須賀夏美 エロ漫画。 天気の子は面白い?つまらない理由は?海外の反応や評価も!

【ネタバレ】天気の子 エロネタありのあらすじ辛口レビューと声優キャストのまとめ

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スポンサーリンク 新海誠監督の最新作「天気の子」が公開されます。 前作「君の名は。 」から約3年が経ちましたが、いまだに「君の名は。 」のあらゆるシーンが思い出せば脳裏にすぐさま浮かんできます。 「天気の子」ではどのように新海誠監督が描いている世界観を見せてくれるのでしょうか。 日に日に期待が増すばかりです。 そこで、今回は「天気の子は面白い?つまらない理由は?海外の反応や感想も!」というテーマでお伝えしていきたいと思います。 前作「君の名は。 」でも、やはり面白いのかつまらないのかネット上で意見が分かれていました。 人それぞれ感じることは違うので、自分が感じたことが正しいと思います。 「天気の子」でも意見が分かれると思い、そこで今回はネットの反応も交えてまとめていきたいと思います。 そして、気になる海外の反応も加えてお伝えてしていきますね! スポンサーリンク Contents• 天気の子は面白い?つまらない?理由は! 2018年12月18日の「天気の子」の制作発表にて、新海誠監督はこのように語っていました。 前作が成功したおかげで、複雑さを盛り込める立場になれた。 賛否分かれる要素もある。 いい映画になる確信もあり、 賛否分かれる要素も取り入れている「天気の子」。 「天気の子」はこのようなあらすじになっています。 「あの光の中に、行ってみたかった」 高1の夏。 離島から家出し、東京にやってきた帆高。 しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。 彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。 そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。 ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らす少女・陽菜。 彼女には不思議な能力があった。 「ねぇ、今から晴れるよ」。 少しずつ雨が止み、美しく光り出す街並み。 映像も綺麗なのですが、やはり音楽との掛け合わせに注目がいきますね。 「天気の子」ではRADWIMPSが全て担当しています。 楽曲に関しては「」を参照してくださいね。 面白い理由では、 ・予想外なストーリー ・伏線回収 ・映像が綺麗 ・テンポが良い などが挙げられます。 つまらない理由では、 ・テンポが早すぎてキャラクターの心情が読みづらい ・現実ではありえないストーリー ・感情移入がしずらい などが挙げられます。 実際はどうなんでしょうか。 雨の音、1つ1つが全て同じ音ではなく、異なった音で天候を表してくれます。 映像も、僕たちが想像出来ないアニメーションで驚かせてくれます。 現実とは、近くないんだけれども、遠くない、未知なる世界に連れていってくれた作品だと感じました。 上映時間が限られていて、時間内で解説しきれない部分もあったのも確かだと思います。 しかし、全てを細かに説明していないのは、僕たち視聴者に考える余白を残してくれたのかもしれません。 最後の選択も賛否両論分かれる部分かもしれないですね。 帆高は愛する陽菜を選択しました。 天候か、1人の人間か、帆高は真っ直ぐ陽菜のことを思い、行動に移しています。 諦めるという選択はないように感じました。 どちらの選択を選んでも、賛否両論分かれる形だったと思います。 ただ、帆高や陽菜、凪、須賀、夏美達は、この選択に後悔はしていないと感じます。 面白いか、つまらないか、分かれるのは当たり前だと思います。 皆さんはどう感じ、作品を捉えましたか? 天気の子 評判 各業界の「天気の子」への評判はどのようになっているのでしょうか。 調べてみたところ、評判については分かれる部分がありました。 様々な意見が飛び交うほど、注目度や期待度が高かったということが目に見えて分かります。 各サイトのレビューを抜粋してお伝えしていきます。 com 評価: 3. ・舞台が同じ東京ではあるものの歌舞伎町やラブホ等の黒い部分が描かれていたので、君の名は等の東京の繰り返しにはなっておらず飽きませんでした。 ・全編に渡り新海監督が作ったと匂う雰囲気や伏線が心地よい ・やはり君の名はと比較してしまうのが常だが、前回程の衝撃は無かったかなと ・RADWIMPSの音楽がすごくいい仕事してる ・小栗旬さんや本田翼さんが声をあてていますが、すごくしっくりきました。 引用: filmarks. com 評価: 3. ・雨の映像美はさすが ・「君の名は。 」よりも感情移入がしにくい作品でしたね。 ・雨の音!スマホの音!謎の魚の音!全てがリアルで耳に残る。 無音になる瞬間なんて鳥肌が立つ。 ・とにかく映像が綺麗。 水が描かれるシーンが多いのだが、水を用いて光を描写したかったのだと思う。 晴れ、の美しさ! ・ストーリーは違和感だらけだったけど、ファンタジーな世界観を楽しめました! ・ラストは最高に自分勝手で好き ・いきなりカットや表現の話から出てきてしまったあたり、、気持ちがそこまで動かなかったな 引用: yahoo. 映画 評価: 3. ・『天気の子』は生き辛さの中で、それでも生きるために信じるものの尊さとかけがえのなさを伝え、現代人が前を向くために世に贈られるべくして贈られた、希望の映画だった。 ・君の名はで感じた疾走感や物語の展開、後に伏線がつながるドキドキハラハラ感はありませんでした。 ・帆高と陽菜にもう少しだけ感情移入できる作劇があればよかったのに、と思わずにはいられない。 ・新海監督は「君の名は。 」の後のプレッシャーやしがらみをはねのけて、自分が描きたいと思ったことを表現することができたんだな、と感じました。 ・東京一極集中によるヒートアイランド現象を中心に、テーマ性もあり、前作に負けていない、どころか、一部上回っているすごい作品で文句なしに今年の最高傑作!だと思う 引用: 天気の子の海外の反応や評価は? 海外の反応や評価をまとめていきます。 インドでは劇場公開を求める署名が2019年4月17日時点で1万人を突破しているらしいです。 