたいに可愛がられて、うまくはぐらかされて、ラブラブして終わりかもしれない。 気が進まないな…不気味で怖いんだよな…。 主人公ちゃんの顔見てないで、明らかに中身に話しかけてるんだよな。 帝国ルートでついに明らかになる、レア様の正体 どのルートを選ぼうとも、冒頭のムービーを思い出してみれば、レア様によく似ている戦乙女が剣を振るい、勝利の後「お母さま…」とか言って剣に頬ずりしていたことや、さらにはフリー散策の教員研修でレア様が〈剣〉とか〈拳〉とか教えてくれるところからも、この人が戦いの鬼であり、セイロス本人なんだろうなっていうのは薄々わかってくる。 しかしそれが分かってしまうと、自分の思想や理想をセイロス教として、教典や伝説にしちゃってるところがお笑い種っていうか片腹痛い。 ヒューベルトが軽蔑の眼差しで冷ややかに見てるわけですよ。 レアの本性 「かつてセイロスは…といいます」じゃねえよ。 アンタだろ。 メタ的に考えると中身が「」であることからも発狂することが伺い知れるというもの。 うん、ベテランじゃないと、とても出来ないわ。 帝国ルート大好き とっても、とってもとってもとってもとってもとっても大好きなルートでした。 シリーズのカオスルートが大好きな私には血湧き肉踊る展開でした。 急襲にて 前世からの旦那さま、リンハルト君は相変わらず言動がいやらしくて最高です。 シルヴァン曰く「結構な歳のはずだが、すっげえ美人」のコルネリア様 私にはBBAにしか見えません。 ダイナマイトではありますが。 この人も結構謎なのよね。 ここから本格的に、知り合いをバッサバッサと斬っていきます。 フェリクスくん、そしてその御父上であり、王国ルートでは真夜中の大聖堂での会話が何やらドキドキしてしまったロドリグ殿。 フェリクスなんかはヒョイヒョイ避けるからやや面倒。 父より強かったぞ。 あとグェンダル卿?ヒューベルトが返り討ちにしていた。 コルネリアB…さんを含めその両隣にいる魔導士なんかを倒せば戦いは終わり。 罠を解除する必要はあまりないと思う。 ワープしちゃえ。 タルン平原 かつてセイロス様がネメシスを討った地。 奇しくも雨が降っている。 あれ、可愛いじゃん…ちょっと若く見えるよ。 でも怖いわ。 上画像レア第一形態(「今はセイロスと呼びなさい」)は主人公ちゃんが、ディミトリはエーデルガルトが人生の終止符を打ちました。 親交が深い相手と相対すると、セリフも変わるんですよね。 こういう細かいところまで、本当に作りこまれているゲームです。 王国での最終決戦 降伏を呼び掛けるエーデルガルトの声にも耳を貸さず、セイロスは住民も逃がさぬまま、城下町に火を放つことをカトリーヌに命令する。 帝国からの刺客たちを火責めにするためだ。 もう人間なんてどうでもよくなった模様。 あちこちで火の手が上がり、床もマグマのように熱い。 燃える床で待機しているとじわじわ体力が奪われていく……そういえば……。 全体回復魔法ってなかったっけ?とこのルートに入り 初めて気づく。 ちゃんの育成を完全放置したため、そんなものはなかった。 騎馬の動きも悪いし、さすがは最終決戦。 今回、白は多いが今回癒やし特化とペガサス系が少ない。 イングリットしかいない。 シルヴァンは途中から存在を忘れてしまった。 そのかわり、今回はワープが多いんだよね。 リシテアちゃんとリンハルトくんで三回分。 回復床などで凌ぎながら、マリアンヌなんかはスキルによる自動回復があったのでとても助かった。 あー…カトリーヌさん…いまさら七支刀貰っても、もう使い道無いんだよね…。 倒した後のムービーで、レア様が主人公ちゃんに何をしたのかがわかる。 心臓に炎の紋章が植えつけられていました。 心臓をがっちり掴むように在る紋章、これが小医者に診せて心音がしなかった原因。 それを解き放ち、止まった心臓を動かしたのは、エーデルガルトの涙か…。 ということは、ソティスはもう完全に消えてしまったのかな。 まあしかし、一応ソティスEDはあるか…あれ、自分で指輪はめなきゃいけないからなんか変なんだよな…。 そうして、長かった戦争も終わり、エーデルガルトの覇道はさらに続くことになる。 セイロス教の欺瞞も暴いた。 両親のことはまだわからないところもあるが、レア様の正体と、自分がレア様に何をされたのかは分かったのですっきり。 ジェラルト殿の見た目が変わっていない理由は、ただ若く見えるだけ説ある…? いや~…。 帝国編でも、出来る限りの支援は、上げておいたので…他の仲間の会話で、何か分かればいいけれども。 ジェラルト殿の話はあまり出てこないからなあ。 アロイスあたりに話を…いや、知らんだろうな、あの人は。 そもそも仲間にしたことがない。 ジェラルト殿って最初、もう死んでる人なのかと思ってたんだよね。 20年変わらないというのは…自分の子が心配でたまらなくて、この世に留まっている存在なのかと。 でも普通に刺されてさくっと死んだから、正直ビックリした。 モニカの皮を被った…なんだっけ?ぎゃーぴーうるさい女、ディミトリがエーデルガルトにプレゼントした短剣でジェラルト殿を刺したのも不思議。 「必要ないから、貴方にあげるわ」とかってエーデルガルトから貰ったんだろうか。 王国ルートだとそれでディミトリにの正体が露呈するわけだが、帝国ルートだとバレてなかった?使わなかったのかな。 ペルソナ5の志帆ちゃんに似ている そういえばハンネマン…私あんまり好きじゃないんだよね~変態紳士。 でも支援上げたわ~年長者で国の貴族ってことで、いろんな話を聞きたかった。 一番の理由は、ヒューベルトの実家のこと知ってそうだったから。 夫婦で女帝専属の暗殺者となる 最初は、殺気を放たれてもケロッとしている主人公ちゃん、尾行されて殺すのに骨が折れそうですなと言われたのも遠い日… 主人公ちゃんはヒューベルトと結婚することになりました。 S支援の立ち絵が…今まで見た中で一番かっこいいっ!でもお触りなし…?と思いきや…非常に分かりにくいが、たぶん…手袋を外している……? これは、見えないところで手を繋いでいるかもしれない!やったあ~!エーデルガルトとヒューベルトと三人で暮らすんだ!と思ったら、女帝の旦那がフェルディナントになってしまった(笑)あれAにした先着順みたいなんだよな~。 ハードモードにしたらロストするから、次回は調整できるかな…と良からぬことを考えてはみる。 別に嫌いじゃないよ、フェルディナント。 ただ髪の毛がに見えるからすごく面白いだけ。 なので、エーデルガルトとフェルディナントとヒューベルトと主人公ちゃんで一つ屋根の下暮らします。 だってヒューベルトは一生女帝の従者だからね。 主人公ちゃんもね。 夫婦でスパイ・暗殺稼業に勤しむようです。 人生すごく楽しそう…。 指輪ネタ 結婚を申し込みに来る男子たちの指輪にもグレードがあるんですよ。 緑の宝石が嵌っているのは共通なんですが、それぞれの懐事情によって「シンプル」なものや「スタンダード」なものと差分があります。 それでね、 の持ってくる指輪がすんごいの!今まで見たことないくらい「ゴージャス」なの ! 宝石が大きくてリングの部分が金色でさ、装飾も細かいし派手で。 王たるディミトリよりもいい指輪を買ってくるなんて、 の実家はすごくお金持ちだぞ! 今のところしか、ゴージャスリングは見たことない。 フェルディナントあたりは買ってきてくれそうだなあ。 また最終決戦に行って見ようっと。 ちなみにヒューベルトは時間が無くて用意できなかった模様。 異性婚での指輪なしは初めて見た。 