ソリス 映画。 映画『ソリス』あらすじネタバレと感想。結末までスティーブン・オッグの完全ひとり芝居|未体験ゾーンの映画たち2019見破録49

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緊急避難船カペラ2号の船内で、トロイ・W・ホロウェイが目覚めると他の乗組員は全員死亡、自分一人だけが生き残っていることに気付く。 更に、乗っている宇宙船は制御不能で漂流しており、太陽へ向かって進んでいることが発覚。 診断システムは故障し、救援隊の到着を待てども中々助けが来ない窮地に陥った状態で、たった一人恐怖の中で生きて帰るためにあらゆる手を尽くす。 急速な酸素減少と迫るタイム・リミット…。 だいたいのシーンが主人公(トロイ)の搭乗するカペラ2号の船内を映したものです。 ただ、船外のシーンもちゃんとありそういった部分はオッと思ういい画が撮れていました。 たとえば、カペラ2号と共に爆発した小惑星の破片がものすごい勢いで宇宙空間を進む場面。 あとは、太陽を近くで映した場面。 どちらも迫力があり、テンションが上がります。 制御不能になった宇宙船が太陽に向かっていく、というわかりやすいストーリーのおかげであれこれ考えずに観ることができるのもいい点かと思います。 宇宙船の損傷が激しく、船内でトラブルが発生するという展開が何度も繰り返されるのでずっとハラハラしっぱなしで緊張感が途切れません。 ただ、このトラブルシーンが逆に多すぎるのではないかと観ているうちに思うようになったのも事実。 個人的には トロイが家族に対し何もしてやれなかった後悔を語る、という部分の分量をもっと増やしてほしかったところ。 例えば、ロバーツとずっと通信がつながっているのだから彼女に身の上話をする形で家族への後悔を語るシーンを入れるというのは簡単だと思いますが…。 ラストのトロイの決意の表情はグッと来て、感情をつかまれました。 「終わりよければ…」ではありませんが、このオチのおかげでいい映画だったという印象が残りました。 総評 全体的に超地味な映画で物足りなさを感じる部分もありますが、オッと思うスペクタクルシーンもあり、そこそこ楽しめました。 ストーリー紹介 登場人物 トロイ・W・ホロウェイ:小惑星での資源採掘をするのが仕事の男性。 仕事中の大事故で緊急避難船カペラ2号に乗り脱出するが、制御が不能になってしまう。 ロバーツ:ハトル18号のパイロットの女性。 トロイの事故を受け救助に向かうことに。 スポンサーリンク 小惑星での採掘中に事故が発生 トロイ・W・ホロウェイの仕事は小惑星で資源採掘をすること。 彼がある小惑星での採掘作業中をしていたところいきなりガス爆発が発生してしまいます。 緊急避難船カペラ2号に乗り命からがら宇宙空間への脱出に成功するも、カペラ2号も損傷してしまい制御不能になってしまいます。 しばらくして、その事故を知ったハトル18号のロバーツからトロイへ連絡が入ります。 彼女の話ではトロイの乗る船はこのままの進路をたどるとやがて太陽に突っ込んでしまうといいます。 トロイは損傷の激しい船を修復しながら、ロバーツの船が助けにやってくるのを待つことに…。 救助にやってくる本当の理由 生き延びるためにあれこれ策を講じていたトロイでしたが、やがて覚悟を決めたのか、ロバーツに対し「助けに来なくていい」と伝えます。 するとロバーツは驚きの真実を口にします。 トロイを助けるのはトロイ自身のためではなく、会社からの指示だったのです。 採掘のクルーが全員死亡すると採掘事業がとん挫し、会社がつぶれてしまうからというのがその理由でした。 ただ、会社からの指示がなくとも救助には向うとロバーツはトロイに言います。 トロイはその言葉に納得したのか今まで通り救助を待つことを決断します。 トロイが残した言葉 そうこうするうちに太陽への距離が近づいてきました。 そこへロバーツの船が救助にやってきます。 トロイが助かるためには、船から身ひとつで飛び出し、ロバートの船に乗り移るしかありません。 一方、同じころ、トロイの希望通り管制室を通して家族にメッセージを残す準備が整いました。 彼はなかば遺言のつもりで「今まで何もしてやれなかった」という謝罪の言葉を伝えようと考えていました。 やがて、トロイが船から飛び出し、ロバーツの船に乗り移るときがやってきます。 船の窓が割れ、いよいよ飛び出そうとしたとき、彼が家族に対し実際に発したのは「家に帰るよ」という言葉でした。

