エクレール ブリアン。 星組『Éclair Brillant(エクレール ブリアン)』感想・ボレロと男役群舞がすごい!

星組『エクレールブリアン』感想|退団感ないけど客席降りはある!|enjoy advertising.socialvibe.com

エクレール ブリアン

舞台全体の明るい輝きと、愛を歌う美しい歌詞、そして様々な組子さんが紅さんに踊りかける演出には、始まったばかりだというのに目頭が……。 また、娘役さんの層の厚さも印象的です。 綺咲さんは集大成らしく存在感が絶大。 「エクレール・ブリアン ジュテーム」をひたすら繰り返すだけという驚きの銀橋ソロも、言葉のひとつひとつから愛が伝わってくるようで厚みがありました。 次期トップ娘役の舞空瞳さんは、舞台のどこにいても見つかるキラキラ具合。 組替えしたてとは思えない星娘っぷりです。 音波みのりさん、有沙瞳さんといった実力派上級生は歌っても踊っても華やか。 また、コーラスには紫りらさん、小桜ほのかさん、都優奈さんの3人がピックアップされ、学年を問わない歌ウマ充実度を印象づけていました。 そして群舞の中、「あの美しい方は誰!?」とオペラを向ければ柚美組長。 上級生から下級生に至るまで、一人ひとりが輝いています! ひとり星の上で~一番星の煌めき~ そしてプロローグが終わると雰囲気は一転、紅さんが銀橋に腰掛けて歌い始めます。 曲調は明るく穏やか、紅さんの優しさや夢見る気持ちが表れているようでした……。 動きもなく、肩の力を抜いて気ままに歌っているように見えながら、ひとりで劇場全体を埋める存在感はまさに場面の名前の通り「一番星の煌めき」です。 パリ~恋する風の煌めき~ 礼さん扮する風の精が、舞空さん扮する少女に恋をするという、なんとも美しい場面です。 お2人のコンビネーションの素晴らしさが想像を絶します。 風が吹き抜けるような自然な動きは、むしろ「ダンスをしている」ということを感じさせず、心の動きそのもののよう。 出会ったときめき、恋の喜び、そして別れの切なさが詩のように表現されていました。 とんでもなく難しいことをしているはずなのに、その技術ではなく場面のドラマをみせられることに感動です。 新生星組の魅力は計り知れないぞというわくわくを感じました! ラテン~輝く太陽の煌めき~ クンバンチェロを始めとしたアツい名曲を、アツい星組メンバーが、アツくアツく歌い踊ります。 もう情熱の洪水です。 しかし全体的に騒々しさはなく、代わりに大人の魅力が詰まっていました。 ナンバーが次々入れ替わり様々な方にスポットがあたるのもファンとしては嬉しいところです。 紅さんが男役をオラオラ引き連れたかと思えば、綺咲さんは男も女も(全員女ですが)夢中にさせながら現れます。 有沙瞳さんが天華えまさん&極美慎さんを伴って歌う姿は、まさに余裕たっぷりの大人の女。 そして、天寿光希さんの歌で、紅さん、綺咲さん、礼さんが踊るタンゴは、4人の響き合いに魅了されました。 長年星組の仲間として築き上げた関係が、パフォーマンスだけでは表現できないドラマを与えていたのだと思います。 そしてそして瀬央ゆりあさんの銀橋ナンバー。 スカイステージの番組でご本人が「瀬央史上最高の色気」と語っていた意味がわかりました……。 歌声も厚みを増して貫禄たっぷり。 触ったら火傷しそうなラテンの男でした! スペイン~燃える情熱の煌めき~ ボレロの曲にのせた荘厳な群舞です。 繰り返しながら高まる音楽と一糸乱れぬ動きに、舞台上のみならず劇場全体の集中が研ぎ澄まされていくのを感じました。 圧巻です。 紅さんにスポットライトを当てないという始め方も珍しく、ひとつのものをつくり上げるという一体感は今まで観たことのないようなものでした。 迫力とは必ずしも激しさから生まれるものではないのだと知りました。 「観た」というよりも「体験した」と表現したい、素晴らしい場面です。 ニューヨーク~星々の煌めき~ まず専科の華形ひかるさんを中心に、この作品で退団する如月蓮さん、麻央侑希さんを始めとした上級生が、フランク・シナトラメドレーを歌い上げます。 人生の楽しいことも辛いことも沢山知っているであろう大人を感じさせる、ゴージャスな場面でした。 そして曲はテンポアップし、そのままロケットが始まります。 退団者や上級生が、下級生にバトンを渡すように場面が入れ替わる演出が見事! 別れがあれば出会いがある宝塚の魅力が表現されているように感じました。 フィナーレ~至高の煌めき~ 三味線の音が響くフィナーレ。 小気味のいい音色が、全体を引き締めながらもどこか明るい雰囲気を作り出していて、まさに紅さんにぴったりでした! 娘役群舞は、桜のモチーフだというお衣装の白~赤のグラデーションが印象的です。 花咲く娘役さんたちと、それを慈しむような紅さんに心が温まりました。 そして、燕尾服姿の男役さんが大階段から現れます。 飾りのない、最もシンプルな黒燕尾は、宝塚の男役を愛する紅さんにとってまさしく最高の集大成。 そしてバチバチに格好よく踊りながら、退団者との小芝居的など遊び心を取り入れた振りもあり、演出・振付の先生方の愛を感じます……。 個人的な注目ポイントは、紅さんとピックアップで踊った後、ちょっと驚くくらいの距離を1ジャンプで移動する礼さんです(笑) 綺咲さんが登場すると、曲調はぐっとムーディーになります。 品定めをするように様々な男役さんと踊る、小悪魔的な表情が大変によく似合います。 しかし紅さんが現れると小悪魔タイム終了! とびきりの笑顔でデュエットダンスが始まります。 今まで過ごしてきた時間を思い出すような、でもしんみりするではなく、明るくて華やかな時間でした。 最期に抱きしめ合うお2人の笑顔に、本当に幸せを分けてもらいました。 パンフレットの、パレード説明書きを見て泣きましたが、 「紳士S(紅さん)と淑女S(綺咲さん)は旅を終え、宇宙に還り、永遠の煌めきとなる」 のだそうです。 酒井先生……。 ありがとうございます……。 華麗なる大スターと星組の煌めき 『エクレール・ブリアン』は、「華麗なる煌めき」という意味だそうです。 宇宙の彼方からやってきたスターが、地球で華麗な煌めきをふりまき、また宇宙へ還っていく。 でもきっと他の星でも煌めいているから、地球から見たら永遠の煌めきになる。 スターの退団にこれほどふさわしい設定があるでしょうか。 紅さんと綺咲さんの煌めきは、星組にたくさん降り注ぎました。 これからの星組は、その光を受けて、またさらに新しい煌めきを増すことでしょう! そしてたまに空を見上げて、この日の「エクレール・ブリアン」を思い出すのだと思います。

