魔王 を 倒 した が 彼 が 自分 の 仲間 に 裏切ら れ た。 ティラミスの作品一覧

二度目の勇者は復讐の道を嗤い歩む

魔王 を 倒 した が 彼 が 自分 の 仲間 に 裏切ら れ た

「ヴァル!」 「久しぶりだな。 ミウ」 召喚されてやってきたヴァルに、ミウが駆け寄る。 「ずっと帰ってこないで、どこに行ってたの!? ヴァルがいない間にライムが! そ、それにフウラも……」 今にも泣きそうなミウの言葉を聞き、ヴァルが周りを見渡した。 フウラには既にミウが回復魔法を使用したおかげで、目立った外傷はない。 しかし酷いダメージをおったようで、目を開けることなく地面に伏したままだった。 そしてライムの気配は、この世界から完全に消えていた。 「悪い。 世界が改変されたから、ちょっとな」 そう言いながら、ヴァルはミウの肩に手を置いて、自分から離れさせた。 「お前が、コレを?」 ヴァルがケンゴに話しかける。 その声に、怒りの感情などはない。 ミウはトモダチだが、そのサモンズか傷ついたりしたところで、悪魔である彼にはなんの思い入れもない。 あるのは興味。 ケンゴが強いのか。 そして自身が、 ど ( ・ ) れ ( ・ ) だ ( ・ ) け ( ・ ) 強 ( ・ ) く ( ・ ) な ( ・ ) っ ( ・ ) た ( ・ ) の ( ・ ) か ( ・ )。 「コレっていうのは、お前の仲間たちを吹き飛ばそうとしたことか? それとも、あの半透明のヤツを消滅させてやったことか?」 ミウがヴァルを召喚するのを、なにもせず眺めていたケンゴ。 既にレベルをカンストさせていた彼は、なにが来ようと自分が負けることはないと思っている。 そして自分から動くのも面倒で、ミウの行動を止めることをしなかった。 「全部だ。 だが俺は、貴様に怒りの感情があるわけではない」 「仲間を傷付けられたのにか?」 「俺は悪魔だからな。 仲間意識などない」 「お前も悪魔なのか……。 勇者になったからわかるんだが、さっき俺が消滅させたやつも悪魔だった。 悪魔じゃ、俺には勝てねーよ」 「どうだろうな。 やってみなければ、わからんではないか」 かつて魔王城にやってきたレベル99の勇者を、玉座から立ち上がることもせずに倒したヴァル。 そんな彼が、ケンゴに向かって構えをとる。 「ヴァル様。 あの者は、かなり強い存在です。 くれぐれもお気をつけください」 勇者の魔法を防ぐために片腕を失ったルイスが、ヴァルに警告を発する。 「お前、その腕……。 ミウを守ったのだな?」 基本的に万能なルイスであれば、どんな強敵がいたとしても無傷で逃げることはできたはず。 それをせずに、こうして片腕を失っているのを見るとルイスは、自身が与えた命令を守ろうとしたのだとヴァルは理解する。 「そうなんですよ。 今後は命令の難易度を下げてくださいね。 私、片腕になっちゃったんですから」 「そうか。 よくやった」 短く労い、ヴァルはケンゴに視線を戻す。 デーモンロードであるルイスが、これほどのダメージを負うほどの敵であることは即座にわかった。 そしてララノアからの情報で、その強さの程度を知る。 「ヴァルくん。 あの人、レベル2000だって言っていました」 「ほう、レベル2000か」 それを聞いたヴァルの顔に浮かんだのは、 歓 ( ・ ) 喜 ( ・ )だった。 「奇遇だな。 俺 ( ・ ) も ( ・ ) そ ( ・ ) う ( ・ ) な ( ・ ) ん ( ・ ) だ ( ・ )」 「……は、はい?」 「えっ。 「そうだ。 俺が理由もなく、ただ魔界にでも帰ったとでも思っていたのか?」 実はヴァルは、魔界には帰っていない。 もっとレベルの高い強敵がいる『とある場所』で、何度も死にかけながらレベリングをおこなってきたのだ。 そしてちょうどレベルがカンストし、傷ついた身体を癒していたところをミウに召喚された。 このタイミングは、まさに奇跡だった。 ちなみに傷ついていた身体は、ミウに召喚された時点で完全回復している。 「え、いや。 でも……この短期間では、流石に」 ルイスはレベル300を超えたあたりから、それ以上にレベルを上げていくことがどれだけ大変か知っている。 だから彼は、ヴァルの言葉が真実だとは思えなかった。 「まぁ。 見ておれ」 レベルは、自分でしか確認できない。 他者のレベルを確認できるのは、神だけなのだ。 一番早く強さを証明するには、闘ってみるしかない。 ヴァルがケンゴに向かっていく。 「お前も、レベル2000だと?」 「そうだ」 少し、ケンゴの表情に陰りが見えた。 真偽は不明だが、ヴァルからは確かに強者の気を感じていたからだ。 