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この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 を参考にして、 物語全体の流れが理解できるように(も含めて)、をしないよう ご自身の言葉で。 ( 2016年4月)() とに覆われた惑星ソラリスを探索中の「プロメテウス」との通信が途切れたことから、心理学者のクリスは調査のために派遣される。 「プロメテウス」に到着したクリスが目にしたのは、友人の自殺死体、いないはずの人物の痕跡、そしてを持つである海が及ぼす、不可解な現象の数々であった。 どうやら、この不可解な現象は惑星ソラリスを覆いつくすソラリスの海がなんらかの知的活動を行っており、その結果として引き起こされているものである可能性が見出された。 果たして人類は「ソラリスの海」との間にコミュニケーションすることができるのか。 ソラリスの海が考えていることを人類は理解できるのか。 形而下的で形而上的な課題がたちあらわれる。 キャスト [ ]• クリス・ケルヴィン 心理学者 :(日本語吹替:)• ハリー クリスの前妻 :(日本語吹替:)• アンリ・バートン 宇宙飛行士 :ウラジスラフ・ドヴォルジェツキー• サルトリウス 天体生物学者 :(日本語吹替:)• ギバリャン 物理学者 :ソス・サルキシャン(日本語吹替:)• スナウト サイバネティックス学者 :ユーリー・ヤルヴェト(日本語吹替:)• ニック・ケルヴィン クリスの父 :ニコライ・グリニコ(日本語吹替:)• アンナ クリスの伯母 :タマーラ・オゴロドニコヴァ• 作中挿入音楽 [ ]• テーマ曲: 『イエスよ、わたしは主の名を呼ぶ』( 639)• 演奏:電子音楽実験スタジオアンサンブル 作品をめぐる評価 [ ] タルコフスキーの名前を世界に知らしめた記念碑的作品。 1972年のカンヌ映画祭に急遽出展され、審査員特別グランプリを受けた。 荒廃した宇宙ステーションを舞台に、カットが途切れず延々とカメラが回り続ける独特の映像感覚や、電子音楽で流れるの BWV639 の音楽感覚が映画評論家たちに絶賛されている。 かねてより水・火などの映像の美しさで知られていたタルコフスキーによる海の描き方は、穏やかでありながら神秘的。 また、タルコフスキーが生涯を通じて繰り返し愛用した人体浮遊シーンは、この映画の中でも効果的に用いられている。 ストーリーは追いづらく、難解と評されることが多い。 タルコフスキー監督は、後に意図的に観客を退屈させるような作風を選んだ、と述べている。 ポーランドの巨匠スタニスワフ・レムの『ソラリスの陽のもとに』を原作としているが、レムの作品は「枠物語」として利用しているだけで、主題的にはの『』にヴァリエーションが見てとれる。 レムの原作では、惑星ソラリスの表面全体を覆う「海」が、知性を持つ巨大な存在で、複雑な知的活動を営んでいる。 人類はこの「ソラリスの海」を研究し何とか意志疎通を試みようと努めるが、何世紀ものときが経過しても、「海」は謎のままに留まり、人類とのコミュニケーションを硬く拒んでいるようにも見える。 このような基本設定の上に、「ソラリスの海」上空の軌道に設置された研究用宇宙ステーションに赴任して来た科学者クリス・ケルヴィンが、驚くべき出来事に直面するというところからストーリーが始まる。 タルコフスキーの『惑星ソラリス』は、レムの原作には無い、地球上での情景とエピソードが物語冒頭に置かれているし、同じく原作には全く登場しない(厳密には研究者ゲーゼが父に似ており、両者が地球上に墓場を持っていないことが作中語られている)、主人公の父親も出てくる。 またタルコフスキーによる宇宙ステーションでの物語は、もっぱら主人公と「ソラリスが、主人公の記憶の中から再合成して送り出してきたかつて自殺した妻」との関係に集中している。 レムが、その「ソラリスが、主人公の記憶の中から再合成して送り出してきたかつて自殺した妻」との人間関係のほかに、それ以上の大きなテーマとして、「人間と、意思疎通ができない生命体との、ややこしい関係」について思弁的な物語を展開するのとは、はっきりと異なる。 このために、レムとタルコフスキーとの間で大喧嘩が起きたことは有名。 もともとレムは舌鋒鋭く他作家に対しても非寛容な批評を行ってきたことで知られており、独自のSF観にそぐわない自作の映画化には言いたいことがいくらでもあった。 これに対して、のタルコフスキーは自身の芸術観に身も心も捧げている。 激しい口論の末に、レムは最後に「お前は馬鹿だ!」と捨て台詞を吐いたという。 レムはこの映画について「タルコフスキーが作ったのはソラリスではなくてだった」と語っている。 タルコフスキーの側は「ロケットだとか、宇宙ステーションの内部のセットを作るのは楽しかった。 