そのほかにも数々の国から劇場公開のオファーがあるらしいですが、詳しいことについては発表されていません。 また、海外の掲示板サイトでも多くの期待の声が寄せられていました。 前作の「君の名は。 」では興行収入が250億円を突破し、アジアを中心に海外でも大ヒットを記録しています。 「天気の子」ではどのようになるのでしょうか楽しみですね! 海外のファンが多く、公開前に関わらず、 140 の国と地域での配給が決定しています。 「君の名は。 」の場合ですと、135の国と地域での配給でした。 この調子だと、歴史に名を刻むこと間違えないでしょう。 天気の子が面白いとの意見 天気の子見てきたけど、多分みんなが思ってる数百倍は面白い!!!! 良い意味ですんごい裏切られた! 君の名は。 なんて比になんないくらい素晴らしい作品だった!! より面白いのか?という疑問がある人は特に観るべきです笑 個人的にはもう一度観ないと細かく 評価は出来ないと思います。 「君の名は」の次だからこそ面白い作品になっていると思います。 つまらないかった。 無駄に長い。 面白いかつまらないかは、本当に人それぞれだと思います。 1回見ただけではつまらないけど、2回目見たときは面白かったということもありますしね! やはり、賛否両論分かれますが、それぐらい注目されているとも捉えられます。 今後の反応や感想も追記していきます。

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もくじから飛べます。 どうも、21世紀に入って見た映画で、一番感動した映画は 『君の名は。 』な管理人です。 私はそこまでたくさん映画を見る方ではないですが、やっぱり、『君の名は。 』他の映画にはない感動がありました。 そして、今日。 行ってきました。 『天気の子』。 新海誠監督の、新作品です。 僕は北海道の札幌に住んでいるのですが、札幌では朝九時に、最初の『天気の子』が放映されました。 生憎の雨の中、映画館に向かうと、平日の朝九時にもかかわらず、私の座った列の椅子はギチギチ。 周りの列も席が全て埋まっていて、やっぱりみんな楽しみにしてたんだな、と思いました。 映画を見た感想を簡単に言うなら、『 君の名は。 とはまた違った新海誠監督を魅せてもらったな』というところです。 相も変わらずの背景の美麗さ、思春期の少年少女のもどかしい恋物語はもちろんそのままに、今までとはまた違った緊迫したシーン、ジブリを彷彿とさせる感動シーンなど、素晴らしかったです。 この記事では、この『天気の子』に続きはあるのか? あるとしたら、それはどういうものなのかを、考えていこうと思います。 これを書いている今も、外では雨が降っているのですが、むしろそれは、この記事を書くのにぴったりのロケーションではないでしょうか。 なお、此処から先は、作中のネタバレを含みます。 本編をまだご覧になってないなら、此処から先には進まないようにしてください。 天気の子の続き・続編はある?【ネタバレ注意】 結論から言うと、『天気の子』の続きが描かれることはことはないと思います。 一番の理由は、 『二人はもう、大丈夫』だからです。 どういうことかといえば、物語を書くには、 『問題点』が必要なのです。 もちろん、映画を作るには、キャラが必要で、設定が必要で、美術が必要で、声優が必要で、監督の熱意が必要です。 しかし、それらと同じくらい、物語(映画)を成立させるには、なんらかの 『問題点』が必要なのです。 例えば、『天気の子』の問題点を見てみましょう。 主人公である帆高(ほだか)はずっと、自分の住んでいる島や家族に、居心地の悪さを感じていました。 『光の水たまりの中にいたい』 『居心地のいい場所にいたい』と願っていました。 一方で、もうひとりの主人公である陽菜(ひな)もずっと苦しんでいました。 母親を早くに亡くした彼女は、誰かの役に立ちたいと考えていました。 『弟は私が育てる』 『私は誰かの役に立ちたい』 そう、願っていました。 そんな二人が東京で出会い、二人の心の雨が晴れるのが、『天気の子』という作品でした。 帆高は須賀(すが)や夏美(なつみ)という居場所を手にし、そのうえで、陽菜と一緒の時間を過ごすようになりました。 その帆高のおかげで陽菜は、自分が誰かの力になれることに気づき、喜び、帆高に感謝します。 しかし、陽菜は天気の巫女の運命により、自らを人柱とすることを迫られます。 誰かの役に立ちたい。 世間に迷惑はかけたくない。 帆高の指輪が滑り落ち、完全に二人のつながりは絶たれました。 それでも帆高は諦めず、陽菜を追い続けました。 自分が求める光を、追い続けました。 そして最後には帆高は陽菜を求め、陽菜は帆高に報いるという形で、二人は結ばれました。 このさきの二人にさらなる問題点が発生することは、少なくとも新海誠監督の中ではないでしょう。 あくまで推測ですが、新海誠監督の中で、今まで以上の困難を二人に対して与えることはないと思います。 二人にとって問題点がないということは、天気の子の続きがあるということも無いということです。 天気の子の映画の続き・続編はどうなる?二次創作SSを書いてみた【ネタバレ注意】 だとしても、私はこの二人の続きがみたいです。 東京で出会った二人が、そこからさらに、どうやって絆を深めるのか。 その過程を見てみたいです。 そこで、拙い形でではありますが、僕の妄想を小説にして、書いてみました。 帆高と陽菜の続きとして、もしかしたらこんな形もあり得るんじゃないか? ひょっとしたら、こんな未来を二人は歩むんじゃないだろうか? そういったものを書いてみましたので、もしよろしければ、御覧ください。 小説版も読んでません。 温かい目で見ていただけると幸いです。 彼女……陽菜は、ベッドの中でそう言った。 彼女は右手で、僕の頬を撫でる。 右手の薬指には、僕が5年前に渡した指輪が、くすんだ光りを放っていた。 「……なんでもないよ。 ちょっと、眠くて、あくびが……」 僕の言い訳じみた言葉に、陽菜はくすくすと笑う。 「そーだよねぇー。 帆高、すっごい頑張ってたもんねー」 「そ、そういうことじゃなくて!!単純に、もう3時だし!遅いだろ!!」 僕は頬がかっと熱くなるのを感じる。 最初にあったときから今日まで、未だに僕は、陽菜の上に立つことができないでいた。 変えることができたのは、呼び名を『陽菜さん』から『陽菜』にて定着することができたぐらいだ。 「確かに……もうこんな時間か……。 