こちらから指輪をプレゼントしたら喜んでくれました。 それ、のリング=ウェポンなので、念じると装備者に相応しい武器が出てきますよ。 冷酷陰険従者だから、きっと暗器だろうな。 まとめ:王国ルートと帝国ルートを比べて 青組エンディングは、FF12のアーシェ王女の行動の結果と似ていると思う。 帝国を倒し、彼女自身の復讐、そして自国と王位のを果たした王女。 しかし神を名乗る世界の支配者「オキューリア」の存在によって、子々孫々の時代の世界の命運は、オキューリアの手のひらの上で転がされ続けることになる。 オキューリアを倒すことを目的としていた帝国を滅ぼしたことで、世界はついぞ人の手に戻ることはなかった。 ディミトリたちは一時の覇者として幸せに暮らせるだろうが、人間たちが「神を名乗る者」の意にそぐわぬことをすれば、たちまち天から女神の鉄槌が下されるであろう、と。 そうは言えども、今まで、偽りとはいえ安定してた世界ですからねえ。 偽りでもそこに幸せがないわけではなかったし、それを全て血で塗り替えるエーデルガルトが善であるわけでもない。 彼女もまた自分の復讐と理想を果たしただけで、ディミトリと行動原理は同じともいえる。 しかし世界の真実を知っている分、覚悟の次元が違う、とは思いますが。 というわけで、まだ同盟が残ってますからね。 すべての謎は解けてないし、先生がつけば、世界の命運もまた変わってくるんでしょう。 帝国ルートのS支援を全部埋めたら、つぎは同盟を。 このゲーム、楽しい。 うふふ。 それにしても、うーん……今まではリンハルトが旦那だったんだけど、ヒューベルトと本気で迷う~(笑) ねっむ~ 最後まで読んでくださり、ありがとうございました。 みんなもやろうFE風花。 usabarashichan アクションサスペンスホラーからギャルゲーを経由しレトロゲームまで何でも好きだよ。 PS2はグローランサーとサクラ大戦をやるためだけに常設してあるよ。 推理小説は我孫子武丸先生と西尾維新先生が大好きだよ。 漫画も読むよ。 BLEACHは私の青春だよ。 音楽はゲームサントラから梶浦由記と椎名林檎はヘビロテだよ。 ポケモンはニョロボンとサワムラーとスリープが可愛いんだ。 パズドラはヴラスカが好みなんだけど最近はコマさんに頼りきりだよ。 ガンダムSEEDで一番かっこいいのはアークエンジェルの操舵手のアーノルド・ノイマンだと思ってるよ。 みんな何で彼をちゃんと褒めてくれないんだろう?スゴいのに。 重力下でバレルロールしちゃうのに。 というわけで彼の出番が格段に多くなり待遇が良くなった続編のDESTINYのほうが、私は好きです。

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食ってけ!大貧民―FE風花雪月と中世の食③

ファイアー エムブレム 風花雪月 考察

クリアしていない人は今すぐブラウザバックをお願いします。 また、疑問や質問等がございましたら、是非コメントにお寄せください。 風花雪月、本ッ当に面白いですよね。 クソデカフォント いや〜面白い。 自身の歴は、の参戦ムービーに釣られて覚醒を買って始めた程度のめちゃくちゃニワカなんですけどね。 ゲームのシステムはとても楽しめたのですが、覚醒の結婚システムに 「プレイヤーの選択次第で人体錬成 子作り に対する責任を担わなければならないのか……」と発狂してしまい、その子作りシステムの継承でifの購入は見送ってしまった程度の、シリーズそのものへの愛着は薄い人間です。 そんな自分が、新作の風花雪月に手を出したのは 「ストーリーに絶対的な救いが無い」という噂を聞いたためです。 でも「大団円ルートがあると、どうしてもそのルートが正解になってしまうから 中略 企画当初から入れるつもりはありませんでした」とはっきり明言されているように、風花雪月は、どのルートも等しくあり得る世界の話で、しかもそれを 「プレイヤーの選択次第で決められてしまう」という自己選択における責任が付き纏うゲームである。 誰かは救えるけど、みんなは救えない。 そのやり切れなさがどこか現実臭くて、世界は無情である。 よく風花雪月と同じ意味と似た語感として間違えられる、「花鳥風月」という有名な言葉がつけられなかったのは、鳥では生命を意味し、人間が使役できてしまうためなのかもしれません 個人的には、煤闇の章の「卒業式」にユーリスとハピが言っていたセリフが、ゲームの主題であるように感じています。 人間の意思の介入ができない風花雪月が去りゆく 「優しくない世界」で 「助け合って生きていくしぶとく、強かな人間」を描いた話なのではないでしょうか。 煤闇の章はこのように、他ルートではぼんやりと描いていた希望をはっきりとキャターが明言して終わりますし、本編では恐らくアルファルドが〇〇〇〇の〇〇を発見しなかったことになってるっぽいので、煤闇の章で描かれた希望が他の風花雪月ルートの虚しさをより助長しているようで個人的にはたまりませんでした。 風花雪月はサイコーの虚無ゲー。 さて、そんな風花雪月は良い意味での虚無ゲーで、どの人間にもそれぞれ譲れない正義があるからこそ、プレイ中内心こっそり思っていました。 「せっかくだし先生が闇に蠢く者について、生徒も教団も全員皆殺しするルートもやってみたい」 ……え、思いませんでした? フェリクスを黒鷲で引き抜いて幼馴染と実父を殺させるプレイングをした人間なら少しは思いましたよね? 皆殺ししたいかどうかはともかく、全ルート通して敵として対峙した「闇に蠢く者 アガルタ 」陣営に寄り添った描写がどこにも無かったのは事実です。 紅花の章でラスボスとして対峙したレアともちゃんとが存在するし、銀雪の章では支援Sまでいけますからね。 エーデルガルトもどちらかと言うと倒されるべきラスボスとしてイメージされたキャターであり、彼女ともと支援Sが存在している時点で、ある種、風花雪月は「ラスボスにも寄り添えるよ!」というゲームなのだと思います。 だからって、ソロンやと支援Sが欲しかった〜という駄々を捏ねたいわけではないんですけど、彼らの動機、闇魔法、シャンバラなどの存在については謎に包まれたままのものが多い。 煤闇の章もアビス =深淵 という名前をつけられているおかげで 「これは闇蠢共闘皆殺しルート!?、!?!」と、期待した人は多かったのではないかと思います。 自分もその一人でしたが、煤闇のストーリーでは灰狼の学級のメンツとセイロス教団側の掘り下げがメインに据えられ、寧ろ銀雪の章をやり直したくなったのではないでしょうか。 闇に蠢く者については投げっぱなしで、このまま謎のままか〜と若干の落胆を覚えて煤闇の章を終えた……そんなプレイヤーにどうしても伝えたいことがあって、この記事を書きました。 閲覧は自己責任でお願いします。 このじわじわとした恐怖と感動は、ぜひゲームで味わってほしい。 よろしくお願いします。 ここからはアビス書庫の書物と全ルートの話を交えて話していきます。 ゲーム内で、闇に蠢く者 アガルタ の正体の掘り下げがなかったのは 「する必要などなかったから」というのが、この記事で提唱する考察です。 つまり、闇に蠢く者の正体とは 「我々現代人のような科学を有する」のような者であり、 「わざわざその技術の背景や原理を説明しなくともプレイヤー自身が最も慣れ親しんでいてわかるため」ではないか、というを交えた存在である可能性を提唱します。 かつて使われていた「月」という暦 現行のフォドラの暦は「節」であり、フォドラの人々は節という区分を疑問なく自然に受け入れています。 