しかし、それは芸術とは関係の無いガラクタだった」と語っており、SF映画からの決別を宣言している。 この後、タルコフスキーは『』で再びSF作品を原作に選ぶのだが、レムとの一件に懲りた彼は原作者のと文通しながら「路傍のピクニック」という短編を基にしてシナリオを作成し、宇宙船もあらゆる機械類も特撮も一切無しという特異なSF映画を作り上げることになる。 結局のところ、タルコフスキーはSFによる非日常的なシチュエーションに創作意欲を掻き立てられはするが、SFそのものに興味がある訳では無かった。 『惑星ソラリス』と比較されることの多い『』を公開直後にタルコフスキーは観ているが、「最新科学技術の業績を見せる博物館に居るような人工的な感じがした」「はそうしたこと(セットデザインや特殊効果)に酔いしれて、人間の道徳の問題を忘れている」とコメントしている。 また劇中で、人間の心の問題が解決されなければ科学の進歩など意味がないという台詞をスナウトに語らせている。 未来都市の風景として東京のが使われているが、「タルコフスキー日記」によれば、この場面を会場で撮影することを計画していたものの当局からの許可が中々下りず、来日したときには既に万博は閉会。 跡地を訪ねたもののイメージ通りの撮影はできず、仕方なしに東京で撮影したとのことである。 巨匠はビル街の高架橋とトンネルが果てしなく連続する光景の無機質な超現実感にご満悦だったらしく、日記には「建築では、疑いもなく日本は最先端だ」と手放しの賞賛が書き残されている。 日本初公開は。 かねてから親交のあったが紹介に努めたが、SFファンなどからは酷評された。 その後、各種の上映会等で徐々にタルコフスキーの理解者が増えていき、現在では名作の誉れが高い。 黒澤は後に、 の手により映画化された『』(英題:" The sea " watches. )の脚本で、『惑星ソラリス』と同様に、「」の持つ 「限りない優しさ」 を描くことになる。 黒澤とタルコフスキーは、が入ると、ともに『』のを合唱するなど、肝胆相照らす仲だった。 短縮版について [ ] 上記の、から発売された『名作・ソビエト映画』吹替版は、オープニングとエンディングにオリジナル版に存在しないケルヴィンのナレーションが流れ、彼の父親とバートン飛行士、そして有名な首都高速の映像を全てカットした(それでいてオープニングのキャスト紹介の字幕では、彼等二人の配役と役者の名前がちゃんと紹介されている)ヴァージョンである。 これは、が2時間枠のテレビ放送用に1979年にザックプロモーションに発注して作成したものであり。 、このヴァージョンではその他にも、ソラリス・ステーションでケルヴィンとハリーが彼等の家族が映ったホーム・ムービーを観るシーンや、ケルヴィンが夢の中で母親と再会するシーンなど数多くのシーンがカットされていて、165分のオリジナル版が正味約94分になっている(画面サイズはスタンダード)。 地球シーンが無いことなど、実は「映画版」と「小説」が乖離している部分がかなりカットされており、タルコフスキーの世界観を度外視するならば、奇しくもレムによる原作に近い仕上がりになっていると言える。 リメイク [ ] 詳細は「」を参照 にのによりリメイクされた。 製作者側によるとこの作品はタルコフスキーの作品のリメイクではなく、あくまでも原作小説のソダーバーグによる映画化とのことである。 とは言っても、レムの小説よりはタルコフスキーの映画からの影響と思われる要素も多く見られる。 実際、の特典に収録されているソダーバーグの脚本には「スタニスワフ・レムの小説および、アンドレイ・タルコフスキーとフリードリッヒ・ゴレンシュタインの脚本に基づく」と書かれている。 映画本編のクレジットではレムだけが記載されている。 登場人物名の変更について クリスの前妻はオリジナルではハリーだが、リメイク版は「レイア」にされている。 これはハリーという名前が英語圏では男性名にあたり、英訳版の「ソラリスの陽のもとに」ではハリーをアナグラム化して「レイア」という名前になっていることからリメイク版では英語名が優先されている(なお、英語版では「スナウト」も「Snow」に変更されており、かなりの異同がある)。 脚注 [ ]• 邦題では原作のポーランド語表記に準じている。 「みちのものがたり」(参照)。 参考文献 [ ]• 『惑星ソラリス』 日本海映画株式会社 1978年• ・ 『ブッダの夢-河合隼雄と中沢新一の対話』 朝日文庫 (64-65頁「」参照) 外部リンク [ ] ウィキメディア・コモンズには、 に関連するカテゴリがあります。 - (英語).