私も眠いや。 寝よっか」 そういった陽菜はゆっくりと目を閉じた。 僕も彼女の横に横たわり、目を閉じる。 「……これでいい。 これでいいんだ。 僕たちは…………大丈夫なんだ」 僕は心の中で、そう、呟いた。 僕たちはホテルから外に出た。 出口に出た途端、スーツ姿の男性とばったり出会う。 ……あれ、この人…………どこかで…… 相手の男性もこちらをじっと見るが、すぐに舌打ちをして、向こうに言ってしまう。 「誰だっけ……あのひと……」 呟いた僕に、陽菜が口を開く。 「……私は写真で見ただけだけど、あの人じゃない?ほら、帆高を捕まえてた、警察の」 「ああ!あの人!リーゼントの!!」 気づかないわけだ。 顔は変わってないけれど、髪型がリーゼントから、普通の髪型になっていたんだから。 「あんな特徴的な髪型を変えられたら、気づかないわけだよ……」 陽菜はたしかに、と笑ってから「でも、しょうがないよ。 ずっと雨なんだもん。 この湿気の中じゃあ、あの髪型をキープするのは難しいよね……」 そう呟いた陽菜の顔を、僕は見ることができなかった。 僕は無理やり明るい声で、行こう、陽菜!と彼女の手をとって、帰路につく。 そうして40分後、僕たちは坂道を登りきって、陽菜のアパートまでたどり着いた。 時刻は700ちょうど。 今日は平日なので、ちらほら傘をさしたサラリーマンとすれ違っての帰宅だった。 玄関までたどり着き、陽菜が鍵を出したところで、ガチャリ、とひとりでにドアが開いた。 4歳も年下なのにセンパイというのもなんだが、いまだにあらゆる面でセンパイなので、この呼び方は変わっていない。 「おはよう、センパイ」 「あ、帆高。 ちーっす。 ………………姉ちゃんも……お か え り」 センパイはニヤニヤした顔で僕たち二人の顔を交互に眺める。 僕たちは努めて平静を装い、会話を続ける。 「こほん……ずいぶん早いね、センパイ」 「うん。 高校の部活の朝練。 もう7月も半ばだからね。 もうすぐ、大会なんだ」 「ああ、サッカー部だっけ?」 僕のうかつな一言に、センパイは一瞬だけ顔を歪ませる。 「いや、ハンドボール部。 ……東京じゃあ、もうサッカーなんて、できないから…………」 センパイの言葉に、僕は何も返すことができなかった。 ぽつ、ぽつという雨音だけが、玄関に響き渡る。 センパイはニカッと笑って、 「な~に悲しそうな顔してのさ!ふたりとも! 俺は、二人といるだけで、すっごく幸せなんだぜ?」 センパイが両手で、僕たちの首を抱きしめる。 「じゃあ、姉ちゃん、行ってきます!」 「……うん、行ってらっしゃい」 陽菜も笑顔を作って、手を振り、センパイを見送った。 その後僕たちは、家に入って、ウインナーと、冷凍野菜の炒め物を食べた。 陽菜は短大の授業、僕は仕事で、須賀(すが)さんのいるK&Aプランニングに向かった。 このとき二人の間で何を話したのか、僕は覚えていない。 ここ三日ほど手がけていた記事を提出した僕は、お昼ご飯を食べに出かけようとしたところを、須賀さんに呼び止められた。 振り返ると、須賀さんが不機嫌そうにこちらを睨んでいる。 猫のアメも、隣でふてぶてしく、僕を睨んでいた。 僕は渋々といったふうに、社長の机に向かっていく。 「なんですか、須賀さん……俺、これからお昼なんですけど……」 「昼だぁ?いい御身分だなぁ。 なぁ、青年?」 「いや、いいじゃないですか!仕事も区切りがついたし、気持ちよく休ませてくださいよ!」 「一区切り……これがねぇ」 須賀さんがPCをツツっと指で操作し、俺が書いた文章を上から下に流していく。 「なんすか……また昔みたいに『もっと簡潔に書けよ』とでも言うつもりですか?」 「ばーか、逆だよ、帆高」 ここで初めて須賀さんが、苦笑した表情を見せる。 どうやら、最初に印象ほど、怒ってたわけじゃなさそうだ。 「最近のお前はよくやってるよ。 この文章も……ライターとしては、いい文章だ。 簡潔かつ客観的。 何を書いているかわかりやすい」 「……なんすか、急に」 「だけどな」と須賀さんは前置きをして、「最近のお前の文章、つまんねぇんだわ。 俺は、昔みたいにまどろっこしくて、癖の強かったあの感じのほうが、好きなんだわ」 思いもがけない言葉に、僕は何も返すことができなかった。 「……そんなこと、言われても」 「あーわーってる。 別に、これはこれでいいんだよ。 ちゃんと提出したってことで、受け取っとく。 だけどな、青年。 お前、最近生きてて、辛くねぇか?ちゃんと本音出して、生きてるか?」 まるで見透かすような目で僕を見る須賀さん。 ぎくりとしながらも、なんとか表情を崩さないように 「何いってんすか。 いいじゃないですか。 ライターとして、俺も成長したんですよ」 「成長して、大人になったってか?……まぁ、いいけどよ。 経験者から言わせてもらうと、そういうのって結構、しんどいぜ」 「……意味わかんねっす」 僕の言葉に須賀さんは何も言わなかった。 黙って立ち上がり、スーツの上着と傘を手にする。 「ほんじゃ、帆高。 いくぞ」 「行くって……どこへ?」 「夏美が今、東京に帰ってきてんだわ。 昼飯食う約束しててよ。 「けほ……お久しぶりです。 夏美さん」 夏美さん。 須賀さんの姪。 職業は……白バイ隊員。 5年前、僕が保護観察処分を受けてから少し経った後、夏美さんから手紙で知らされたときは、僕の人生のなかでも、トップ5に入る驚きだった。 一緒に逃げていたあのときの言葉が、まさか本当になるなんて……。 5年ぶりに会った夏美さんは相変わらず綺麗で、心なしか、鼓動が早くなるのを感じた。 「圭(けい)ちゃんも、久しぶりー」 「夏美、おまえ…………太った?」 「言うなー!」 夏美さんの軽いアッパーが、須賀さんの顎を直撃した。 「ってぇ!何すんだテメェ!!」 「ふーんだ!ちょっと会社が大きくなったからって、いい気になってる人に同情の余地はありませーん!」 「いい気になってねぇよ!つーか、最近マジで忙しいんだぞ!大口の依頼も入るようになって……」 「はいきたー!忙しい自慢いただきましたー!!あー傷ついた!乙女の心は傷ついたなー!! …………ってことでぇ、ここは社長のおごりねー!」 「はぁ!?ここのレストラン、お前が選んで予約したんだぞ!?なんでこんなクソ高い所でおごんなきゃいけねぇんだ! ……あ!てめぇ!!最初からそのつもりで予約しやがったな!」 「違いますー。 今、傷ついたから、その慰謝料ですー! 