ゲーム内でも節ごとの区切りがこれと言うほど強調され、我々プレイヤーも"この世界では暦は節と設定されているものだ"と理解していたはずです。 が、実はかつての暦が「月」であったことがアビス書庫の書物によって明かされます。 しかも、その起源が神代に答えを求めなければならないと思われるほど古いものである、ということまで。 この後のページで、節という暦を制定したのがアドラステア帝国初代皇帝ヴィルヘルムであり、セイロス教を広めるためだとか、アドラステア帝国の権威付けだとかの理由が、書物の中には推測で語られています。 6ページ目で「主 ソティス の意向で暦を変えることをセイロスから伝えられたヴィルヘルムが制定するに至った」とありますが、ソティスからレアに何かを伝えた、という描写が全ルートを通して薄い 本編ソティスが記憶喪失であるため勿論断定はできないが ので、レアの独断でセイロス教を広めるためにヴィルヘルムに進言した可能性の方が高そう。 レアがセイロス教を広めるためにまるで手段を選ばないことは、この後の虫大全でも説明します また、これはゲーム本編ではなく、現実世界の話なのですが、には 「ソティス暦」というものが存在しています。 紀元前2000年頃のの人々は、氾濫の時期を正確に把握する必要があり、地球の公転周期に基づいて、1ヶ月を30日とする12の月と年の終わりの5日のによって1年を365日と規定する、通称「エジプト暦」を運用していました。 しかし、このエジプト暦においては、実際の太陽の運行と暦のズレを補正するために現在では約4年に1度設けられる「」の概念はありませんでした。 その代わり、の氾濫の時期に、日の出前の東の空に観測される恒星 「」が東天へ出現する日を元日と定め、元日が年ごと移動していく移動年と呼ばれるが取られていました。 恒星の観測との氾濫の時期を基準とする、の存在しないにおける エジプト歴 は、の存在する一般的な 現行の等 と区別して、恒星がにおいて豊穣の女神として神格化された名前、ソプデトの読みにあたる 「ソティス暦」という名で呼ばれていたそうです。 紀元前45年から1582年まで施行された、それ以降から使われている現行のには、4年に1度の 2月29日 が存在しますが、ソティス暦は等しく毎月が30日まで存在するので、2月は他の月と同等に30日まで存在し、2月29日はとしては存在しません。 ここで、フォドラの「節」が用いられている2月のカレンダーをそれぞれ確認してみます。 は約4年ごとであり、白雲の章と紅花の章で5年間経過しているので、両者に2月29日が存在していないということは、フォドラの節の暦で用いられているのは、現実世界でのソティス暦ではないということが明らかです。 恐らく、かでしょう。 五年の経過だけではどちらかを判断することは難しい。 わかる人がいたら教えてください ちなみに、フォドラの世界で大地球体説はまかり通っているようです ガルグマク2F書庫の地球儀?参照 このフォドラが存在している惑星はそもそも地球なのか、という検証も必要ではあるのですが、太陽と地球間のような公転周期でないと、1年は365日にならないので、フォドラがあるのも地球に似たような惑星なのでしょう。 流石に作中で「地球」というワードは出てきてませんし。 については日向コンスタンツェが 「あの太陽が私を暗い気持ちにさせるのですわ……」と太陽を太陽だと認識するような発言をしています。 「月」に関しては、ヒューベルトベルナデッタ支援Cで、ヒューベルトが 「月夜」と明言しています。 月も月として認識されてるっぽい。 ともかく、節という暦はアドラステア帝国の成立と共に変えられたものであり、それ以前は起源すらわからない「月」という暦を使っていたことが、この書物からは明らかになりました。 消された「科学技術」 アビス書庫の中でも、特段異彩を放つ「フォドラの虫大全」を読んでいきます。 この書物では暦どころではなく、レアが特定の科学技術を隠そうとしていた事実がありありと記されています。 継ぎ接ぎされた表紙て、いかにも怪しい。 望遠鏡 レアは、まず望遠鏡のようなものを禁じていたそうです。 「敵陣の把握による戦争の激化」 「遠方からの狙撃が容易に」 確かに、望遠鏡が開発されてまもなく軍事利用された、という現実の歴史はあるのですが、この辺りはロングボウや遠距離魔法でいくらでも代替できてしまっていますね。 「天の観察による主の神秘性の減退」 恐らくこの辺がレアの本音でしょう。 節の暦の制定もそうですが、レアはセイロス教の布教を物凄く重視していています。 また、この文章からは「望遠鏡で観測できてしまう天の範囲内に主がいる」ということが暗に示されています。 もちろん、主とはソティスのことでしょう。 主が天のどの辺りに位置するかは後述します 2. 石油 石油らしきものの利用を禁じた、というだけでかなりキナ臭い内容ですね。 どうしてレアは石油の使い方を知っているのだろうか……。 「誤って使用しての事故死」 「魔法を使えない者の戦略的利用」 「争奪による対立の発生」 石油が現代にもたらす恩恵は、我々の知る限りです。 工場や家庭などの熱源、自動車や船舶、飛行機などの動力源、 プラスチックなどの化学製品の原料と多岐にわたって使われています。 「誤って使用しての事故死」が明らかすぎる建前だとして、「魔法が使えない者」「争奪」という理由に着目してみます。 魔法が使えない人間が石油を争奪する、というのは果たしてフォドラの人間で起こる戦争を想定した発言なのでしょうか。 これはガルグマク二階の書庫資料ですが、ダスカーのことが明記されています。 ダスカーは現在ク伯爵が統治している半島 外伝:弱き者の戦い参照 なので、フォドラ地図に照らし合わせると明らかに海に面しています。 青丸で囲んだところ この海に面するダスカーで 「珍重な鉱物」が見つかるという噂は非常に気になるところ。 また、ドゥドゥーアッシュ支援Bでドゥドゥーが語るダスカーの特徴として「森が多い」「鍛治と漁が盛ん」というものがあります。 ドゥドゥー自体も特に魚料理が得意らしく、塩の効いた料理をアッシュに対し、嬉しそうに振る舞っています。 さて、現実世界における石油の源についてですが、石油のもととなっているのは、海や湖で繁殖したトンや藻などの生物体の死骸であり、それらが土砂とともに水底に堆積して岩石になる途上でケロジェンという高分子化合物が生まれ、それが熱分解したものが石油となるそうです。 つまり石油の生成には、海や湖などの水辺が必須であるそうです。 ・・付近に石油産出国が多いのは、その条件を満たしているからだと考えられます。 現実の石油と、フォドラで抹消された石油っぽいものが同等の成分を有しているかはわかりませんが、現実の石油の産出地としてダスカーという土地は適しているのかもしれません。 つまり、貧しい土地ファーガスに 石油王ディミトリがワンチャンあったんじゃないか……とよくわからない夢を抱いてしまいます。 ファーガス神聖ドバイ……裕福になったファーガスでイングリットに美味しいものをたらふく食べさせてあげたい……。 そんなもしもの未来は置いておいて、つまり 「魔法が使えない者」が「ダスカーにある石油」を「争奪」しようとした可能性があるということですね。 少なくとも、ドゥドゥーらダスカーの民はおろか、ファーガス王のディミトリすら燃える液体である石油を燃料資産として活用・認識しているような様子はありませんでした。 