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CONTENTS• 映画『ソリス』の作品情報 C SOLIS FILM LIMITED 【日本公開】 2019年(イギリス映画) 【原題】 Solis 【脚本・監督】 カール・ストラシー 【キャスト】 スティーブン・オッグ、アリス・ロウ 【作品概要】 鉱物資源採掘の為、小惑星に向かった宇宙船。 しかし作業中爆発事故に巻き込まれ、乗組員のトロイ・W・ホロウェイは緊急避難船で脱出します。 他の乗組員は全員死亡、しかも避難船は制御不能に陥り、太陽に向かって突き進んでいました。 ホロウェイは救出船の女船長、ロバーツの声だけを頼りに生存の可能性を探ります。 しかし太陽への突入は70分後、救助船の到着は75分後。 彼の生存を賭けた過酷な闘いが始まります。 NASAで宇宙開発を指揮するレス・ジョンソン、マサチューセッツ工科大学の天文物理学者サラ・シーガー教授がアドバイザーとして参加した、本格派SF映画です。 ヒューマントラストシネマ渋谷とシネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2019」上映作品。 映画『ソリス』のあらすじとネタバレ C SOLIS FILM LIMITED 小惑星アテン2024に資源採掘を行っている、オービス社の作業宇宙船のクルーたち。 しかし作業中、突如発生したガス爆発事故に巻き込まれ宇宙船は全壊し、生存者は緊急避難船での脱出を余儀なくされます。 気を失っていたトロイ・W・ホロウェイ(スティーブン・オッグ)は、緊急避難船のシートで目を覚まします。 隣のシートにはハリス中尉の遺体がありました。 ホロウェイの乗り込んだ緊急避難船カペラ2号も、大きなダメージを受けていました。 彼は救助を要請する無線を発します。 ホロウェイの救助要請に、彼らを支援していた宇宙船ハトル18号のロバーツ船長(アリス・ロウ)の声が応答しました。 ホロウェイは彼女にハリス中尉とミルトンが死亡し、生存者は自分1人であると報告します。 カペラ2号の被害状況を報告するホロウェイ。 緊急避難船は自己診断機能が停止し、制御不能状態で航行中、ビーコンも停止した状態で、ハトル18号の追跡も困難な状態でした。 ホロウェイが身に付けたスタットバンドのビーコンを発信することで、ハトル18号に位置を伝えるようと試みます。 ホロウェイは友人でもあるハトル18号の正式な船長、セリザワとの会話を望みますが、ロバーツは彼は現在作業中と答え、自分と会話を続けるように指示します。 小惑星アラン2024での採掘作業中、ドリルアンカーがガスだまりに接触して起きた爆発事故が、今回の事態を引き起こしました。 ロバーツは改めてカペラ2号の被害状況、並びにホロウェイの健康状態の報告を求めます。 カペラ2号を修理して制御を取り戻す事は不可能、通信と生命維持装置が生きていますが、それを動かす電力も残り僅かな状況です。 クルーのミルトンは事故の際貨物室から投げ出され、ハリス中尉も死亡したと報告するホロウェイ。 ロバーツはホロウェイに、窓の外に何が見えるか報告を求めます。 カペラ2号を発見出来ずにいたハトル18号ですが、ようやくホロウェイのスタットバンドが発するビーコンを検出、同期させる事に成功し追跡を開始します。 カペラ2号の窓から明るく、強い光が差し込みます。 宇宙船の窓ガラスの偏光フィルターが作動して、ホロウェイを太陽の発する光から守ります。 ホロウェイは友人でもあるセリザワ船長との会話を望みますが、ロバーツは無理だと断ります。 セリザワと話せない事にいら立つホロウェイに、彼女は健康状態に関する質問を重ねます。 自分を生かす事がそんなに重要なのかと、吐き捨てるように告げるホロウェイ。 ロバーツは彼をなだめ、脳震盪を起こしたホロウェイに異常が無いか確認するため、様々な質問を行います。 