てんとう 虫 さなぎ。 5分でわかるてんとう虫の生態!種類ごとの特徴や、幸運を呼ぶジンクスなど

身近な昆虫「てんとう虫」の世界へようこそ!

てんとう 虫 さなぎ

てんとう虫は神の使い!? てんとう虫は、漢字で書くと天道虫。 この天道とは、太陽もしくは太陽神のことですから、昔の日本人はてんとう虫のことを、神様に近いような崇高な存在だと思っていたのではないでしょうか。 そもそもてんとう虫は、その習性として高いところにトコトコ登って行き、てっぺんから空に向かって飛び立って行きます。 その姿がまるで太陽に向かっていくように見えるので、その名が付いたといわれているようです。 ですから日本人にとってばかりでなく、世界の多くの国で、幸運をもたらすムシ、神様の使いとしてやって来たムシとして、他の昆虫とは違ってすごく良いイメージを持たれており、とても大切に扱われる存在なのです。 幸せを呼ぶてんとう虫 普通、ヒトにムシが止まると・・たとえばハエが止まると汚らしかったり、蚊が止まると血を吸われたりと、ネガティブなイメージがつきまとい、すぐに追い払われてしまいますが、てんとう虫だけはその扱いが違います。 フランスでは、てんとう虫が止まると、どんな心配事も一緒に飛んで行ってしまうと言われ、とても喜ばれます。 ベルギーでは、若い女の子の手にてんとう虫が止まると、一年以内に結婚すると言われて、幸運の象徴とされていますし、スイスでは、夫婦に赤ちゃんが授かる前兆だと言われています。 アジアの多くの国では、てんとう虫は人の言葉がわかり、神に祝福された生き物であると考えられ、とても大切にされているのです。 スポンサーリンク 神様のデザイン 甲虫目のてんとう虫科に属するてんとう虫の仲間は、世界で4500種ほどおり、日本には約200種が生息しています。 成虫の体長は、数ミリから1センチほどのごく小さなものが大半を占めます。 半球状の体型と色鮮やかな体色が特徴で、赤地に黒の水玉模様のものが特に有名ですが、とにかく背中の模様が派手である種が多いのは確かです。 それに対して、ナナホシテントウは赤地に黒の七つ星(斑点)の同柄のものしかいないので、同じ柄のものを見かける機会はナナホシテントウの方が多いと言えます。 スポンサーリンク 死んだふりと毒ガス効果! てんとう虫は、成虫も幼虫も、驚いたり敵が近づくと、死んだふりをしてまったく動かなくなります。 しばらくするとまた動き出しますが、なかなかおもしろい行動を取るのでついつい構いたくなります。 ただし、このときに黄色の液体を分泌することがあり、それがカメムシほどではありませんがけっこう強烈なニオイがするので要注意です。 白いシャツなどに付くと洗濯をしてもなかなか落ちません。 てんとう虫には天敵が少ない! そもそもこの悪臭を放つ分泌液は、アルカロイドを含む苦みのある液体で、外敵を撃退するためのものです。 そして成虫の硬い外皮と毒々しい背中の模様と相俟って、捕食者に対して、自分を食べてもまずいんだというアピールをしているようなのです。 そういった効果からなのか、てんとう虫は派手で目立つ存在であり、適度な大きさであるにもかかわらず、鳥類や他の昆虫に捕食される機会はほとんどありません。 つまみ上げてまた手のひらに乗せておき、再び動き出すまで待ちます。 そして、同じように指先まで這わせて飛び立つのを観察する・・これを飽きずに何度も繰り返していましたっけ。 こうして、時間が経つのも忘れて夢中になってムシたちとよく遊んでいたものです。 死んだふりをしたり、殻などに閉じこもったりするムシたちには、子どもたちは無上の喜びを感じてしまうようです。 動き出すそれまでの時間がもどかしいながらも、ワクワクした気持ちにさせてくれるのです。 それはダンゴムシ然り、カタツムリ然り、てんとう虫然りです。 ただし、黄色の液体が指や手についたときは、すぐに手を洗ってください。 