ダスカー襲撃。 ダスカーの悲劇。 どこかで聞いたような話だなあ すっとぼけ。 「誤った情報や悪意のある噂が流布される危険」 「字の読めない平民にとって無益」 「教会同士の対立が悪化する恐れ」 この記述を見た途端、 「レア、頭良いしめちゃくちゃ怖!!」という感想が湧いて出ました。 事実、レアはツィリルに読み書きを教えていません。 ツィリルリシテア支援参照 掃除や肉体労働についてはしっかり教えているのに……。 このレアの所業で何が怖いって現実の発展が 「宗教における教会の権威を下げた」という歴史的事実があることなんですよね。 かつて書物は、手書きによる手写本か、が主流でしたが、1450年頃、ドイツ人のス・が、金属製の活字を作り印刷するというを完成させます。 は「聖書」といわれる聖書を印刷、刊行します。 この聖書自体はあまり普及しなかったのですが、この「聖書を印刷して頒布する」という手法を最大限利用するのが、のちに宗教革命を成し遂げるルターです。 当時のの聖書は、教会が所有することが一般的であり、信者はその聖書を聖職者が読み上げるという形でしか神の言葉を聞けませんでした。 そうやって教会が独占するのみであったの聖書が、ドイツ語に翻訳・刊行され、によって安価な価格で民衆に頒布されて読めるようになってしまいます。 におけるの普及、さらにルターは自分の著作を刊行することによって、自らの主張を民衆に広げることに成功しました。 当時1500万人いたの大半の人々は読み書きができませんでした。 そんな時代にも関わらず、ルターの聖書は100万部印刷され、大ベストセラーになります。 の技術がなかったらルターの思想は広がることはなく、も起こり得ませんでした。 この辺のと宗教への影響についてはぜひ東京都文京区にあるに行ってほしいんですけど…… フォドラの書物が高価であることは、アッシュとのからも伺えます。 薬代に匹敵するくらい高い本代。 このような本の高価さから、フォドラには普及しておらず、恐らくこれらの本も手写本だと思われます。 アビス書庫の本も手書きと思われるものが多く見られました。 レアに先見の明があったのかはわかりませんが、セイロス教の権威を守るという意味でを潰すということは極めて効果的であったと思われます。 ツィリルに識字を教えていないのも恐らく意図的なのかもしれません。 レアの意図はともかく、そもそもレアが潰した「を開発したのは誰か」という疑問が残ります。 医学 「遺体を辱める行為が死者への冒涜」 「解剖がなくとも白魔法の発展により解決」 「信仰を必要とする白魔法に医学が勝ることがあれば教団の地位が揺らぐ」 どう見てもこれは、レア自ら施した禁忌がバレるのを防ぐためですよね。 他人には医学を禁止しながら、自分はゴリゴリにやっているという……。 医学と魔道の治療の違いについては、白雲の章、赤狼の節の散策時のマヌエラも言っています。 ここで語られる医学についても、解剖についての言及はありません。 対して白魔法は、人間の素の治癒力を高めるような効能があることがわかります。 外からのウイルスや先天的な病気は治せなさそうですね。 以上、4点が「フォドラの虫大全」によって、抹消されていたことが明らかになった「科学技術」です。 これらを統制したレアの目的は、セイロス教の浸透だとしてそれ以前に、 「望遠鏡」「石油」「」「医学」これらを元々作っていたのは誰だ、という話。 それは果たしてフォドラ人なのでしょうか。 さてここで、闇に蠢く者たちの拠点 「シャンバラ」ついての黒鷲学級と金鹿学級の反応を引用します。 「古い感じなのに新しい感じ」「フォドラの様式とは違う」「見たことがない」「暮らしたくない」など散々な言われようです。 そのうちシャンバラに潜ります フォドラの人々には、まるで見覚えのない文明がシャンバラには確立しているようです。 そして闇に蠢く者の専売特許といえば、 「闇魔法」と 「光の杭」ですが、これらについてよ掘り下げたいと思います。 まず闇魔法について。 そもそもの魔法陣が違います。 中央にある炎の紋章が無いくらい……。 前述したように、信仰によって白魔法が使えるということは、ソティスへの信仰、もしくは血がそのまま白魔法や黒魔法を使える力生み出している可能性があります。 対して闇魔法は、そもそも空中ではなく地面に生成されると共に、魔法陣の形もまるで違ったものとなっています。 そして、ダークビショッブ・ダークメイジ等の闇魔法試験パスを使わずに闇魔法をレベルアップで覚えるキャターは「闇に蠢く者陣営」の他、 「ヒューベルト」「イエリッツア」「エーデルガルト」「リシテア」「ハピ」の5人のみとなっています。 この中で、エーデルガルトとリシテアとハピの3人は作中で「人体実験されました……」と描かれているので、闇に蠢く者たちは人為的に実験を行うことで闇魔法を使わせることができるのでしょう。 逆に、闇に蠢く者たちは黒魔法や白魔法を使いません。 蒼月の章でアランデル公として対峙するを除く ソティスの加護が白魔法や黒魔法に必要ならば、その血を持たない闇に蠢く者たちが白魔法と黒魔法を使えないのも納得がいきます。 すると、ヒューベルトとイエリッツアも人体実験されたということでしょうか。 否、そういう記述はなく、恐らく闇に蠢く者からの技術提供程度に収まっているのではないでしょうか。 押し付けられた闇魔法というよりは、利害関係の一致の上で闇に蠢く者の技術である、闇魔法を使わせてもらっているという印象を受けます。 ヒューベルトは闇に蠢く者のことめちゃくちゃ嫌いですし ここで銀雪の章と翠風の章の帝都アンヴァル戦後にのみもらえる、ヒューベルトの手紙に着目します。 「魔道」を感知してシャンバラを割り出していた余りにも有能すぎるヒューベルト。 この光の杭、結局は教団でも帝国でもなく、闇に蠢く者たちの仕業ということは明らかなのですが、その原理はかなり謎めいた物体です。 闇魔法を原動力として動いているのはシャンバラでのの光の杭大量発動からもわかりますでが、じゃあ、そもそも闇魔法って何だ、という話です。 光の杭の発する魔道の感知自体は、ヒューベルトだけでなくどうやらイエリッツアも可能である様子。 よく見ると死神騎士の持つ三日月の鎌には、闇に蠢く者のマークがあります。 これは飛来する光の杭を指差しで教えてくれる親切なイエリッツア。 光の杭自体にも、闇に蠢く者のマークが存在しています。 光の杭、と称される割に「ゴリゴリの鉄製か?」と思わせるような強固な光の杭そのものの造り、そして無残に破壊されたの都市の光景にどこか既視感があるような気がします。 ヒューベルトが行ったのは闇魔道の感知、つまりは レーダーでのではないでしょうか。 というWJ連載中の漫画 人類全員が石化して3700年が経過した世界で科学技術と人類の復興を目指す物語 があるんですけども…… Dr. STONE11巻の漫画内に、とレーダーの開発についての描写があります。 曰く、については、もしくは地上の巨大から強力電波を垂れ流すことで位置測定することができ、またレーダーについては、に通した水晶に電圧をかけることで見えない敵を感知することができるそうです。 詳しい仕組みについては正直門外漢なのでわからないのですが、ちゃんとした現代文明が確立されていないのような滅びた世界でもやレーダーは 作成可能であるらしいのです。 つまり、ヒューベルトが執念によりレーダーを開発して、 エンジニアヒューベルトとして闇に蠢く者の根城を突き止めた……という可能性が無きにしもあらず。 