帆高クンも、社長におごってほしいよねー」 夏美さんに苦笑して、僕も調子を合わせることにする。 「社長!ゴチになります!!」 「帆高!!てめぇまで!!!」 「社長、俺、忘れてないですから……。 5年前、月給3000円で働いてたこと……」 「~~~~~~!!!!! わぁーった、わぁーったよ!!なんでも好きに食いやがれ!!ちっくしょー!!」 経費で落とせっかなー、とボヤく須賀さんを尻目に、僕と夏美さんは笑いあった。 ……俺、急な仕事入ったから行くわ」 久しぶり(何なら生まれて初めての)豪華な食事を食べた後、須賀さんがそう言った。 「あ、じゃあ僕も……」 「いいよ、帆高。 今日は半ドン扱いにしてやる。 夏美のおもりでもしといてくれや」 「そうそう。 いい女ってのは、無意識に男を引き寄せちゃうんだなー、これが」 「言ってろ」と笑って、須賀さんは店を出ていった。 ちゃんと会計を済ませてるあたり、大人だぁ、って感じがする。 「………………」 「………………」 二人になって、急に喋ることがなくなる。 さっきまで須賀さんがいたから盛り上がっていたけど、やっぱり久しぶりだし、何を話していいかわからない。 僕はそわそわしながら、夏美さんと合わせていた目をそらして、視線を下へと持っていく。 今日の夏美さんの格好は、カジュアルなドレスって感じで、目を下に持っていくと、そこには巨大な面積……いや、体積の肌色が…… 「帆高クンさぁ……今、私の胸見てたでしょ」 「み、み、み、見てないです!見てないですよ!!」 「あっはっは!ウケる!変わらないなー帆高クンは。 相変わらず、エロエロだなー!」 「だから見てないですってば!」 からかうように笑う夏美さんに反論しながら、僕は気まずい空気が消えていくのを感じた。 ……気を、使わせてしまったのかもしれない。 「……夏美さん、白バイ隊員の仕事って、どんな感じですか?」 食後のコーヒーがやってきたタイミングで、僕は尋ねてみた。 「んー?そりゃ、結構しんどいよー。 私も体力には自信あったけど、こんなに大変だとは思わなかったー」 「ってゆーか、そもそも、よく受かりましたよね。 あんなことがあったのに……。 それに、あの頃の夏美さんって確か、就職活動、全然うまくいってなかった気が……」 「うーん……まぁねー。 でも、うまく行ってなかったのは、あの頃の自分が『取り繕うことしかしてなかったから』だとおもうんだよねー」 「とり……つくろう……」 「そ。 あの頃のあたしってさー、もーとにかく何でもいいから、どこかの企業に受かりたいって必死だったんだよねー。 『御社が第一志望です』『御社が第一志望です!』って。 自分でも何回言ったか、わかんないや」 夏美さんはどこか遠い目をしながら、話を続ける。 「でもさー、あの日。 ……今思えば、ほぼ最後の、東京で晴れだった、あの日。 帆高くんを逃がすためにバイクを走らせたあの日、気づいちゃったんだよねー。 『一生懸命、自分を出していかないと、意味ないなー』って」 「………………」 「あの日、帆高くん、すごく必死に、陽菜ちゃんのために走っていったじゃない? あの後ろ姿見て、じんと来ちゃってさ……。 あんな風に一生懸命になにかに打ち込むってこと、私にはなかったから……。 だから、君の走る姿を見て、私は決めたんだ。 『自分に正直に、自分が打ち込めるものに、全力で頑張ろう』って」 夏美さんは笑顔で僕を見る。 「君を後ろにのせて走ってるとき、私、すっごい充実感があったんだ。 バイクはもともと好きだったんだけど、なんていうか……『人のために、自分の力を使うっていいな』って。 それからはもう、必死だったよー。 警察の採用条件とか、いろいろ調べて。 面接では当然、あの日のこと突っ込まれてさー。 でも、ちゃんと正直に言ったら、わかってくれて……」 夏美さんは、コーヒーを一度口に運んだ。 「だからさ、私が今こうしていられるのは、君のおかげ。 いつかちゃんとお礼を言いたかったんだけど、君はあのあとすぐ、島から出られなくなっちゃったし、私も採用が決まってからは、仕事でなかなか東京に出てこれなかったし……。 実は今日は無理言って、圭ちゃんにセッティングしてもらったんだ。 だから、今、改めていいます。 …………帆高君。 森嶋、帆高君。 あの日の君に、私は勇気をもらいました。 本当に…………ありがとう」 夏美さんは真っ直ぐな目で僕を見て、深々と頭を下げた。 僕は慌てて両手を振る。 「や、やめてくださいよ!夏美さん!俺、そんなすごいことしてませんから!」 俺の言葉に、夏美さんは首を振る。 「ううん。 すごいよ。 君は、すごい。 あんなメチャクチャな状況の中で、陽菜ちゃんを助けに行くなんて、普通の人はできないよ。 しかも、ちゃーんと、連れ戻しちゃうんだから。 ……私はあなたのこと、尊敬してます」 「やめてください!そんな……そんな言葉……やめてくださいよ! 俺、本当にそんなんじゃ…………そんなんじゃ、ないんです…………」 気づいたら僕は、泣いていた。 公衆の面前、夏美さんの前で、涙がこぼれていく。 止めようとしても、止められなかった。 夏美さんはそんな僕を、黙って、見守ってくれた。 「はい……すいません」 席につくと、湯気のたったコーヒーが目の前にあった。 「お店の人が、サービスだって」 ちらりと店員さんを見ると、ちょっとダンディな髭のウエイターさんが、僕に微笑んでいた。 僕は少し恥ずかしくなりながらも会釈して、コーヒーを口に運ぶ。 温かいそのコーヒーは、今の僕には、とても苦い。 「……何か、悩んでるんじゃない?帆高くん」 夏美さんがそう切り出してくれた。 「………………」 その優しさに僕は、沈黙で返してしまう。 「……無理に喋れとは言わないけど、そういうのって、吐き出したほうがいいわよ。 自分の中で溜め込んじゃうと、訳わかんなくなっちゃうんだから」 就活中の私がそうだったわ、と夏美さんは笑った。 「…………………………………………………… ……………………………………………………… ……………………………………………………… …………………………………………たまに、思うことがあるんです。 『これでよかったのかな』って……」 夏美さんは黙って、僕の話に耳を傾けてくれている。 「東京に雨が振り続けるようになって、それを僕は、遠くの島から、最初はニュースとして見ていました。 実家のTVで、2020年の東京オリンピックが中止になったっていうニュースが出て、悲しむ人たちの声を聞いて……その頃は、特に何も思いませんでした。 