それが付いていることを忘れてしまい、指をなめたりして、苦い思いを何度もしたことがあります(笑) スポンサーリンク てんとう虫は害虫か益虫か!? てんとう虫は、アブラムシやカイガラムシを食べる肉食性の種が、益虫として広く世の中に知れ渡り、大切にされています。 近年、肉食性のてんとう虫は、化学薬品などの農薬を使わずに農業害虫を退治する生物農薬としても積極的に活用されています。 そのほかに菌類を食べる菌食性のものと植物の葉などを食べる草食性のものがいます。 ところが草食性のものは、農業害虫として扱われているのです。 結局、昆虫は食べるものにより、益虫か害虫かが決まってしまいますし、たとえ人間の役に立っていたとしても、姿形の醜悪さで不快害虫・・ゲジゲジやヤスデなどが典型的ですが、嫌われて駆除の対象にされてしまいます。 人間が大切にしている動物や植物を守ってくれれば益虫ですし、人間が飼っている動物や農作物に害を与えれば、害虫と呼ばれてしまうのですから、人間とは勝手なものですよね。 ウドン粉病とは、ぶどうや桃、キュウリ、バラなどの葉の上にうどん粉を撒いたように白い菌が広がる植物の病気です。 それぞれ特定の植物に決まった菌がつきます。 菌食性の代表格であるキイロテントウは、体長5ミリほどでナナホシテントウの半分ほどしかありませんが、生態はほぼ同じです。 幼虫時代からウドン粉病菌を盛んに食べてくれるのです。 てんとう虫の幼虫は、成虫とまったく似ていない てんとう虫の成虫は、交尾のあと数十個ほどの卵を産みます。 卵は黄色からオレンジ色のきれいなものが多く、およそ2日程度で孵化します。 孵化した幼虫には翅がなく、トゲや突起を持つデコボコした小さな幅広の毛虫のような様相で、成虫とはまったく異なる想像もつかない体型をしています。 寿命は2ヶ月くらい こうして晴れて成虫になると10日ほどで交尾を開始し、メスは一日おきくらいに数十個ほどの産卵を繰り返します。 通常、その生涯に数百個、多い個体だと千個以上の卵を産むのです。 て んとう虫の寿命は2ヶ月程度ですが、条件が良いと一年近く生きる個体もありますし、秋に生まれた個体は倒木や岩陰などで越冬し、春にまた活動を再開します。 ナナホシテントウは単独または数匹程度で越冬しますが、ナミテントウは、数十匹からそれ以上の大集団になって越冬することが知られています。 スポンサーリンク てんとう虫の活動はアブラムシ次第 てんとう虫は、春から秋にかけてずっと活動しているように見えますが、実はそうではありません。 てんとう虫はアブラムシが少なくなる真夏には、休眠に入ります。 これを夏眠といいます。 アブラムシが少なくなる=エサが減ると、落ち葉の下などの涼しい暗いところに行き、じっとして夏の暑さに耐え、エネルギーの消耗を防ぎます。 やがて涼しくなり、アブラムシが増えてくると活動を再開させます。 夏の間でもアブラムシがいれば活動しますので、夏が苦手だということではないようです。 11月ころになると、ナミテントウは空高く飛び、日当りのよい場所に到来します。 特に白い建物の外壁や明るい色の岩などに集まり、越冬の準備が始まるのです。 日に日に数を増やしていき、集団でその近くの倒木や落ち葉の下で越冬をします。 大集団は害虫扱いされる ただし、このとき大集団となって家屋に侵入してしまうと、たとえ役に立つ益虫だとわかっていても、害虫として駆除の対象になってしまいます。 人家近くに多数のてんとう虫が集まると、それぞれが越冬に快適な居場所を求め、窓の隙間や換気口などから暖かい屋内に侵入してきます。 てんとう虫の侵入を防ぐには、カメムシ用の忌避剤を噴霧したり、塗布する必要があります。 またその近辺の樹木に筵(むしろ)などを巻いておくと、そこに暖を求めてムシたちが潜んでいくので、屋内への侵入を回避することができます。 環境にやさしい生物農薬 肉食性のナナホシテントウ、ナミテントウなどの種は、アブラムシ退治の目的で、積極的に人間に利用されています。 特に最近では、化学薬品を使った農薬への安全性が問題視されたり、環境への影響が懸念されているので、その使用を巡って批判の対象になることが多くなっています。 