これら含めての憶測で申し訳ないですが、「闇魔法」が現代の 「科学技術」に匹敵するものを発展させたもので、それらを利用し暗躍しているのが、闇に蠢く者たちなのではないでしょうか。 かつて「月」という暦を使い、「望遠鏡」「石油」「」「医学」らを駆使した現代人に極めて近い「闇に蠢く者」という人種が、フォドラの地底シャンバラで暮らし、女神への復讐を誓っているのではないでしょうか。 闇に蠢く者とソティス さて、そこで闇に蠢く者の動機についてです。 闇に蠢く者の遺恨は、レアではなく ソティスに向けられています。 レアやセテスの眷属たちは闇に蠢く者についての事情を殆ど知りません。 また、たちはソティスのことを 凶星と呼び、フォドラ人のことを 獣と呼びます。 絶妙に噛み合っていないクロードとの会話。 ここで、白雲の章、赤き谷ザナドについての記述を思い返してみます。 レアが語る赤き谷ザナドに降り立った女神ソティスの伝説と、明らかな既視感がある女神ソティス本人。 この赤き谷ザナドについては、ソティスの外伝「赤き谷の冒険譚」でも再来することになります。 ここの赤き谷ザナドの課題出撃後、級長ごとに言うことがまるで違うのですが、エーデルガルトとクロードの発言がそれぞれ興味深いです。 ここの選択肢については 「すでに滅んだ民族」と 「まさか……地底人?」のどちらかで好感度が上がります。 「気が遠くなるほど太古に存在し、そして滅んだ」という言い方は、シャンバラを彷彿とさせます。 恐らく、この赤き谷ザナドでは、かつて闇に蠢く者たちが暮らしていたのではないでしょうか。 また、クロードは赤き谷の「 赤」について着目しています。 クロードはここで連想される赤いものについては思い当たりません。 しかし、ここで思い出してほしいのが、白雲の章の守護の節でザラスから生還した、ベレト ベレス とソティスの合体シーンです。 降り立つ赤い凶星。 凶 「星」とありますが、ソティスはそもそもがを意味する言葉です。 ソティス暦が恒星を基にして制定されたことは前述しました 作中でのソティスとの因果性は 「を見上げて」という曲名にも顕著です。 イベントだとちょうど「赤き谷の記憶」などのソティス関連の掘り下げの時に流れるBGMです。 このメロディのそもそもがナバテアの歌のアレンジではあるのですが…… 主が天から見下ろしていたという事実も、「ソティス=」と仮定すれば辻褄が合います。 また、現実のについて、現在のは白色の星ですが、かつて地球上で 赤く観測されていたという伝承も残されています。 赤いについては本当に様々な諸説があり、その原因を断定できません。 が、赤いがあったかもしれないという現実の伝承から着想を得て「赤い凶星==ソティス」というモチーフが風花雪月では狙われているのかもしれません。 また、ザナドが赤き谷である由来として、翠風の章のレアがネメシス戦での「血」を連想して「赤き谷」になったのだと言っていますが、 もちろんレアはネメシスを悪だと主張するので、セイロス教が広く布教した結果、伝承として「血=赤」だと伝わったのは勿論あるとは思います。 が、それ以前に 赤い凶星ソティスが降り立ったため、赤き谷となったのではないでしょうか。 そもそもザナドに暮らしていたのは、闇に蠢く者が先なのでは? ここでアビス書庫の「世界破滅伝奇」を参照します。 この書物は、闇に蠢く者側の手記だと思われます。 ティニスで目覚めた「神ならざるもの」に対抗するため、光の柱を地に立て、地の底 シャンバラ へと逃げ、それでもなお復讐を誓う人種といえば、闇に蠢く者以外には考えづらいです。 この書物における「人」とは、フォドラ人ではなく、闇に蠢く者のことを指し示しています。 光の杭 ミサイル を打てる、闇魔法 科学技術 を使える人間です。 ならば、闇に蠢くものを追いやった、「神ならざるもの」と「獣」は果たして何なのか。 ティニスは、エジプト初代王朝の首都の名前と同じです。 そして、そのエジプトではを目印にして暦が刻まれていました。 これは現実の話であり、風花雪月のゲーム内に適応される設定ではありませんが、恐らく意図的につけられています。 つまり、 それまでザナドで近代文明を築いてきていた闇に蠢く者たちは、突如ザナド ティニス に降り立った赤い凶星ソティス 神ならざるもの によって報復されて、地の底に追いやられ、そこからの復讐を図っているのではないか? ここで、風花雪月冒頭の「復讐」 のムービーをぜひ見返してみてください。 特に後半部分です。 「お母様……」と呟くレアの手には、紋章石の埋まった天帝の剣 ソティスの心臓と骨 が握られています。 ここから突然、タイムスリップのような演出が入ります。 風花雪月におけるタイムスリップとは 天刻の拍動であり、拍動、つまりは心臓 =炎の紋章石 が存在してる場合に使えるのでしょう。 だからベレト ベレス も天刻の拍動が使用可能であったと思われます。 「おぬし そこで何をしておる?」 このムービーをそのまま受け取ると、この回想はソティスの記憶であるということでしょうか。 天帝の剣であるソティスが見た夢、それは類人猿から進化した人類がいて、その人類はソティスと邂逅し、帆船を開発し、高層ビル群を建設している。 しかし、それらは現在のフォドラには既に失われている技術です。 さて、このムービーにおける 「復讐」とは、誰の何に対しての復讐だったのか。 金鹿学級を受け持ち翠風の章をクリアして、「なるほど冒頭のムービーはネメシスとセイロスの因縁と互いの復讐の話だったのか」と納得する、そのネメシスvsセイロスの構造自体が、そもそもの 代理戦争だったのではないだろうか。 科学技術を駆使する極めて我々現代人に近い存在を、凶星ソティスが一度滅ぼした。 滅ぼした理由は、「世界人類伝奇」にもあるように「命の血を流しすぎたから」なのかもしれない。 ミサイルが現存するのなら、ソティスが怒ったのは恐らく戦争に対してだろう そしてソティスの血を繋いだ、 紋章をもつ「獣」たちが再度支配した世界が、風花雪月におけるフォドラである。 高層ビル群をつくれるまでに見事発展していた文明を滅ぼしたソティスという神ならざるものに対する憎しみ、つまり 「闇に蠢く者からソティスに対する復讐、もしくはソティスから闇に蠢く者への復讐」が、この冒頭の「復讐」ムービーでは暗示されていたのではないでしょうか。 「おぬし そこで何をしておる?」というソティスからの冒頭のメッセージも、ある種、闇に蠢く者に似た我々に向けられたメタ的なメッセージとして受け取ることも可能ではないでしょうか。 以下、ソティスとの支援Sです。 勿論これはレアとも同等ですが、 「死者の魂はつくれない」という点で、闇に蠢く者と我々現代人の類似点を見出してしまいます。 たとえ心臓が砕かれても、ソティスの魂は心の中に存在しているのです。 風花雪月というゲームに絶対的なひとつの救いはありませんが、闇に蠢く者を現代人のようなものと仮定した場合でも、 ソティスのような神の理不尽が降り注ぐ「優しくない世界」で 「助け合って生きていくしぶとく、強かな人間」の姿を描いているように思えます。 この風花雪月の主題は現実世界にも共通するところがあり、そんな現実に近い無情さや理不尽をリアルに描いているからこそ、風花雪月はひどく魅力的に映るのかもしれません。 「闇に蠢く者」が我々に近しい者であるとして、我々がこうやって生きる理不尽な現実が、ある意味での風花雪月の5つ目のルートなのかもしれませんね。 sh20230101.