実感が、なかったんだと思います。 そのあと、2022年に東京に来て、陽菜と再開して、そのとき僕は、幸せの絶頂だったと思います。 僕たちは世界の形を、確かに変えてしまったけれど、それでも僕たちは大丈夫だって。 陽菜と、凪センパイ。 三人でなら、絶対幸せにやっていけるって。 ……でも、それからさらに2年経って、最近、思うんです。 もしかしたら僕たちは、とんでもないことをやってしまったんじゃないかって。 立花のおばあちゃんは、東京が水に沈んだとしても、それは世界がもとの形に戻っているだけだって言ってくれました。 でも、そう感じない人も勿論いて、いや、むしろ、そう感じないほうが普通で……。 須賀さんにまた働かないかって誘われて、二つ返事で喜んだ僕は、この二年間、いろいろな人に取材してきました。 この雨の影響で、家をなくした人。 子供の頃の俺は…………何もわかってなかったんです………………!!!」 気づけば僕は、また泣いていた。 でも、今度は止めようとすら思わなかった。 そうだ、僕は気づいていた。 気づいていないふりをして、自分をごまかしてたんだ。 今の東京を形作ったのは僕だ。 日本の首都を海に沈めたのは僕だ。 大勢の人の幸せを奪ったのは、僕だったんだ。 僕の陽菜への思いが、エゴが、たくさんの人の幸せを、奪ったんだ…………。 …………何分経ったかわからない頃。 ようやく落ち着いてきた僕に対して、夏美さんが口を開いた。 「帆高くん、一つ聞かせて。 君は、陽菜ちゃんを助けたことを、後悔しているの?」 「…………それは、違います。 後悔は……ないです。 陽菜を助けたことは今でも、正しかったと思ってます。 何より、陽菜のいない世界なんて……俺には考えられないです」 でも、辛いんです、夏美さん。 どうしていいか、わからないんです。 陽菜を今更、人柱として差し出すなんてありえません。 でも、このままじゃ…………罪悪感に、押しつぶされそうなんです…………。 「……帆高くんはさ、どうしてあの日、陽菜ちゃんを助けようと思ったの?」 「……え?それは…………」 それは、改めて聞かれると、答えるのが難しい質問だった。 夏美さんは前に乗り出して「可愛い女の子だから、助けたかった?好きな女の子だから、会いたかった?死んでしまうかもしれない人が目の前にいるから、つい助けてしまった?それとも、他に何かがあった?」と矢継ぎ早に尋ねてくる。 「それは…………」 …………………………………… 僕の頭に、昔、島で光を追いかけている光景が浮かび上がる。 …………ああ、そうだ。 僕はずっと、光の中に入りたかった。 安らげる場所が、欲しかった。 でも、陽菜が『彼岸』の向こうに行っちゃって…………・ それは、光が遠くに行っちゃったってことで……。 陽菜は僕にとって、光そのもので………………。 「ねぇ、帆高くん。 いても立ってもいられなくなって、思わず立ち上がる。 「夏美さん!あの、俺…………!」 夏美さんは全てわかってる、と言わんばかりに、笑みを浮かべる。 「走れっ。 僕は今、陽菜のアパートの玄関の前に来ていた。 体中ずぶ濡れで、前髪からポタポタと水滴が落ちる。 このままほおっておいたら、僕は明日には、確実に風邪をひくだろう。 でも僕はそんなことも構わず、ずぶ濡れのまま、合鍵を使って、陽菜の家に入っていく。 部屋の中は薄暗かった。 電気が付いていない。 陽菜は茶の間の真ん中で、ぽつんと座っていた。 「! 帆高。 どうしたの?」 とても明るい声を出しながら、陽菜は僕の方に振り向く。 「…………っ!」 僕は、久しぶりに、本当に久しぶりに、こういう時の陽菜の顔を、真正面から見た。 陽菜は、泣いていた。 潤んだ目と、僕の目線が、はっきりと交わり合う。 わかっていた。 陽菜も僕と……同じだったんだ。 「陽菜……陽菜!」 「帆高……痛いよ……帆高……」 「ごめん……本当にごめん…………」 陽菜の辛さを、僕が背負ってあげられなくてごめん。 僕が勝手に陽菜を助けたのに、陽菜に罪悪感を与えちゃってごめん。 東京を水びだしにしたのは僕なのに、そのせいで陽菜につらい思いをさせてごめん。 陽菜は、僕にとっての光だ。 でも、今の陽菜は、光じゃない。 自分がやってしまったことに対する罪悪感で、いつも辛そうなんだ。 僕のせいでこうなっているに、僕と同じ……いや、僕以上につらい思いをしていたはずだ。 陽菜は、20歳になる。 陽菜には、幸せな20歳を迎えてほしい。 僕は来月までに、東京を晴れにすると、陽菜と自分に、強く誓ったんだ。 二章 焦燥、座礁、そして、灯火 「あんた、死ぬわよ」 「…………はぁ」 僕は思わず、間抜けな声を出した。 あの日、陽菜に東京を晴らすと誓った日の翌日。 僕は早速その決意を、須賀さんに伝えた。 しばらくは与えられた仕事ができなくなる……クビになることも覚悟しての相談だったが、須賀さんはあっさり休暇を与えてくれた。 『お前にも、陽菜ちゃんにも、凪にも借りがあるからな。 この際、この間の料理も合わせて、一気に精算しようと思ってよ。 『あぁ?自分が一ヶ月も休んで大丈夫かって?自惚れんなよ、帆高!おまえ一人が一ヶ月休もうが、二ヶ月休もうが、うちの会社にゃー屁でもないっつ~の! なんなら、二度と戻ってくんな!帰ってきたら、お前の席ねーかもしれねーぞ!』 そう言って笑って送り出してくれた。 (帰るときに、スタッフの人が教えてくれたんだけど、須賀さん前々から、今日から一ヶ月は、休暇を一切入れてなかったらしい。 夏美さんのことといい……この人には、出会ったときから、ずっと救われっぱなしだ) これだけでも十分すぎるのに、なにかのヒントになるかもしれないと、須賀さんは5年前に晴れ女の調査で使った場所、人、情報の資料を、全て僕に渡してくれた。 東京の上の雨雲を消し去る……そう思ってはいるものの、具体的にどうしていいか全くわからなかった僕にとって、これは本当にありがたかった。 まずは順番に、これらの人や場所をあたってみよう。 そう思って最初に来たのが、例のあやしい、ラノベ印の占い師だった。 …………忘れてた。 なんで僕は、こんなところに来てしまったんだ。 つーかこの人、なんで未だに占い師やれてんだよ。 世の中の人には、こんなのがウケるのか……? 「あんた、死相が出てるわね。 このままだと、あんた、死ぬわよ」 「……はぁ」 芸風がラノベどころか、さらに逆行している気がする…………。 いま、2024年なんだが……。 「ええと……あのですね。 「もちろん、可能です」 「え?」 