そうしたことから、環境にやさしいという理由でてんとう虫を農作物のそばに放ってアブラムシを食べさせるという「生物農薬」として、大いに利用されているのです。 スポンサーリンク いかに飛べなくするのか ところが、成虫のてんとう虫はいざ食餌が終わると、さっさと移動を始めてしまいます。 幼虫ならば一カ所にとどまってくれますが、すぐに成虫になってしまいます。 それではせっかく活用しようとしても効率が悪くなってしまいます。 そのため翅を小さくしててんとう虫を飛べなくしてしまうような研究がおこなわれてきましたが、遺伝子を組み換えたてんとう虫を野に放つのは、かえって遺伝子汚染などの環境問題を生じさせてしまいます。 そこで、簡単に剥がせるタイプの接着剤を使って翅を固定する方法が開発されました。 これならてんとう虫の固体を一時的に飛べなくするだけで済みますので、てんとう虫にとっても、人間にとっても、良い方法であると言えます。 大食漢のてんとう虫! さて、こうして大いに人間に利用され、期待されているてんとう虫ですが、いったいどのくらいのアブラムシを食べるのでしょうか? あるデータでは、1日に幼虫で20匹、成虫になると100匹も食べるとのことです。 このデータを信じれば、畑で大きく成長した苗であれば、一株に数千匹程度のアブラムシがつくことがありますが、10匹のてんとう虫がいれば、わずか数日で撃退できてしまう計算になります。 それほど盛んに捕食してくれますので、アブラムシが大発生した植物であっても、てんとう虫を放すことで退治が可能なのです。 農業関係者にとって、てんとう虫がいかに有用な昆虫であるかよくわかります。 スポンサーリンク ニセアカシアという恐ろしい木 ただしニセアカシアに付いたアブラムシだけは、てんとう虫に食べさせてはいけません。 ニセアカシアの樹液には、てんとう虫にとっての毒が含まれているからです。 少しわき道にそれますが・・・ ニセアカシアという白い花を咲かせる木があります。 北米原産ですが、街路樹などとして植生されてきましたので、日本でも今では普通に見られる樹木のひとつです。 花は天ぷらにして食べると甘くておいしいそうです。 また長野県では生産されるハチミツの8割ほどがニセアカシアの花の蜜だといわれています。 ニセアカシアの木からは甘い樹液が出るので、アブラムシがよく付きますが、原産地の北米などではアリも直接木で生活します。 ですから最初、アリがニセアカシアの木を守り、木が甘い樹液を提供する共生関係を作っていると考えられていました。 ところが研究が進むとそうではないことがわかってきました。 実は、ニセアカシアは恐ろしい木なのです。 ニセアカシアの樹液には、糖分のほかにキチナーゼという酵素が含まれているのです。 これは糖の分解を不活性化してしまうものです。 アリがニセアカシアの樹液を口にしてしまうと、もうそれ以外の樹液をエサにすることができなくなってしまうのです。 つまり、アリは生きている限りニセアカシアから離れられなくなってしまうということです。 スポンサーリンク てんとう虫の飼育法 てんとう虫は、どこにでもいますし、捕まえるのも容易です。 エサである生きているアブラムシさえ見つけることができれば、その飼育は誰でも容易にできます。 エサの与え方は、アブラムシのびっしり付いている枝や草などを見つけてきて、それを適当な長さに切って、そのまま飼育カゴに入れるだけです。 【著者:Anderson Mancini】 絵筆などを使って、アブラムシを払い落とし、それを葉っぱの上などにのせてやり、そのまま与えてもよいでしょう。 人工のエサ・・ミツバチの幼虫を粉砕したものに酵母等を加えたもの・・などが売っていますので、それでもある程度は育ちますが、やはり生きているアブラムシが好きなようです。 あとは適度な湿気さえあれば良いので、ティッシュペーパーなどを濡らせてカゴに入れておくだけで十分で、特別他のものは必要ありません。 (投稿者:オニヤンマ).