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星組公演 『GOD OF STARS

エクレール ブリアン

『エクレールブリアン』ってどんなショー? 演出は酒井澄夫先生。 【スペースレビューファンタジア】と副題がついています。 宇宙から地球に舞い降りた青年が、世界各地を舞台に歌い踊る姿を描いた美しくゴージャスなレビュー。 宝塚歌劇公式HPより引用 宇宙からやってきた紅さんではありますが、舞台となるのは地球ということで、オープニングの衣装を除いて宇宙感はなく 宝塚の王道とも言えるショーに仕上がっています。 輝かしい稲妻 となりますね。 本来、稲妻自体、ピカッと光る輝かしいものですがそこに「輝かしい・明るい」という形容詞を追加したということは キラッキラでピッカピッカに光りまくる稲妻のようなショー というイメージで命名されたのでしょう。 稲妻のような衝撃! 閃光のようにまぶしく! 実際の作品もその名の通り、キラキラのショーです! 余談ですが、シュークリームにチョコレートがかかったエクレアというお菓子がありますよね? やったー!!! 紅ゆずる、礼真琴、綺咲愛里みーんな降りてきますよ! 紅さんはSS席1列目の前を通りセンターで歌いますし、通路には組子たちがズラーリ並んでオープニングから客席は一気にヒートアップ! さらに舞台に戻った紅さんですが、 上手側(舞台に向かって右側)の銀橋に座って歌うシーンもあります。 上手側に座る人は嬉しいですね。 礼&舞空のダンスに息を飲む! 次期トップコンビのシーンは必見です。 その実力・かわいらしいお似合いカップルとして期待値が高まります。 薄いオレンジ色のワンピースに身を包んだ舞空瞳。 可憐で清楚です。 本を読んでいると、どこからともなく羽根が舞い、風の妖精(?)の礼真琴が現れ、軽やかなダンスシーンが始まります。 礼が表現する風が素晴らしく、舞空との淡い恋を感じさせる息の合ったダンスシーンは、【これからの星組】を垣間見ることができます。 クンバンチェロで盛り上がろう! 中詰めのスタートは、紅ゆずる率いる男役8人で踊る『クンバンチェロ』! 宝塚のショーでは幾度となく登場する一気にボルテージの上がる曲です。 星男らしいオラオラ系で大盛り上がり!? と予想していましたが、比較的上品なクンバンチェロに見えたのはわたしだけでしょうか? 集中力が際立つ【ボレロ】 「呼吸することを忘れるくらい集中する」と出演者の一人が表現するくらい【一体感】を感じるシーンです。