その真剣な表情に、僕は思わず、メモの手を止める。 「雨雲はいわば、龍の巣です。 竜神と、それに従う魚たちの群れです」 僕の頭に、かつて陽菜を救うために登った彼岸の光景が目に浮かぶ。 あれはたしかに……魚と……龍といえなくもないものだった。 「龍と魚は群れをなし、この空にとどまり続けているのです」 「そ、それは……どうすれば消せるんですか……?」 「それは…………」 「それは……?」 僕はごくりと、つばを飲み込む。 「私のこのお守りを買いなさい。 さすれば、かつていた伝説の『晴れ女』の加護があなたに与えられるでしょう」 占い師はすばやく(本当に素早い。 いつの間に取り出したのか)お守りを僕につきつけた。 「………………」 「あなた、知らないの?伝説の晴れ女を。 このお守りは、あの伝説の晴れ女の髪の毛が縫い込んであるわ」 僕の知る限り、陽菜がこの占い師のもとを訪れたということはない。 「晴れ女はおしとやかで、天使のような子でね。 きっとあなたに加護を与えてくれるわ」 天使というのには同意するけど、おしとやかというのは、どう贔屓目に見ても無理がある。 陽菜は僕を助けるために、雷を落としたりするんだぞ。 「雨雲は龍神と魚の群れの共同体なの。 いわば、シナジーが高い存在ね。 おいおい……幸先悪すぎだろ、これ……。 大体の取材先は、約束してから実際に取材が出来るまで、2,3日の間があった。 (すぐさま取材できたのは、あの占い師ぐらいだ) 街で聞き込みをしたり、ヤフー知恵袋を使ったり(未だにこれをよく使ってるんだけど、一回も有力な答えをもらったことがない……)して、一週間以上が経ったが、特にこれといった情報は得られなかった。 ただ、昔取材した大学の研究員の話が、少し印象深いものだった。 (相変わらず、最初は渋い顔するくせに、喋りだすと止まらない男性だった) 『この東京にある雲が動かなくなって、もう5年になります。 これは気象学の歴史から見ても、ありえないことです。 この研究室は、問題の雨雲のまさに直下にある研究所で、世界でも一番研究に恵まれた場所と言えます。 『え?雨雲を消そうとしなかったかですか?勿論、当研究所や科学者たちの間でもそういった議論は巻き起こりました。 雨雲を爆発で散らせないか、とか、断熱冷却に負けないほどの熱を地上や空中で作ることはできないか、とか。 『しかし残念ながら、今の科学では、そういった気象を操作することは非現実的と言わざるを得ません。 2009年7月に、かの気候科学者ケン・カルデイラがビルゲイツとともにハリケーンを消し去る論理を提唱しましたが、費用対効果からみて、非合理的と評価を受けています。 ましてや、東京の雲は過去例のないものですから、どれくらいの費用がかかるか分かりませんし、人道的に見ても、この東京でそういった施策が取れるかは疑問です……』 言ってることは半分も理解できなかったが、要は、科学的な観点からでは、東京を晴らすことは難しいということだ。 「わかっちゃいたけど……科学的な問題じゃないよな、これは……」 5年前の僕は、『大人は何もわかっていない』『科学や常識なんてなんの意味もない』と思っていたけれど、流石に21歳ともなれば、世の中が科学を中心に動いているということは、理解できるようになっていた。 とはいえ、やはりこの問題は、そんな簡単に解決できるものではないことは確かであった。 今の東京の空模様のように、陰鬱な気持ちを抱えながら、僕は手当たり次第に須賀さんがくれた資料にあたっていった。 しかし、空の観測所、自称超能力者、図書館……どこに行っても、有力な答えを手に入れることはできなかった。 陽菜の誕生日まで、一週間を切っていた。 僕はおすすめされた取材先としては最後の場所、とある神社に足を踏み入れていた。 もしここで何も手がかりを得ることができなければ、どうすればいいのかと、焦る気持ちを抑え切れない。 ただ、この場所は赤いマーカーで星印が付いていて、『重要!!』とチェックマークがつけられている(おそらく、夏美さんの字だ) ここなら、なにかわかるかもしれないと期待を胸に、僕は取材場所に赴いた。 案内された場所は、すこし薄暗く、天井に神秘的な絵が描かれた部屋だった。 フガフガと喋る年老いた神主さんが、『800年前に描かれた、天気の巫女が見た風景』と説明してくれた。 「これが……天気の巫女が、見た風景…………」 その絵を見て僕は驚くとともに、納得のいく気持ちで心が満たされていくのを感じた。 空を飛ぶ龍と魚は、どちらも見覚えのあるものだった。 僕がみたものはもう少し透明感が高く、こんなにはっきりとした形はとっていなかったけれど、それでもこの絵は、僕が見た光景そのものと言えた。 ここなら……ここなら、何か分かるかもしれない! 相変わらずフガフガと喋っては咳き込み、隣の中学生くらいの子どもに背中をさすってもらっている神主さんに、僕は興奮しながら尋ねる。 「あ、あの!それで、天気の巫女は、どうやって天気を晴れに変えるんでしょうか!?」 「天気の巫女には悲しい運命があってな……ゴホッゴホッ…………その身を人柱にすることで、その地方の天気を晴らしてきたのだ」 そうだ……それは知ってる……!知りたいのは、その先だ! 「他に……他に方法はないんですか?天気の巫女が人柱になる以外に、天気を変えることができたという話を知りませんか!?」 僕は思わず、神主さんに駆け寄っててを強く握る。 神主さんは手が痛かったようで、うめき声を上げる。 僕は横にいる子どもに「何すんだよ!」と突き飛ばされてしまう。 僕は突き飛ばされて、床に倒れながら、 「す、すいません……!でも、俺、知りたいんです!天気の巫女が人柱にならずに、天気を変える方法がないか……!どうすれば、天気の巫女の命は助かるのか……!お願いです!なにか知ってることがあったら、俺に教えてください!!」 僕は土下座して、神主さんにお願いした。 子どもはそれをみて、ますます頭に来たようで「あんた、いいかげんにしろよ!こんな与太話で、なに熱くなってんだよ!!」と叫んで、僕に駆け寄ってくる。 「やめい!!」 神主さんが、これまでにないはっきりとした大きな声で、子どもを静止する。 その声に子どもは驚き、呆然として神主さんをみつめた。 神主さんはゆっくりと、僕に歩み寄ってくる。 「顔、あげなされ。 あんた……………………いや、詮索はよそう。 天気の巫女が人柱にならずに、晴れにする方法はないか、だったね」 「はい……!そうです!