そしてケンゴには、戦闘経験と呼べるものがほとんどない。 これまでの敵はすべて、レベル1000オーバーという圧倒的なステータスで粉砕してきただけだった。 「しかしお前が勇者で俺が悪魔である以上、俺の方が不利なのだろうな」 この発言を聞いて、ケンゴの心に余裕が生まれた。 それが彼に、愚かな行動をとらせる。 「だったら今すぐ、この場から立ち去れ。 ガチで戦うなんてダセェし、めんどくせぇからな。 お前が今後、俺の前に顔を出さねぇって言うのなら、今回は見逃してやるよ」 この提案がヴァルの逆鱗に触れる。 彼は他者から見下されるのを、なにより嫌う。 普通にケンゴと戦おうとしていたヴァルは、その考えを改めた。 圧倒的な力でこのバカを、ねじ伏せたいと思った。 「俺の方が不利だ。 しかし、俺がお前に勝るものがある。 ミウのすぐ横に転移したのだ。 そしてヴァルはミウの腰に手を回し、彼女を少し強引に自分の方に抱き寄せながら言葉を続ける。 「俺がコイツの、サモンズであるということだ」 「ヴァ、ヴァル!? 」 いきなりヴァルに抱かれて焦るミウ。 ヴァルの突然の行動に驚いてはいるが、ミウはどこか嬉しそうだった。 「サモンズ……。 まぁ、そう思うのも仕方がないな」 ヴァルは、少しだけ興味があった。 レベルを最大までにあげた自分。 その自分と同等の勇者。 相性的には、勇者の方が有利だ。 しかし勇者は、力を得て間もない。 何千何万という月日を戦闘に費やしてきた自身であれば、勇者にも勝ちうると。 おそらく勝てる。 だが、普通に勝っては面白くない。 せっかく目の前に、レベル上限に達した者がいるのだから。 しかもそいつは、自身を見下した愚か者。 全 ( ・ ) 力 ( ・ ) 以 ( ・ ) 上 ( ・ ) の ( ・ ) 力 ( ・ )をもって、戦って良い。 こんな機会、次はいつあるかわからない。 だからこそ、 こ ( ・ ) の ( ・ ) 世 ( ・ ) 界 ( ・ ) の ( ・ ) 限 ( ・ ) 界 ( ・ )を感じてみたくなった。 俺 ( ・ ) を ( ・ ) 使 ( ・ ) え ( ・ )」 「えっ!? 」 使役されることを認めた。 「どうした。 早くしろ」 「……う、うん。 わかった!」 催促されたミウはまず、補助魔方陣を展開する。 ミウは許せなかった。 ライムを消滅させ、フウラに傷を負わせたケンゴを。 そしてライムたちを守れなかった、自分の弱さを。 ミウは二度と大切なものを失いたくないという強い意志をもって、レベル2000になったというヴァルを さ ( ・ ) ら ( ・ ) に ( ・ ) 強 ( ・ ) 化 ( ・ ) さ ( ・ ) せ ( ・ ) る ( ・ )ことにした。 「なにをするつもりかは知らんが、敵がパワーアップするのをただ眺めてるようなアホじゃないんでね、俺は!」 ケンゴは、ミウがヴァルを強化しようとしていることをなんとなく把握した。 それを止めさせようと、術者であるミウに向かって雷系の極大魔法を放つ。 レベル2000の勇者が放つ極大魔法。 特に勇者が最も得意とするそれは、レベル999だったころのヴァルであれば一瞬で消滅させる威力。 ヴァルはそれを、自身の右腕を犠牲にして防ぐ。 身を挺してミウを守ったのだ。 守られていたミウは、一切動じることなく補助魔方陣の展開を進めている。 彼女は自身の最強のサモンズが、絶対に守ってくれると信じていた。 そして数秒後、補助魔方陣が完成する。 もちろんいつものように足元が輝くだけで、魔法陣はどこにも見えない。 補助魔方陣が巨大過ぎて、中心の円のサイズが竜王の巨塔のフロアより大きいからだ。 」 悪魔たちの王を召喚する。 その手には、 人 ( ・ ) の ( ・ ) 腕 ( ・ ) が ( ・ ) 握 ( ・ ) ら ( ・ ) れ ( ・ ) て ( ・ ) い ( ・ ) た ( ・ )。 ぎ、ぎぃやぁぁ!! おっ俺の、う、腕がぁぁぁぁああ!!!」 むりやりねじ切られた右腕の根本を押さえながら、ケンゴが地面にうずくまる。 ミウに召喚された直後。 ヴァルは高速でケンゴのもとまで移動して、彼の腕をねじ切った。 そして悠然と、マスターであるミウのもとに帰還していたのだ。 片腕を亡くした転移勇者。 しかしその程度で、彼の断罪は終わらない。 「さぁ。 俺に命令しろ、ミウ」 ヴァルはケンゴから奪ってきた腕を地面に捨てた。 地面に伏せたケンゴを一瞥すると、真正面からミウの目を見る。 「俺に、アイツを倒せと」 悪魔王の問いかけに対して、真の魔王はいっさい怯むことなく命令を下す。 「やっちゃえ、ヴァル」.