まず最初に彼に自分のフルネームを答えさせます。 彼はオービス小惑星鉱業株式会社のエンジニアとして働いており、小惑星アテン2024の採掘現場で、メンテナンス管理を行っていたと正確に伝えます。 ロバーツは一連のやりとりから、彼に異常は無いものと判断します。 ホロウェイは管制室との交信を望みますが、ハトル18号も爆発事故で損傷を受けセリザワ船長も復旧作業中、1時間程度たたないと管制室との通信は出来ないとロバーツは告げます。 そして現在も爆発で発生した細かな破片が宙を飛び交い、危険な状況が続いていると彼女は説明を続けます。 緊急避難船カペラ2号の進行状況と損傷状態の分析を終えたロバーツは、厳しい状況をホロウェイに伝えます。 現在彼は宇宙船と共に、太陽に向けて一直線に突き進んでいました。 カペラ2号は推進システムと、回転コントロールを失った状態で太陽に向かっていました。 酸素供給装置は働いていますが、船内の温度制御機能は故障し、修理を行わないとホロウェイは低体温症で間もなく死亡します。 ところが修理を完了しても、宇宙船が太陽に接近した結果今度は逆に熱くなり、70分後にカペラ2号は燃え尽きてしまいます。 激しい光から彼を守る偏光フィルターも、機能するのは電力が供給されている間のみ。 ハトル18号の到着は現状では75分後と計算されました。 またカペラ2号がハトル18号と合流出来たとしても、ホロウェイがハッチから脱出する為には船内の圧力の維持が必要です。 ロバーツは最善を尽くし、我々は可能性がある限り、ホロウェイの救出を諦めていないと伝えます。 事故を忘れて家に帰るよう彼を励まし、1時間以内には管制室を通じて、家と連絡がとれる様にすると約束します。 ホロウェイの身体状況をモニターしたロバーツは、低体温症が始まっている事を告げます。 いずれは太陽に接近し灼熱地獄となりますが、今は冷却装置を切る事が必要です。 装置を修理し船内温度を安定させたいと告げるホロウェイ。 ロバーツは彼の置かれた状況を判断し、まずは冷却装置を停止、船内が熱くなってくれば緊急用の宇宙服を着用してしのぐ事を指示します。 しかし宇宙服の酸素は予備を含めて30分しか持ちません。 まず冷却装置を停止した後、温度が急激に上昇する時間を耐え、その後15分は宇宙服を着て過ごし、さらに最後の予備である15分分の酸素を補充すれば、救出までの時間を無事過ごせるはず。 困難ですが切り抜けるにはやり遂げるしかありません。 カペラ2号の正面の窓ガラスにはひびが入っています。 船外の高温と船内の低温がガラスに影響を与えており、冷却装置の停止は急を要する作業になりました。 C SOLIS FILM LIMITED ホロウェイは南極のような寒さの機械室に入り、凍傷の危険を冒しながら作業を進めます。 ロバーツとの無線が途切れがちになる中、装置の停止に成功しますが、飛んできた破片が左胸に刺さります。 幸いにも命や行動に関わる傷ではありません。 しかしホロウェイからの負傷の報告に対し、気温が上昇すると多量の出血が始まり、痛みも増すだろうと告げるロバーツ。 ホロウェイはセリザワと言葉を交わしたいと望みますが、やはり叶えられません。 ロバーツは彼に傷口を焼いてふさぐ様に指示します。 周囲に何か使えるものがないかと確認するホロウェイ。 隣のシートに座るハリス中尉の遺体のポケットに、マグネットグリップがありましたが、治療に役立つものではありません。 船内の気温が上昇する中、家族の写真を眺めたホロウェイはトーチで金属を焼き、それを傷口に押し付け止血に成功します。 この後気温が上昇すると、痛みは悪化すると告げるロバーツ。 ホロウェイは強い口調でセリザワと話させるように要求しますが、ロバーツはセリザワは死んだと打ち明けます。 セリザワ船長は爆発事故の後、乗員を救うため生命維持装置の修理中、破片に当たり殉職していました。 代わってハトル18号を指揮しているロバーツは、彼がセリザワと親しかった事を知っており、動揺させぬよう今まで隠していたのです。 