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【人気】てんとう虫のおすすめ種類は?幼虫や星の数の画像も

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このところ虫の話ばかりで申し訳ないが、今日も6月はじめに観た虫の話である。 まずはごくあたりまえの成虫。 農業害虫を食べることもあり、昆虫の中では、普通愛されるタイプとされている。 色や模様には変異が多い。 エノキのナミテントウの幼虫。 ナナホシテントウとは朱色の紋様の感じが違う。 『カラスノエンドウをめぐる虫たち』 のナナホシテントウと比べていただきたい。 テントウムシがたくさんいるので、餌になるアブラムシがいるはず、と探してみると、ごく少数のエノキワタアブラムシがいた。 エノキワタアブラムシは、全身に綿毛をまとい、季節には有翅形が空を舞う。 よく観るとなかなかきれいな紋様があり、ワンポイントの赤目が効いている。 ワタを取り除いたらさぞかしニヒルな二枚目のアブラムシだろう。 話をテントウムシに戻そう。 テントウムシはたくさんいるのに、アブラムシがほとんどいないという話だった。 すでに成長の早いテントウムシは蛹になっているが、まだ幼虫のまま餌を求めてウロウロしているテントウムシもたくさんいる。 蛹のそばでじっとしている幼虫がいたので、つついてみたら蛹がポロリとはがれた。 幼虫は蛹を食べていたらしく、食事を邪魔され、ぼう然と大あごを開いている。 油断も隙もない世界だ。 幼虫が幼虫を食うところにも遭遇した。 食われた方は体を丸め背中が割れているように見えるので、蛹化直前で動けない状態だったのかも… やっぱりテントウムシは獰猛な肉食動物だ。 < 多産型の昆虫は、条件が悪くなったときに共食いすることを前提としているのではないか。 だからこそ幼虫はあまり広がらずにまとまって生活するのかもしれない> …という話を、Y崎先生からうかがったことがある。 生きるため、そして種の存続のためとはいえおそろしい話だ。 2011年7月7日、報告: 事務局O 黄色の紋があるテントウムシ、はじめて見ました! オレンジ色くらいはよく見かける気がしますが、クレヨンの色みたいに真っ黄色ですね。 かわいい。 しかし共食いするのですか。 厳しい。。 そして、もう一つ発見。 エノキワタアブラムシ。 先日、某テレビ局の朝の情報バラエティ番組内で、タレントのキャスターさんが、渋谷に綿のような(?)白い虫がたくさん飛んでいた、始めて見て、なんの虫かわからない、 というようなことを話していてなんだろうと興味を持っていたのですが、 「都心で・・・と驚くほど、間断なく舞うエノキワタアブラムシを観たことがある。 」とここにあるのを読んで、たぶんこの虫なのかな?と思いました。 子どものころ北関東に住んだことのあるりりねこは、 「雪虫」を思い浮かべたけれど、でもあれは雪が降る前に、からっ風と一緒に降りてくるから、季節が違うから別の虫だわ・・・と思ったりしていました。 でも、写真のエノキワタアブラムシが、からっ風に乗って空中を舞う雪虫を、手で受け止めて間近で見た姿に似ている気がしたので(雪虫はお尻に綿をつけている)、ついでに検索してみたら、 晩秋の抒情を感じる雪虫も、じつはアブラムシの一種と知り、が~~ん。

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てんとう虫の種類と名前を画像で紹介!名前の由来はなに?