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勇者の代わりに魔王討伐したら手柄を横取りされました 無料漫画詳細

魔王 を 倒 した が 彼 が 自分 の 仲間 に 裏切ら れ た

トラック事故によって死んだはずの歴史好きの高校生が小早川秀秋に転生してしまった。 最初、自分が誰であるかすら、分からなかった彼であったが、やがて自分が秀秋だと察することになる。 養子に出されたり、13歳にして奥さんをももらったりと、てんやわんやのなかで、歴史の知識を活用して秀秋としてうまく立ち回ることはできるのだろうか?• 歴史[文芸] 完結済:全39部分• 戦国時代 歴史改変 男主人公 小早川秀秋 歴史• 読了時間:約182分(90,663文字)• 阿部正豊に転生してしまった高校生。 生まれた年は天正十七年、三河の松平家家臣の家に生まれ変わったことまではわかったものの、あまりにも転生した人物がマイナーすぎて自分が誰だかもわからないままに成長していく。 いったい、彼はどうなるのか?• 歴史[文芸] 短編• 歴史 歴史改変 男主人公 戦国時代 阿部正豊• 読了時間:約6分(2,913文字)• 勇者として召喚され、四年もの間、冒険を続け、魔王を倒したススムこと大野進。 英雄として称賛されるはずだった進であったがそのとき、彼の身に信じられないことが起きる。 彼は仲間だと思っていた人間に裏切られ、襲われてしまったのだった。 とどめを刺される直前、彼は裏切ったものたちへの復讐を誓った。 ハイファンタジー[ファンタジー] 連載:全28部分• ファンタジー 復讐 シリアス 勇者 剣と魔法 異世界召喚 召喚 異世界 男主人公 コメディー 魔法• 残酷な描写あり• 読了時間:約55分(27,191文字)• 大学一年生の島清太郎は、憂鬱な一日の始まりを自分のアパートで迎えたはずだった。 しかし、彼は違和感を覚える。 その予想通り、彼は関ヶ原の合戦の一年前、佐和山城で謹慎中のの慶長4年 1599年 3月12日の石田三成に憑依してしまっていた。 関ヶ原での敗戦と斬首で死亡エンドを回避するため、清太郎は奮闘する!• 歴史[文芸] 完結済:全22部分• 歴史 男主人公 大学生 戦国時代 歴史改変 憑依• 読了時間:約53分(26,476文字)• 22歳、引きこもりの北川涼一。 自分の人生を後悔していた彼は、異世界に召喚される。 だが、魔術の勇者として召喚されるはずだった彼は、何かの手違いで、ハズレ職である学術の勇者として、召喚されてしまう。 同じく召喚された他の剣、槍、弓の勇者たちと比べ、圧倒的不利な状況で彼は魔王を倒すべく、仲間の女の子、アリエル達とともに奮戦する!• ハイファンタジー[ファンタジー] 連載:全13部分• 冒険 ファンタジー 異世界召喚 異世界 召喚 剣と魔法 男主人公 コメディー 魔王 魔法• 読了時間:約31分(15,286文字)• 魔王討伐の戦い、ついにそれも最終局面に来ていた。 みんなの仇を討つ時だ!• ハイファンタジー[ファンタジー] 短編• ファンタジー 異世界• 読了時間:約3分(1,118文字).