爆発事故の後、宇宙を突き進む破片の1つがカペラ2号に命中、緊急避難船は激しく回転を始めます。 1分間に70回を超える回転にホロウェイは苦悶します。 ロバーツに対し、これ以上犠牲者を出さぬ様引き返せと告げるホロウェイ。 激しい回転が続く中、ようやくシートを抜け出した彼は、宇宙船のハッチを開けようとします。 覚悟を決めたホロウェイに必ず助けに行くと告げ、早まった行為をいさめたロバーツ。 彼はハッチに手を伸ばしますが、その手がハンドルを掴む事はありませんでした。 カペラ2号はまた破片と衝突し、徐々に回転が収まってゆきます。 応答を求めるロバーツに、まだ生きていて今は暖かい、ひどい頭痛がするだけだと答えるホロウェイ。 ロバーツは安心しましたが、これから訪れる厳しい現実を彼に伝えます。 あと10分暑さに耐えて緊急用の宇宙服を着用、15分で酸素が尽きれば予備を補充し、最後の15分を過ごさねばなりません。 彼女は努力の結果、35分後にはハトル18号が到着し救出に当たれると、そして30分後には管制室を経由して、ホロウェイは自宅とも交信できるとも告げ、彼を励まします。 ロバーツは自分について語り始めます。 幼い彼女は宇宙に行く事など考えてもいませんが、彼女の父はオービス社に勤め、ハトル1号で宇宙に出る事を目指していました。 しかし出発直前に父は転倒、その怪我の影響で宇宙に出る機会を失ったと話します。 その後父の指導で宇宙を目指しパイロットになった彼女は、17年後の今日ハトル18号の船長になったと、ホロウェイに告げました。 ロバーツはホロウェイにも自分自身を語るよう求めます。 今は早期退職だけを考えている、との言葉にロバーツは笑います。 ホロウェイは彼女に対してごめん、と言いたいと続けます。 何故彼女にごめんと言うの、他に何も言わなくていいのと尋ねるロバーツ。 ホロウェイはごめん、ただその言葉だけでいいと返します。 ロバーツはあなたの言葉で昔の事を、忘れていた過去の出来事を思い出したと語ります。 何があったの、何故彼女にごめんと伝えるのと、彼に問うロバーツ。 その問いに息子がいたと答えるホロウェイ。 突然起きた事態に会話が遮られます。 ガスが噴き出し緊急避難船内の気圧が低下します。 破片が命中した結果船内は減圧され、このままでは彼が船外に脱出する際、飛び出す事が出来ません。 修理するにはホロウェイが船外に出る必要がありますが、命綱はありません。 船外にでて直射日光に当たれば、危険な程太陽に接近しています。 予備を除く宇宙服の酸素残量は18%。 ホロウェイは生還するために、大きな決断を迫られます。 C SOLIS FILM LIMITED ハトル18号のロバーツも、緊急避難船カペラ2号を襲った事態を把握していました。 船内の気圧を修理するには、船外に出て作業を行うしかありません。 仮にホロウェイが出ても太陽に接近し過ぎた現在、凄まじい熱と放射線に曝されてしまいます。 ロバーツに出来る事はありません。 ホロウェイはハトル18号に立ち去るよう求めますが、それは出来ないと彼女は答えます。 今回の小惑星アテン2024の爆発事故で、作業中のクルー全員が死亡した場合、責任を問われ鉱物資源採掘現場は閉鎖され、オービス社は存続の命運が尽きかねません。 何としてもクルーの生存者を救出せよ、それが会社からの至上命令でした。 そんな指令が無くてもあなたを助ける、と語るロバーツ。 彼女は決して引き返さないし、諦めもしないと言葉を続けます。 息子はいつも何か作っていたと、話題を変えるホロウェイ。 歩き回って何かを見つけ組み立てる。 頭のいい子で、まだ6歳だったと続けるホロウェイ。 自分にはチャンスがあった、やるべき事を行うチャンスが。 しかし俺は逃げ出した、誰もいない闇の世界に。 こうして家族を捨てた過去があり、だからこそ彼女にごめんと言いたいと、ホロウェイは語ります。 