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てんとう虫は神の使い!? てんとう虫は、漢字で書くと天道虫。 この天道とは、太陽もしくは太陽神のことですから、昔の日本人はてんとう虫のことを、神様に近いような崇高な存在だと思っていたのではないでしょうか。 そもそもてんとう虫は、その習性として高いところにトコトコ登って行き、てっぺんから空に向かって飛び立って行きます。 その姿がまるで太陽に向かっていくように見えるので、その名が付いたといわれているようです。 ですから日本人にとってばかりでなく、世界の多くの国で、幸運をもたらすムシ、神様の使いとしてやって来たムシとして、他の昆虫とは違ってすごく良いイメージを持たれており、とても大切に扱われる存在なのです。 幸せを呼ぶてんとう虫 普通、ヒトにムシが止まると・・たとえばハエが止まると汚らしかったり、蚊が止まると血を吸われたりと、ネガティブなイメージがつきまとい、すぐに追い払われてしまいますが、てんとう虫だけはその扱いが違います。 フランスでは、てんとう虫が止まると、どんな心配事も一緒に飛んで行ってしまうと言われ、とても喜ばれます。 ベルギーでは、若い女の子の手にてんとう虫が止まると、一年以内に結婚すると言われて、幸運の象徴とされていますし、スイスでは、夫婦に赤ちゃんが授かる前兆だと言われています。 アジアの多くの国では、てんとう虫は人の言葉がわかり、神に祝福された生き物であると考えられ、とても大切にされているのです。 スポンサーリンク 神様のデザイン 甲虫目のてんとう虫科に属するてんとう虫の仲間は、世界で4500種ほどおり、日本には約200種が生息しています。 成虫の体長は、数ミリから1センチほどのごく小さなものが大半を占めます。 半球状の体型と色鮮やかな体色が特徴で、赤地に黒の水玉模様のものが特に有名ですが、とにかく背中の模様が派手である種が多いのは確かです。 それに対して、ナナホシテントウは赤地に黒の七つ星(斑点)の同柄のものしかいないので、同じ柄のものを見かける機会はナナホシテントウの方が多いと言えます。 スポンサーリンク 死んだふりと毒ガス効果! てんとう虫は、成虫も幼虫も、驚いたり敵が近づくと、死んだふりをしてまったく動かなくなります。 しばらくするとまた動き出しますが、なかなかおもしろい行動を取るのでついつい構いたくなります。 ただし、このときに黄色の液体を分泌することがあり、それがカメムシほどではありませんがけっこう強烈なニオイがするので要注意です。 白いシャツなどに付くと洗濯をしてもなかなか落ちません。 てんとう虫には天敵が少ない! そもそもこの悪臭を放つ分泌液は、アルカロイドを含む苦みのある液体で、外敵を撃退するためのものです。 そして成虫の硬い外皮と毒々しい背中の模様と相俟って、捕食者に対して、自分を食べてもまずいんだというアピールをしているようなのです。 そういった効果からなのか、てんとう虫は派手で目立つ存在であり、適度な大きさであるにもかかわらず、鳥類や他の昆虫に捕食される機会はほとんどありません。 つまみ上げてまた手のひらに乗せておき、再び動き出すまで待ちます。 そして、同じように指先まで這わせて飛び立つのを観察する・・これを飽きずに何度も繰り返していましたっけ。 こうして、時間が経つのも忘れて夢中になってムシたちとよく遊んでいたものです。 死んだふりをしたり、殻などに閉じこもったりするムシたちには、子どもたちは無上の喜びを感じてしまうようです。 動き出すそれまでの時間がもどかしいながらも、ワクワクした気持ちにさせてくれるのです。 それはダンゴムシ然り、カタツムリ然り、てんとう虫然りです。 ただし、黄色の液体が指や手についたときは、すぐに手を洗ってください。 それが付いていることを忘れてしまい、指をなめたりして、苦い思いを何度もしたことがあります(笑) スポンサーリンク てんとう虫は害虫か益虫か!? てんとう虫は、アブラムシやカイガラムシを食べる肉食性の種が、益虫として広く世の中に知れ渡り、大切にされています。 