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婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む 〜美味しいものを食べさせておしゃれをさせて、世界一幸せな少女にプロデュース!〜

魔王 を 倒 した が 彼 が 自分 の 仲間 に 裏切ら れ た

婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む 〜美味しいものを食べさせておしゃれをさせて、世界一幸せな少女にプロデュース!〜• 隠遁生活を送る彼はある日、行き倒れた令嬢・シャーロットを拾う。 彼女は無実の罪で婚約破棄され、祖国から逃げてきたのだという。 それを聞いたアレンは、かつて仲間と信じていたパーティに裏切られた苦い経験を思い出す。 17歳、搾取されっぱなしの彼女の話を聞いて、アレンは決意する。 自分の屋敷に住まわせて… …イケナイことを教え込む、と。 婚約破棄された無実の令嬢と人嫌い魔王の めくるめくイケナイ毎日が始まる!!• ご飯は私を裏切らない• ヤングエースUP• 搾り取らないで、女商人さん!!• WEBコミックガンマぷらす• 早乙女姉妹は漫画のためなら!?• 少年ジャンプ+• モンスター娘のお医者さん• COMICリュウ• 交換漫画日記• マガポケ• ヒロイック・コンプレックス• ツイ4• マンガボックス• 笑顔のたえない職場です。 コミックDAYS• こわもてかわもて• コミックガルド• 神絵師JKとOL腐女子• ふらっとヒーローズ• きるる KILL ME• 少年ジャンプ+• カレとカノジョの選択• コミックNewtype 最新話更新!今日おすすめのWEB漫画 もっと見る• 女の子が抱いちゃだめですか?• 裏サンデー• セックス&ダンジョン!!~我が…• Comic Walker• うしろの正面カムイさん• 裏サンデー• アカイリンゴ• コミックDAYS• クラス転移で俺だけハブられたの…• がうがうモンスター• 復讐の教科書• マガポケ• デスティニーラバーズ• マガポケ• 絶望集落• マガポケ• 乙女ゲームの破滅フラグ スピンオ…• ゼロサムオンライン• 転生貴族の異世界冒険録 〜自重を…• MAGCOMI• 私の夫は冷凍庫に眠っている• 裏サンデー• 転生してから40年。 そろそろ、お…• コミック アース・スター• 悪役令嬢、庶民に堕ちる• comicブースト• 巻き込まれて異世界転移する奴は…• マンガボックス• 暗殺者である俺のステータスが勇…• コミックガルド• ガチ恋粘着獣 ~ネット配信者の彼…• ゼノン編集部• 異世界建国記• ヤングエースUP• 不徳のギルド• ガンガンONLINE• とんでもスキルで異世界放浪メシ• コミックガルド• 冒険者をクビになったので、錬金…• ガンガンONLINE.

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