ホロウェイの息子の身に、そしてその後、妻との間に何にがあったかを察したロバーツは、自分の身の上を語ります。 彼女も7年前、12歳の娘を亡くしていました。 ロバーツの夫はその悲しみに耐えきれず、彼女を置いて去ってしまいました。 エヴァ、ごめんとの一事を残して。 今彼に何か言えるなら、謝らないでと言いたいと、ロバーツは語ります。 そして夫には、あの時ただ傍にいて欲しかったと言葉を続けます。 状況の分析と連絡の為、交信は一時中断されます。 巨大な姿となった太陽は、炎の柱を立ち上らせていました。 ホロウェイは隣のハリス中尉の遺体のポケットに、試作品のマグネットグリップが入っていた事を思い出します。 使用時間は限られていますが、手に装着すると磁力で体を固定する事が出来ます。 彼はロバーツに呼びかけます。 船外に出て修理を行い船室の気圧を高めれば、ハトル18号が接近した際に飛び出して脱出し、救出が可能となるか改めて確認します。 ならばマグネットグリップを使用して体を固定しながら、船外で修理作業を行うと提案します。 激しい太陽光が灼熱と放射線を発していますが、日陰に入っていれば無事修理作業が行えます。 ホロウェイはロバーツに、修理すべき故障個所とそこが日陰となる時間の分析を依頼します。 ハッチと故障個所が日陰になるのは15分後です。 カペラ2号船外の日に当たる場所は灼熱地獄、一方日陰は極寒の世界。 非常に困難ですが成功するかは五分五分。 ロバーツが分析した結果を、今日一番良いオッズだと表現したホロウェイ。 緊急用の宇宙服を着用し、手のひらにマグネットグリップを装着したホロウェイ。 宇宙服の酸素残量はどんどん減っていきます。 彼はロバーツのカウントダウンに従って船外に出ます。 船外は日陰は-100度、日があたる部分は300度を遙かに超える環境で、ホロウェイは損傷個所に近づき修理を開始します。 ホロウェイを頭痛と視界不良が襲いますが、ロバーツが落ち着いて呼吸する様指示し、彼を切り抜けさせます。 太陽光に晒されるまであと5分、残り少なくなる酸素の量とも戦いながら、何とか彼は修理を行います。 マグネットグリップのバッテリー残量も減少する中、太陽光の直射を受ける前に困難な修理を終えたホロウェイ。 酸素残量があと僅かになる中、なんとか船内に戻ります。 彼は予備の酸素を補充するパイプと、宇宙服との接続を試みますが酸素が切れ意識を失います。 その瞬間パイプは接続され酸素の供給が始まると、ホロウェイは意識を取り戻します。 ロバーツの呼びかけに返事し、宇宙船のハッチを閉めたホロウェイ。 しかしカペラ2号の窓の偏光フィルターが故障し、日光に晒された彼は目を傷めてしまいます。 苦悶の声を上げるホロウェイに、ロバーツは救助のハトル18号があと僅かの距離まで近づいた事を伝えます。 彼女は船室を加圧し、救助可能なタイミングになってから脱出するよう告げます。 ロバーツは管制室を通じ、ホロウェイが家族と話せるよう手配を続けていました。 接近したハトル18号はカペラ2号と太陽の間の位置に付けます。 宇宙船は共に、危険なまで太陽に接近していました。 宇宙服の酸素残量もあと僅かとなり、ホロウェイはロバーツに引き返せと告げますが、逆に彼女がホロウェイに最後まで力を尽くすよう励まします。 船外の高温に耐えられず、カペラ2号の窓のひびは広がっていきます。 ロバーツに礼を言うホロウェイ。 無線の声は妻に代わり、彼の名を呼びます。 カペラ2号の窓の前に立つホロウェイ。 家に帰るよ、と妻に告げたホロウェイ。 窓が破れると彼の体は、ハトル18号に向けて飛び出していきます。 暗黒とノイズに全てが包まれました。 映画『ソリス』の感想と評価 C SOLIS FILM LIMITED 宇宙を舞台にスティーブン・オッグのひとり芝居映画 出演はスティーブン・オッグのみ。 他の人物は声での登場。 他には隣にクルーの遺体があるだけ、という環境で全編描かれる映画です。 密閉空間の潜水艦映画にハズレ無し、という言葉があります。 