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食ってけ!大貧民―FE風花雪月と中世の食③

ファイアー エムブレム 風花雪月 考察

ほんで 「テーマにまつわるでかい話はエーデルガルトのことを理解しなきゃだから今金鹿で次帝国やって…」とか言ってたんですが、 まだ金鹿です。 二部!二部には行ったから! 昨日グロンダーズ行った! というわけでまだジェンダーとテーマ性について考えていることをはっきり書くことはできないので、幕間としてすこしごはんの話でも楽しくしようかと……。 以下、この記事は5年後の姿、エーデルガルト、リシテアなどについてのネタバレを含みます。 多彩なメニュー ガルグ=マク大修道院の食堂では、材料さえ持っていけばじつに多彩なオーダーメニューを作ってもらえます。 そのメニューの豊富さたるや ちょっとしたファミレスぐらいあり、この時点でこの世界の時代感、中世後期~近世初期(めんどくせえので以降中世とします)の食堂としては驚嘆に値します。 (ちなみに材料をそろえて料理を作り、各人の料理の好みがあり、多彩なメニューの中で複数の料理が好みにヒットし……というシステムは制作協力のコーエーテクモのゲームでは 『金色のコルダ3』を彷彿とさせます) ペトラとアッシュの支援会話でアッシュが庶民的な宿場の食堂にペトラを連れていく場面がありますが、そこの料理は安くておいしいけれど料理名などなく、 「その日手に入った食材をうまいこと調理したやつ」でしかありません。 貴族や富豪のしっかりした食卓や祝祭日でもなければ一般的な中世の食ってそういうものです。 炎や氷の魔法が日常生活にも使える環境上、現実の中世よりは格段に(中流以上の)食事情は豊かと考えていいのですが。 それにしてもガルグ=マク食堂の「先生が必要な食材を持っていけば三人前くらいのオーダーメニューを作ってもらえる」というのは、現実的に考えればその都度調理するなどということは行われていないはずです。 そこんとこはゲームの都合としてスルーするとしても、このメニューの多彩さは 大修道院というひとつの街に相当するような人口の食事を一気に作る大食堂ならではのことといえるでしょう。 かつ、 大修道院は位置的にも、士官学校の生徒や巡礼者を迎えるという役割的にもフォドラの文化の中心にあるため、あらゆる土地の料理が知られ、ふるまわれているというわけです。 そこでまず、メニューにある料理のいくつかの 特徴をあげて、現実の中世ヨーロッパの文化を引用しつつ、フォドラの食文化の話をしていきたいとおもいます。 特徴ってなにかというと。 それがなぜかというと、 彼女が好きなものはだいたいメニュー表の最初の方にあるからです。 すなわち、 メニュー表は甘いもので始まっています。 なにい! ファミレスではスイーツは最後のページって相場が決まってんだろうが! そんなわけで、メニュー表は味やメイン食材の種類によって、 おおむね 6つのカテゴリ(あとザリガニ、雑魚の串焼き)に分けられてカテゴリごとにまとまって並んでいます(甘味強化週間や狩猟祭などでわかる)。 各料理のこまかい性質、各人の食の好みなどはまたいずれ。 甘いもの リシテアが(唯一)大好きな(糖尿病) 甘いものです。 「甘いもの」カテゴリには、メニュー表の上から ・ザガルトのクリーム添え(焼き菓子にナッツクリームやジャムを塗ったやつ) ・ブルゼン(甘いパン) ・ベリー風味のキジロースト ・桃のシャーベット が該当します。 多くの 女性たちや アロイスなど好む人は多いですが、6つのカテゴリの中でも品数が少なく、内容的にもちょっと存在感薄めのカテゴリです。 背景には、 そもそも現実世界において我々がイメージするような「甘味」がさかんに食べられだしたのはかなり新しい時代のことだっていうのがあるかもしれません。 今でこそ砂糖はカジュアルに使われていて糖尿病とかもホイホイなっちゃいますが、原料の サトウキビや甜菜が庶民までいきわたる砂糖をとるために大規模に栽培されだしたのは17~18世紀のことで、それまでは「甘味」は王侯貴族や大金持ちしか手に入れることのできない 「王の味」だったのです。 それが近代になり大量生産され庶民もいっぱい砂糖をとるようになるためには、現実世界では帝国主義列強の東南アジアやカリブ海諸島での植民地 プランテーション農業や、サトウキビの特徴として大量の水を必要とすることによる 環境破壊、手間もかかる作物なので 黒人奴隷の酷使などのさまざまなヤバヤバが必要とされてきた歴史があります。 この問題は現代にも続いていますね。 今の我々にはあって当たり前で手放せない甘味も、ないならないで過ごせていたのに なにもそこまでせんでも……と思うところですが、そこまでするのにも理由があるのです。 砂糖が庶民にいたるまで大量に消費されることとなった大きな理由のひとつとして、その 疲労感・空腹感の軽減作用があります。 産業革命ヨーロッパの工場などで労働者を働かせる資本家たちとしては、短時間で労働者を疲労から回復させて長時間労働をさせ、生産を最大化できればサイコーです。 砂糖入りの紅茶はその目的に完璧に合致していたのです。 糖分はたちまち疲労回復と幸福感満足感、一時的覚醒感をもたらす特効薬であり、はたらき的にはカフェイン、タバコ、アヘン、マリファナのごとき強力な嗜好品といえるのです。 現代においてはエナドリが寿命の前借りだっていうみたいな話ですね。 寸暇を惜しみ、寝る間も惜しみ、死ぬほど努力して学ぶリシテアが甘いものを求めるのは必定ですし、そういう悲しいことでもあります。 でも好き嫌いはすんな。 また、ハンネマンの言う 「紋章をもつ者は辛いものよりも甘いものを好む傾向にある」という学説は、フェリクスやシルヴァンあたりがスパイシーなものを好むため、登場キャラクターの中では 微妙です。 しかし、ハンネマンやリンハルトだけでなく エーデルガルトとリシテアが特に甘いものを好むため、なんとなく「紋章と甘味」の関係性は印象づけられるものがあります。 彼女たちが甘いものを好むという事実は 「二つの紋章を不自然に宿している精神的・身体的ストレスの重さ」を思わせるからです。 彼女たちのような特殊事情でなくとも、紋章を宿しているということが多く精神的ストレス源になることはシルヴァンなどを見ていると明らかです。 肉料理 先程の「ベリー風味のキジロースト」も要素的には肉が入ってるのですが、2つめのカテゴリは 肉料理です。 「肉料理」カテゴリには、 ・獣肉の鉄板焼き ・バクス漬けウサギの串焼き(ワインもしくはワインビネガー漬けウサギ肉) ・ダフネルシチュー(シチューといっても塩煮込みの鳥肉) ・熟成肉の串焼き(キツネ肉) ・キジの揚げ焼きデアドラ風(チーズはさみ揚げ) が該当します。 フェリクスは肉料理が全部好き。 ツィリルもお肉好き。 