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紅ゆずるさん最高の退団公演!!:『GOD OF STARS

エクレール ブリアン

これはフランスを代表するシンガーソングライターで俳優でもある、ジルベール・ベコーのシャンソンのタイトルで、私の大好きな曲です。 実は私がこの曲に抱いていたイメージが紅と結び付き、そこからこのレビューを構想しています。 もちろん紅には、この素敵な「ひとり星の上で」を歌ってもらいます。 その次は、礼真琴を中心にしたパリの場面です。 パリの下町に吹く風によって物語が展開する、少しファンタジックなシーンに仕上げました。 そして、エネルギッシュなラテンの中詰、情熱的なスペインのボレロを経て、ジャズが流れるニューヨークの場面が登場します。 先ほど申し上げた通り、構成自体は世界を巡るスタイルをとってはいますが、セットなども含めて、それぞれの国のイメージを大胆に抽象化しています。 お客様のイマジネーションでさらにレビューの世界を膨らませていただけたら嬉しいですね。 トップコンビの見せ場について プロローグ、中詰めのラテン、ボレロ、そしてフィナーレまで、二人の姿をファンの皆さまの目に焼き付けていただこうと、デュエットの場面はたくさんご用意しています。 私自身、紅と綺咲の初めてのオリジナルレビュー作品となった『Bouquet de TAKARAZUKA(ブーケ ド タカラヅカ)』を担当し、そして今回のサヨナラ公演も演出することになりましたので、深い縁を感じますね。 この二人はとてもタカラヅカらしいコンビで、見た目の華やかさに加えて、非常に相性も良く、素晴らしいトップコンビになってくれたと思います。 二人の集大成となる素敵な作品になるよう、スタッフを含め出演者一同、稽古に励んでいますので、どうぞ楽しみにお待ちいただければ嬉しいです。 紅ゆずるの退団公演を演出するにあたって 演出家として宝塚歌劇団に入団して、最初に携わったのが星組の仕事で、その後も私の演出家人生において、星組とは深く関わってきました。 もちろん芝居にも星組ならではの味わいがありますが、パッと華やかな空気をつくる、独特な明るさを持っているからかもしれません。 その時代、時代のトップスターの個性で組の色合いは変わっても、そういった特質は常に変わらなかったように思います。 紅ゆずるもその伝統を見事に引き継ぎ、ショースターとして存分に輝いてくれました。 紅の有終の美に、ぜひご期待ください。 【プロフィール】 酒井 澄夫 大阪府出身。 1959年宝塚歌劇団入団。 2017年には、紅ゆずる・綺咲愛里のトップコンビとなった星組が初めて挑むレビュー作品『Bouquet de TAKARAZUKA(ブーケ ド タカラヅカ)』を担当。 自身の名作『セ・マニフィーク』(1977年星組)のテーマ曲を用いるなど、タカラヅカレビューの伝統継承を意識した演出で、広く新旧のファンにアピールした。

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