また密室を舞台にしたソリッドシチュエーション映画も、数多くの傑作を生み出しています。 その様な状況でも、登場人物が1人の映画となると、全編に渡り緊張感を維持するのは難しいもの。 『ソリス』も宇宙空間でのサバイバル、という特殊な舞台を用意しましたが、常に緊張感が維持出来ていたかというと、少々辛い評価になりそうです。 しかし役者にとって、映画のほぼ全編をただ1人で演じ切るのは野心的な試み。 こういった役柄への挑戦には心躍るものがあるのでしょう。 参考映像:『[リミット]』 2010年 SF映画ファンならデヴィッド・ボウイの息子、ダンカン・ジョーンズ監督の異色作『月に囚われた男』を思い浮かべるかもしれません。 この映画は月でただ1人勤務する男の姿を、サム・ロックウェルが演じています。 ただし途中から「変則的な1人芝居」になるのがミソの映画です。 才能と意欲ある俳優が挑戦している1人芝居映画。 SFサバイバル映画『ソリス』ですが、こういった映画の系譜の中で評価すべき作品でもあります。 「空想科学読本」で分析してほしい宇宙描写 C SOLIS FILM LIMITED SF・ディザスタームービーは派手な描写ありきで、科学考証は二の次。 数多くのディザスタームービーを製作したローランド・エメリッヒは、映画にリアルなリサーチを求めず、派手な光景が描ける極端な学説をわざわざ探し出して、自作に採用しています。 2011年にNASAは「科学的に根拠がない映画」のワースト7を発表しています。 堂々のワースト1位はローランド・エメリッヒの『2012』でした。 残る作品を順に紹介すると、『ザ・コア』『アルマゲドン』『ボルケーノ』『チェーン・リアクション』『シックス・デイ』『超次元の成功法則~私たちは一体全体何を知っているというの!? 』と発表されています。 大作映画のタイトルが並ぶ中、7位の作品は日本未公開の、スピリチュアルブームの先駆けとしてヒットした2004年のドキュメンタリー映画。 後に自己啓発モノとしてDVDレンタルにもなりましたが、偽科学と多くの批判を浴びた作品です。 あまり深く触れないでおきましょう。 娯楽重視で作られている映画に、科学的な正確性を求めるのは野暮というものですが、『ソリス』はNASAの技術者と天文物理学者がspecial thanksとクレジットされています。 それだけに地味ながら、説得力がある様に見える展開となっています。 ある程度リアル感を意識して製作いるのでしょう。 とはいえ映画的な見せ場も用意されています。 ちなみにアドバイザーの天文物理学者、サラ・シーガー教授は、ディスカバリーチャンネルなどで放送の、「NASA超常ファイル」に度々登場している人物。 エンタメ業界が求める物をご存知の学者です。 この映画、科学考証の正確性を「空想科学読本」が採点すると、どのように評価されるのでしょうか。 まとめ C SOLIS FILM LIMITED 1人芝居映画として、またリアル性重視のSF映画として意欲的に製作された映画『ソリス』。 本作の製作・監督・脚本はイギリスのカール・ストラシー。 彼はシャーロット・キルビーと共に製作会社を立ち上げ数々の短編映画を製作、ついに初の長編映画となるこの作品を完成させました。 シャーロット・キルビーは『ソリス』の製作にも参加、またこの作品の宇宙船や宇宙服の音声としても出演しています。 彼らは現在、SF要素のあるホラー映画を次回作として準備中です。 こういったジャンル映画のファンは、カール・ストラシーの今後の活躍に注目して下さい。 次回の「未体験ゾーンの映画たち2019見破録」は… C 2017 TBAC, LLC 次回の第50回は 豪華キャストで贈るクライム・コメディ映画『Mr. &Mrs. フォックス』を紹介いたします。 お楽しみに。

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