現代日本では、 「食の欧米化によって従来の日本食に比べて肉食化が進んだ」とよく言われてますが、中世ヨーロッパの人はどのくらいお肉を食べていたのでしょうか? そこらへんのヒントはそのフェリクスの趣味 「狩猟」にあります。 砂糖と同じように、中世ヨーロッパの人々が食べているものは当然 階級によって違いがあるわけですが、その大きな違いの一つがお肉です。 わりと近世的・都会的で、南にあり海辺も穀倉地帯グロンダーズ平原も有して食糧的に豊かな帝国や、商取引がさかんな同盟に比べ、王国はより中世ヨーロッパらしい、言っちゃ悪いですが食の 貧しさがあります。 寒いし。 イングリットは食べることが大好きですが、紋章持ちとして大事にされる彼女がごはんを食べるかたわら、当主である父は 味のしない汁をすすっていたというエピソードがありました。 野菜くずや骨を煮ただけの具のないうっすいスープというのは貧しい土地には珍しい食べ物でもありません。 『ベルサイユのばら』の「これだけ……!?」スープですね。 より そういうところでの 狩猟というのは、現実の中世ヨーロッパにおいては 貴族騎士階級の特権的娯楽・高級な食糧源であり、領主のナワバリにある森での狩猟は領主の名において許可された場合にしかゆるされませんでした。 ローレンツとレオニーの支援会話の中でレオニーの出身地サウィン村は貴族から狩りの許しと森の管理をまかされており、密猟者を取り締まるために貴族が傭兵を派遣したという事情がわかるので、フォドラでもおおむねそんな感じだということです。 森は非常に恐ろしい無法地帯であると同時に豊かな食糧の宝庫でもあり、 領有する森で狩猟をしジビエを食べるのは貴族騎士階級ならではのことなのです。 フェリクスはイングリットと対照的に騎士道を嫌っていますが、剣術試合好きなことを含め、その嗜好には王国の貴族騎士階級として兄やディミトリと親しんで育った証があります。 自然が木の実や獲物を豊富に与えてくれる土地ではみんなが狩猟採集で生きています。 いわゆる ジビエ、野山や森で狩りをして得られるシカ・キツネ・ウサギ・クマ・キジ・カモ・ウズラ・シギなんかは狩人の村でなければ 貴族騎士階級の食べ物だと話しました。 じゃあ農村や都市の庶民は肉食べてなかったんかっていうと、それは 家畜、つまりヒツジ、ヤギ、ブタ、ウシ、たまにウマなど食べてました。 主に祝祭日用にですが。 特に ブタは庶民も食べてました。 ぶたさんは雑食性のため、森で狩りは禁じられてたとしてもたいていどんぐりくらいは好きにしてよく、あとは残飯とかでもあげてれば、冬向けに干し肉や塩漬け肉を作るための「生きた備蓄」として有用でした。 かつ、 ブタはあまり貴族に好まれない食材だったことも、献上せずに庶民が食べられた理由のひとつです。 それがなぜなのかは次のカテゴリに関して話せそうです。 野菜料理 3つめのカテゴリは 野菜料理です。 「野菜料理」には ・野菜たっぷりサラダパスタ(キャベツ・ニンジン・タマネギ。 人気の品) ・タマネギのグラタンスープ(タマネギとマスの煮込みチーズのせ) ・赤カブ尽くしの田舎風料理(ヴェローナ?と赤カブのシチューなど) ・満腹野菜炒め(トマト・ヒヨコマメ・キャベツと卵。 おなかにたまりやすい) が含まれます。 これも、「甘いもの」カテゴリと同じく少ない4品ですが、 ファミレスでいえばサラダのみのページだと思えばそんなに品数がなくても当然です。 加えて、これらはファミレスのサラダページと違って すべて火を通した野菜料理です。 「サラダパスタ」と銘打たれているものの材料も「キャベツ・ニンジン・タマネギ」ですからね。 これは温野菜乗せ、あるいは アンチョビ味で炒めたオイルパスタとかでしょ。 生の野菜や果物を食べる食習慣は16世紀ごろからのもので、それ以前は 火を通すか酢漬けにするかして食べていた現実の食習慣が感じられるようでいいですね。 品数が少ない背景の現実の歴史はまだあって。 わりと最近まで、「野菜メインの料理」というものは地位が低かったという事実があります。 いや今だって野菜だけの料理の地位は肉魚料理と比べれば劣りますけど、 今以上に野菜というものはとるにたらないと思われていたってことです。 貴族もタマネギスープとかポタージュとかは飲みますけど、それはあえて話題にのぼらせるほどのもんではなく、 農民たちが野菜や豆類をもっぱらに食べていました。 まず今みたいに栄養学的に野菜のビタミンやミネラルが必要なことが知られておらず、リシテアが野菜嫌いなようにそんなメッチャおいしいものでもないので、 野菜?あんまり食べない、貴族は肉食べられるので肉食べる、ということになります。 さらに、 宗教的な理由もあります。 キリスト教でもセイロス教でも、主は天にましますものと教えられていますね。 このことから中世ヨーロッパでは 天に近い食物がより神に近くて貴く、逆に地中にあるものは卑しいとされたのです。 だから果物とか狩りで得た鳥とか、木の葉や皮を食べる鹿とか、野菜であっても地上に育つ作物が貴族に好まれ、 イモとかカブとかなにそれ卑しい…という認識だったのですね。 ブタが貴族に好まれなかったことをさっき書きましたが、これが大きな理由のひとつです。 土を嗅ぎまわってそのへんに落ちてるなんでも食べるブタは卑しい動物と蔑まれたのです。 しかし、イモとかカブとかブタは育ててたくさん食べ物を得るのにたいへん効率のいい品目でもあり、かくしてカブはオートミールと並び農村の庶民の代表的な食べ物としての地位を築きました。 『大きなかぶ』ですね。 じゃあ欧米人は魚食ってないのかというと 案外食べてます。 4つめのカテゴリは 魚料理です。 「魚料理」カテゴリには ・ニシンの土鍋焼き(ニシンとカブのつみれを土鍋で焼いたやつ) ・魚と豆のスープ(マスとヒヨコマメをコトコト煮込んだスープ) ・ニシンと木の実のタルト(ニシンとクルミ煮の上品なタルト焼き) ・豪快漁師飯(マスとナマズをぶつ切りにしてガッて煮たやつ) ・フィッシュサンド(カワカマスの酢漬けとキャベツの手軽なサンドイッチ) ・二種の魚のバター焼き(ガーとニシンの上品なバタームニエル) ・パイクの贅沢グリル(カワカマスを高級な香辛料でグリルしたやつ) の7品が含まれます。 こうしてみると多いのがわかるとおもいます。 考えたら魚の種類も多いもんな。 釣りができるので魚の種類が多いのは当然ですが、「獣肉」「鳥肉」って言ってるんだから 食材としては「魚肉」で統一したって問題はなくない? そうしたらアルビネニシンが釣れねえ~!って大物がかかって泣くこともなかったんですけど。 この多さ、魚の種類。 魚食文化の比重の大きさもまた現実の中世に即しています。 実はキリスト教、 肉食べちゃいけない断食日が一年の半分くらいもあるんですよ。 そういう日でも魚は食べていいため、「フィッシュ・デイ」とも呼ばれます。 