近年、肉食性のてんとう虫は、化学薬品などの農薬を使わずに農業害虫を退治する生物農薬としても積極的に活用されています。 そのほかに菌類を食べる菌食性のものと植物の葉などを食べる草食性のものがいます。 ところが草食性のものは、農業害虫として扱われているのです。 結局、昆虫は食べるものにより、益虫か害虫かが決まってしまいますし、たとえ人間の役に立っていたとしても、姿形の醜悪さで不快害虫・・ゲジゲジやヤスデなどが典型的ですが、嫌われて駆除の対象にされてしまいます。 人間が大切にしている動物や植物を守ってくれれば益虫ですし、人間が飼っている動物や農作物に害を与えれば、害虫と呼ばれてしまうのですから、人間とは勝手なものですよね。 ウドン粉病とは、ぶどうや桃、キュウリ、バラなどの葉の上にうどん粉を撒いたように白い菌が広がる植物の病気です。 それぞれ特定の植物に決まった菌がつきます。 菌食性の代表格であるキイロテントウは、体長5ミリほどでナナホシテントウの半分ほどしかありませんが、生態はほぼ同じです。 幼虫時代からウドン粉病菌を盛んに食べてくれるのです。 てんとう虫の幼虫は、成虫とまったく似ていない てんとう虫の成虫は、交尾のあと数十個ほどの卵を産みます。 卵は黄色からオレンジ色のきれいなものが多く、およそ2日程度で孵化します。 孵化した幼虫には翅がなく、トゲや突起を持つデコボコした小さな幅広の毛虫のような様相で、成虫とはまったく異なる想像もつかない体型をしています。 寿命は2ヶ月くらい こうして晴れて成虫になると10日ほどで交尾を開始し、メスは一日おきくらいに数十個ほどの産卵を繰り返します。 通常、その生涯に数百個、多い個体だと千個以上の卵を産むのです。 て んとう虫の寿命は2ヶ月程度ですが、条件が良いと一年近く生きる個体もありますし、秋に生まれた個体は倒木や岩陰などで越冬し、春にまた活動を再開します。 ナナホシテントウは単独または数匹程度で越冬しますが、ナミテントウは、数十匹からそれ以上の大集団になって越冬することが知られています。 スポンサーリンク てんとう虫の活動はアブラムシ次第 てんとう虫は、春から秋にかけてずっと活動しているように見えますが、実はそうではありません。 てんとう虫はアブラムシが少なくなる真夏には、休眠に入ります。 これを夏眠といいます。 アブラムシが少なくなる=エサが減ると、落ち葉の下などの涼しい暗いところに行き、じっとして夏の暑さに耐え、エネルギーの消耗を防ぎます。 やがて涼しくなり、アブラムシが増えてくると活動を再開させます。 夏の間でもアブラムシがいれば活動しますので、夏が苦手だということではないようです。 11月ころになると、ナミテントウは空高く飛び、日当りのよい場所に到来します。 特に白い建物の外壁や明るい色の岩などに集まり、越冬の準備が始まるのです。 日に日に数を増やしていき、集団でその近くの倒木や落ち葉の下で越冬をします。 大集団は害虫扱いされる ただし、このとき大集団となって家屋に侵入してしまうと、たとえ役に立つ益虫だとわかっていても、害虫として駆除の対象になってしまいます。 人家近くに多数のてんとう虫が集まると、それぞれが越冬に快適な居場所を求め、窓の隙間や換気口などから暖かい屋内に侵入してきます。 てんとう虫の侵入を防ぐには、カメムシ用の忌避剤を噴霧したり、塗布する必要があります。 またその近辺の樹木に筵(むしろ)などを巻いておくと、そこに暖を求めてムシたちが潜んでいくので、屋内への侵入を回避することができます。 環境にやさしい生物農薬 肉食性のナナホシテントウ、ナミテントウなどの種は、アブラムシ退治の目的で、積極的に人間に利用されています。 特に最近では、化学薬品を使った農薬への安全性が問題視されたり、環境への影響が懸念されているので、その使用を巡って批判の対象になることが多くなっています。 