肉は肉欲とつながり、また清貧っぽくないため、 魚を食べたり食が細い人が高貴で清廉であるとされました。 このあたり、ローレンツの食の好みはとてもこの貴族らしさに即しています。 (個人の食の好みの分析はまた別記事たててやろうとおもいます) また、魚(イクテュス)は イエスの象徴物のひとつでもあり、 12使徒のうち4人も前職が漁師ということで、宗教的にはますます魚っていいよね~という感じなのです。 これは 聖セスリーン(や、その母にして聖キッホルの妻) と魚の関係とも対応しているのですね。 辛いもの 5つめのカテゴリは 辛いものです。 「辛いもの」カテゴリには ・ガルグ=マク風干し肉炒め(熟成干し肉と豆を炒めたもの。 塩からい) ・魚とカブの辛味煮込み(ナマズとカブの辛い煮込み。 ダグザの香辛料) ・白身魚の甘辛炒め(香辛料をまぶしたナマズとドライトマトの甘辛炒め) ・激辛魚団子(マスとドライトマトと香辛料のクロケット。 帝国風) ・山鳥の親子焼き(刻みキャベツ入り親子丼・七味唐辛子がけみたいなの) の5品が含まれます。 「辛いもの」と「中世ヨーロッパ」のかかわりといえば、ンッと思う方も多かろうとおもいます。 これは緊迫するキーワードです。 現実の中世ヨーロッパにおいて、香辛料はたいへんな貴重品でした。 ヨーロッパで栽培されていた香辛料らしいものはバジルやローズマリーなどの香草類や、ニンニク、あと洋カラシ(マスタード)くらいで、「辛味」の代名詞であるコショウやトウガラシ、あとカレーに入ってるみたいなスパイスはなかったのです。 大航海時代において香辛料の取引は莫大な富を流通させ、黒胡椒が同じだけの黄金に匹敵する価値をもっていたことはよく知られています。 そこのところは、フォドラと現実にはちょっと違いがあるみたいです。 香辛料をふんだんに使った料理には「パイクの贅沢グリル」などぜいたく品であるとは書いてあるのですが、そこまで貴重品である感じではありません。 しかも、メニューを見た感じ トウガラシが大量に使われていそうですね。 ていうかトマトがありますよトマトが。 なぜ辛味の話なのにトマトが出てくるのかというと、トウガラシ、トマト、これはどちらも現実では 新大陸アメリカからもたらされてヨーロッパの食に革命をもたらしたおいしいものだからです(ジャガイモもこれにあたります)。 さて、ここで「魚とカブの辛味煮込み」の説明に登場する ダグザのことを考えてみましょう。 ダグザは フォドラ(ヨーロッパ)からブリギット諸島をはさんで西にある大陸と説明されており、これはアメリカ大陸にあたります。 しかし、現実とは違い、 この世界の大西洋、だいぶ狭いみたいです。 ブリギット諸島はダグザ=アメリカ大陸から見て カリブ諸島ぐらいの勢いのところにあるらしいのに、帝国=南西ヨーロッパから見ると エーゲ海の島ぐらいの近さだからです。 こりゃ侵略も商取引もおこるわ。 加えて、現実の歴史でカレーっぽいスパイス(クミンとかクローブとかナツメグとか)が手に入らなかったのはイスラム世界とケンカしててインドなどとの商取引の道がなかなかひらけなかったためでもあります。 フォドラ周辺には今のところイスラム世界に対応するものは見当たらず、かわりに「フォドラの喉元」を隔ててパルミラ(モンゴルなどの西~中央アジアにあたるみたいですね)と接しています。 ガルグ=マクの中でさえもパルミラからの商人がフォドラでひそかに取引をしているのを見ることができ、大手を振ってではないにしろわりと商取引があるみたいです。 辛いものに関しては心配しなくていいフォドラ。 苦いもの 苦いものっていうカテゴリのページある!? ファミレスにはないでしょ。 最後の「苦いもの」カテゴリには ・ガルグ=マク風ミートパイ(肉・トマト・チーズのこんがりパイ) ・煮込みヴェローナを添えて(ナマズとヴェローナ?と二種のチーズの濃厚煮込み) ・魚介と野菜の酢漬け(生のガーとカブをマリネしたダグザ料理) ・ゴーティエチーズグラタン(鳥肉とカッテージチーズとかのグラタンにクルミがけ) ・キャベツの丸煮込み(キャベツとニシンの丸ごと煮込み、魚の内臓の苦み) の5品が入っています。 食堂の行事「ビターなひととき」でフェアをやる料理ですが、こうして見ると「苦いもの」というよりも「香ばしいもの」「濃厚なもの」が一体となって、全体として 「大人の味」のまとまりのようですね。 ヒューベルト、ハンネマン、カトリーヌがこのカテゴリをすべて好んでいます。 大人舌! 逆にフェルディナント、カスパル、リシテア、ツィリルあたりはだいたい全部だめで、あと意外とシャミアが苦手としています。 私は甘いものが好きなたちでな。 「大人の味」が苦手というのも やーい子供舌とばかにするものでもなく、そもそも「大人の味」というのは味覚の慣れや麻痺によってそういう味が食べられるようになっただけで、 子供が嫌う「苦み」や「えぐみ」や「香味」というのは、自然界では有毒であることを示していることが多いのです。 つまり子供舌は危険センサーが濁っていないピュアな能力といえ(リシテアは置いておきます)、大人舌は文字通り酸いも甘いもかみ分けてしまった麻痺の果ての境地ともいえるのですね。 山野草の「独特のオトナの風味」をかもしだす「アク」は本来 微量の植物毒、アルカロイドであり、人間はそういう微量の毒性を代謝する能力に犬猫ちゃんとかよりえらく優れているのですが、「大人の味」とはそういう 「毒に慣れている」ということであるかもしれず……。 何を食べているか=何者か フランスの政治家・法律家・美食家であるジャン・アンテルム・ブリア=サヴァランが著書『美味礼賛』で述べている有名な言葉に ふだん何を食べているのか言ってごらんなさい、そうすれば、あなたがどんな人だか言ってみせましょう。 というのがあります。 英語でいうとYou are what you eatっていうやつですね。 これは現代においては 「摂取した栄養が将来の体や精神状態をつくる」という意味でおもに考えられるのですが、今回のカテゴリ分けでもちょこちょこ出てきたように、食べるものは 富や 階級や 階級意識でも違ってきます。 現代日本は身分による階級がないということになっているので普通はあまりそういうことは考えないですが、たぶん現代においても姿を変えてそういう違いは存在しているのです。 そのあたりの意識のことを、 フェルディナントとローレンツの食の好みの違いが面白かったので述べようと思ってたのですが、明日も早いので……個々人の好みの傾向や対照の記事で書くことにします。 【追記】貴族記事書けたよ 今日作った魚と野菜の辛味煮込みでした。 ヴェローナってチコリ説ありますけどえっブロッコリーじゃないの? (白ヴェローナ=カリフラワー説).

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