そうしたことから、環境にやさしいという理由でてんとう虫を農作物のそばに放ってアブラムシを食べさせるという「生物農薬」として、大いに利用されているのです。 スポンサーリンク いかに飛べなくするのか ところが、成虫のてんとう虫はいざ食餌が終わると、さっさと移動を始めてしまいます。 幼虫ならば一カ所にとどまってくれますが、すぐに成虫になってしまいます。 それではせっかく活用しようとしても効率が悪くなってしまいます。 そのため翅を小さくしててんとう虫を飛べなくしてしまうような研究がおこなわれてきましたが、遺伝子を組み換えたてんとう虫を野に放つのは、かえって遺伝子汚染などの環境問題を生じさせてしまいます。 そこで、簡単に剥がせるタイプの接着剤を使って翅を固定する方法が開発されました。 これならてんとう虫の固体を一時的に飛べなくするだけで済みますので、てんとう虫にとっても、人間にとっても、良い方法であると言えます。 大食漢のてんとう虫! さて、こうして大いに人間に利用され、期待されているてんとう虫ですが、いったいどのくらいのアブラムシを食べるのでしょうか? あるデータでは、1日に幼虫で20匹、成虫になると100匹も食べるとのことです。 このデータを信じれば、畑で大きく成長した苗であれば、一株に数千匹程度のアブラムシがつくことがありますが、10匹のてんとう虫がいれば、わずか数日で撃退できてしまう計算になります。 それほど盛んに捕食してくれますので、アブラムシが大発生した植物であっても、てんとう虫を放すことで退治が可能なのです。 農業関係者にとって、てんとう虫がいかに有用な昆虫であるかよくわかります。 スポンサーリンク ニセアカシアという恐ろしい木 ただしニセアカシアに付いたアブラムシだけは、てんとう虫に食べさせてはいけません。 ニセアカシアの樹液には、てんとう虫にとっての毒が含まれているからです。 少しわき道にそれますが・・・ ニセアカシアという白い花を咲かせる木があります。 北米原産ですが、街路樹などとして植生されてきましたので、日本でも今では普通に見られる樹木のひとつです。 花は天ぷらにして食べると甘くておいしいそうです。 また長野県では生産されるハチミツの8割ほどがニセアカシアの花の蜜だといわれています。 ニセアカシアの木からは甘い樹液が出るので、アブラムシがよく付きますが、原産地の北米などではアリも直接木で生活します。 ですから最初、アリがニセアカシアの木を守り、木が甘い樹液を提供する共生関係を作っていると考えられていました。 ところが研究が進むとそうではないことがわかってきました。 実は、ニセアカシアは恐ろしい木なのです。 ニセアカシアの樹液には、糖分のほかにキチナーゼという酵素が含まれているのです。 これは糖の分解を不活性化してしまうものです。 アリがニセアカシアの樹液を口にしてしまうと、もうそれ以外の樹液をエサにすることができなくなってしまうのです。 つまり、アリは生きている限りニセアカシアから離れられなくなってしまうということです。 スポンサーリンク てんとう虫の飼育法 てんとう虫は、どこにでもいますし、捕まえるのも容易です。 エサである生きているアブラムシさえ見つけることができれば、その飼育は誰でも容易にできます。 エサの与え方は、アブラムシのびっしり付いている枝や草などを見つけてきて、それを適当な長さに切って、そのまま飼育カゴに入れるだけです。 【著者:Anderson Mancini】 絵筆などを使って、アブラムシを払い落とし、それを葉っぱの上などにのせてやり、そのまま与えてもよいでしょう。 人工のエサ・・ミツバチの幼虫を粉砕したものに酵母等を加えたもの・・などが売っていますので、それでもある程度は育ちますが、やはり生きているアブラムシが好きなようです。 あとは適度な湿気さえあれば良いので、ティッシュペーパーなどを濡らせてカゴに入れておくだけで十分で、特別他のものは必要ありません。 (投稿者:オニヤンマ).

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