何か方法はないんですか!?」 僕は顔を上げて、期待に満ちた目で、神主さんに問う。 「残念ながら、儂は何も知らん。 古来から天気は、天気の巫女が人柱となることで、人間たちの晴れてほしいという願いを届けてきたのだ。 民衆は皆、天気の巫女を頼り、崇め、そうして生贄に捧げてきた……。 上の絵をみなされ」 神主さんが天井の絵を指差す。 「あの光景が見られるのは、天気の巫女だけだ。 あの世界に通じるのは、天気の巫女だけだ。 だから、天気を変えられるのは、天気の巫女だけなのだ。 そして、天気を変えるほどの力というのは、一日人の命を使ってようやくまかなえるのなのだよ。 残念ながら、天気の巫女が人柱になることは、逃れられない定めなのだ……」 その答えは、僕を絶望させるのに十分だった。 僕は気づくと、自分の家の布団でうずくまっていた。 どうやってここまで帰ってきたのか、まるで記憶にない。 『残念ながら、天気の巫女が人柱になることは、逃れられない定めなのだ……』 神主さんの言葉が、僕の頭にフラッシュバックされる。 「~~~~~~っっっ!!!!」 思わず僕は立ち上がり、スマホを、布団に思いっきり叩きつける。 「どうすれば……どうすればいいんだよ!?」 ここ一ヶ月間、僕は東京の天気を晴らす方法を、探しに探しぬいた。 しかし、そうやって調べた先にある結論は『晴れがほしいのなら、陽菜を人柱にするしかない』という絶望的な答だった。 僕はこの一ヶ月間、何をしていたんだ。 散々調べて、その挙げ句が、こんな結論だなんて。 なぜあなたはここまで、僕たちに厳しいのですか? 「これじゃあ……これじゃあいつまで経っても陽菜は、苦しいままじゃないか……!!」 陽菜の心を晴らしたい。 僕の罪悪感を晴らしたい。 東京の空を晴らしたい。 そのために動いた一ヶ月は、全くの無駄骨だった。 誰かと思って画面を見ると……陽菜の名前がそこにはあった。 僕は泣きそうになりながら、電話に出る。 『もしもし……帆高?』 久しぶりに、陽菜の声を聴く。 実際僕は、東京の空を晴らすと決めた一ヶ月前から、一度も陽菜に会ってなかった。 「ごめん陽菜!連絡遅れて!いやー、調査が思ったより難航してさー!」 僕の心とは裏腹に、口から出たのはとんでもなく明るい声だった。 『あのね、帆高……』 「ずっと連絡しないから心配したよね!ごめんごめん!でもね、安心して!東京の空を晴らす手がかりは、もう手に入れたんだ!!」 自分でもどうしてこんなにペラペラと嘘を言ってるのかわからない。 しかし、僕の口は止まらなかった。 「いや、時間がかかりすぎてるなーとは思うんだよ。 その点は、ごめん。 いや、逃げるようにじゃない。 はっきりと、逃げ出したんだ。 僕は僕のバカさ加減に嫌気がさす。 「……何やってんだ…………俺」 それでも、陽菜の声を聞いた僕は、さっきまでの僕とは違っていた。 どうしようもないこんな状況でも、なんとかしたい、なんとかしなきゃという気持ちが湧いてくる。 やっぱり、陽菜は僕の太陽だ。 僕は僕の太陽に、かつての輝きを取り戻してもらうためにも戦う。 「……落ち着け、俺。 今日は疲れてる。 まずは風呂に入って、ゆっくり休むんだ。 そして明日また……ちゃんと考えよう」 僕はそう結論づけて、服を脱いで浴室に向かう。 実際僕は、思った以上に疲れていて、追い詰められていたらしい。 シャワーを浴びながら何度も船を漕いで、壁に頭をぶつける。 風邪を引かないようになんとか体を拭いてドライヤーをかけたら、気絶するように眠りについた。 8月18日の日曜日。 昼の12時まで眠っていた僕は、改めて身だしなみを整えて、ある場所に向かっていた。 「なんで、気づかなかったんだろう……」 考えてみれば、一番最初に行ってもおかしくなかった場所だ。 なのに僕はどうして、ずっとこの場所を思い出さなかったのか? その答えと言えるかはわからないけど、ここに来たことが無駄であることは、到着してすぐにわかった。 まだ工事中のようで、白い天幕にあるていど囲われているが、建物はほぼ完成しているのだろう。 天幕が囲っているのは下の方(といっても水位が上がっているから、5年前に比べれば、高さとしてはずいぶんなものだけれど)だけで、建物の上の部分は、既に肉眼で確認ができた。 その屋上部分は予想通り……鳥居や祠なんて、影も形もなくなっていた。 今日は日曜日で工事の人は誰もいないから、悪いと思いながらも無断で中に入って確認したので、間違いない。 あの鳥居と祠は、完全にこの世から消えてしまったのだ。 「……そりゃあ、そうだよな」 東京が雨によってゆっくりと沈む中、いくつもの建物が改装工事を強いられた。 ましてやこのビルはほぼ半壊状態。 非常階段の床が抜けている(というか、床をなくしたのは僕だ) 改築が最近というのが、むしろ驚きと言っていいだろう。 「やっぱり……もうどうしようもないのか……?」 ぽつりと口に出た言葉を、僕は慌てて振り払う。 諦めてる場合じゃない。 なんとかして、方法をみつけるんだ。 「どうしたものか……」 僕はあてもないまま、下を向いてとぼとぼと考えながら道を歩く。 なんでもいいから、何かヒントになるものを探さなくてはいけない。 「す、すいません!!」 僕は慌てて立ち上がり、乾いたハンカチを取り出しながら、相手を確認する。 「いや、大丈夫……いてて……」 相手は男性で、見覚えのある顔だった。 瀧さんにぶつかってしまったあの後、平謝りに平謝りを重ねて別れようとしたところで、むしろ瀧さんから大丈夫か、と呼び止められてしまった。 どこも怪我してないです、と返事をする僕に、瀧さんは「そうじゃなくて……すごく顔色悪いぞ。 体調悪いのか?」と言われてしまった。 昨日は風邪を引かないように注意したし、特に思いあたる節はなかった僕だけど、そう言われてはたと気づく。 そういえば僕は、昨日神社に行った昼から今の今まで、何も食べていなかった。 瀧さんに「何やってるんだ……」と呆れられてしまい、僕は瀧さんの家まで連れてこられたというわけだ。 「……瀧さん、やっぱり悪いですよ。 急にお邪魔したりなんかして……」 なんとか帰ろうとする僕を、瀧さんは制する。 「いーから、いーから。 バーちゃんから、帆高君のことは聞いてるよ。 今でもたまに、バーちゃんには会ってくれているんでしょ?」 そう。 ここ暫くは会いに行ってはいないけれど、確かに僕はたまに、陽菜や凪センパイと一緒に、立花さんの家にお邪魔していた。 「帆高君にはいつかゆっくり、恩返ししたいと思ってたんだよ。 ……おーい、三葉(みつは)ー!タオル2つ持ってきてー!」 瀧さんが部屋の奥に声を掛けると「はーい」と女の人の声がして、タオルを2つ持った女性が顔を出した。 うわ、すっごい美人……。 「はい、瀧君。 ……こちらは?」 「こちら、帆高君。 ほら、前話した、バーちゃんの家に来てくれた……」 「……ああ!あの『晴れ女』の!君が帆高くんかぁ。 はじめまして、立花三葉です」 三葉さんが差し出す手を握り、僕たちは握手をかわす。 「瀧さん……ご結婚されてたんですね」 考えてみれば、前に瀧さんと会ったのが5年前。 結婚していても、おかしくない話だ。 「あー……その……まぁ、ね」 頬をぽりぽりとかいて頬を染める瀧さん。 なんだか、すごく可愛らしい仕草だ。 隣では三葉さんが、「何照れてんの?この男?」と言いたげなジト目を、瀧さんに向けていた。 「それは……おめでとうございます」 こういう場面に慣れてなくて、僕はとりあえず、無難そうな言葉を吐いた。 「ありがとう……まぁ、この話は置いといて、とりあえず風呂に入ろう。 お先にどうぞ、帆高君」 その言葉に僕は、とんでもないと首を振る。 「いえっ!そもそも悪いのは僕ですし!どうぞ瀧さんが先にお入りください」 「いやいや、ここはまず帆高君が……」 「いやいや、まずは瀧さんが……」 不毛な譲り合いをする二人を尻目に、三葉さんがため息を吐く。 「はぁ……もういっそのこと、二人で入ったら?」 三葉さんの言葉に、僕はぎょっとするが、瀧さんはむしろ「確かに」とうなずく。 「そうだね。 そうすればどちらも風邪をひかなくてすむし……一緒に入ろうか、帆高君」 「えええ……ちょ、それは、流石に……」 「あ、大丈夫大丈夫。 うちのお風呂、結構広いから。 二人でなら、全然入れるよ」 いや、そういう心配をしているわけではなくてですね……。 僕たちの様子を見て、三葉さんもクスクスと笑う。 「洗濯もしやすいし、私もそのほうが助かるなー」 「よし、決まり。 帆高君、こっちに来て。 ……あ、三葉。 悪いんだけど、なんか食べ物いっぱい作ってくれる?消化の良いやつで。 帆高君、昨日の昼から、何も食べてないらしいんだ」 「え?ほんと!?じゃあ、なおさら二人でお風呂に入って!二人が上るまでには、いろいろ料理、作っておくから!みんなで食べよ?」 「いや、あの、その……」 なおも抵抗を見せる僕に、瀧さんがガッシリと肩を掴む。 「さぁ、いこう帆高君!」 「ああ~…………」 こうして僕は、瀧さんと一緒にお風呂に入ることになった。 確かに瀧さんの言う通り、お風呂は大きくて、二人で入っても全く苦ではなかった。 しかし、僕はお風呂の大きさよりも、瀧さんが大きかったことが強烈に目に焼き付いた。 いや、ナニがとは言わないのだけれど……。 ここまで来たら、遠慮するのも逆に失礼だろうと思い、ありがたくいただくことにする。 メニューの中には、体を温めるためのお酒もあって、話を聞くと、どうやら三葉さんが作ったお酒らしい。 流石にお酒までいただける状況ではないので、丁重にお断りすると、どこかホッとした空気が二人の間に流れていた。 実際に料理を食べ始めると、如何に僕がお腹をすいているのかを実感して驚いた。 これではいけない。 陽菜のためにも、体調管理はちゃんとしないとなぁ……。 「………………」 僕が食後のお茶を頂いていると、三葉さんがじーっとこちらを見ていることに気づく。 ……?なんだろう。 僕の顔に、なにかついているのだろうか? 「どうした?三葉?」 瀧さんも気になったようで、三葉さんに尋ねる。 「……いや、私、帆高君に、どこかで会ったような………………」 三葉さんが腕を組んで、首をかしげる。 「なんだよ三葉。 『夢の中で見た』とでも言うつもりか?」 瀧さんの声色に、ほんの少しだけ心配そうな響きが含まれている気がした。 ? ちょっと唐突じゃないかな?夢って……? 「ちゃうちゃう。 そういうんじゃなくて……えーと………………あ!思い出した!君、あの時、指輪を三時間迷っていた子!!」 そう言われて、僕もすぐに思い出す。 初めて陽菜に会ってから、誕生日プレゼントの指輪をひたすら迷ったあの日……そうだ、たしかにあの時、悩む僕を根気よく待ってくれたのは、三葉さんだった。 「そっか、あの時言ってた彼女へのプレゼント、三葉のお店で買ったんだね」 「そうなんです。 すいません……あのときは、お店にご迷惑を……」 僕は三葉さんに頭を下げる。 「ええよええよ。 むしろ私、きゅんとしちゃったもん。 こんなに一途に、誰かのことを思えるなんて素敵だなー、って」 「……ど、どうも」 面と向かってこう言われると、かなり気恥ずかしいものがある。 僕はごまかすように、食後のお茶を一気に飲み干す。 三葉さんは、それをみて、手早く食べ終わった食器を片付けていく。 そしてそのまま、流れるようにキッチンでの洗い物へとシフトしていく。 かなり手馴れている感じだ。 「手伝うよ、三葉」 瀧さんが三葉さんの横に立ち、洗い物を手伝う。 「あー、今日くらいええのに。 お客さん来てるんやよ?」 「いや、でも、やっぱり、任せっきりは良くないと思うから……帆高君ごめん、すぐ終わるから、ちょっとまってね」 瀧さんがキッチンから僕に声をかける。 「あ、いえ!俺のことは、気にしないでください!!」 慌てて僕は手を振って、瀧さんに応える。 そのまましばらく僕は、二人で洗い物をする瀧さんと三葉さんを見ていた。 なんでかは分からないけど、その光景はとっても落ち着くもので、ものすごくいい感じだな、と僕は思ったのだった。 そのまま三葉さんは、ちょっと買い物にでかけてくる、と言って傘を持って出かけていった。 ……僕が突然お邪魔して、食べすぎたのが原因だとしたら、かなり申し訳ない。 僕も陽菜のことがあるから、三葉さんと一緒に出ることも考えたのだけれど、三葉さんに「ゆっくりしていってね」と言われてしまい、これでいきなり席を立ったら、それこそ失礼だろうということで、僕は紅茶をいただくことにした。 リビングには、僕と瀧さんの二人だけ。 外の雨は先程よりも少し強くなってきたようで、ボトッ!ボトッ!と窓を叩く雨音が、部屋に響いていた。 実は、僕がこの家に残ったのには、もう一つ理由があった。 瀧さんに、『何か』を尋ねなければいけないような気がしていたのだ。 その『何か』がなんなのかは、正直、自分でもよくわからない。 それでも、聞かなければいけない。 それは、陽菜のためにもなるような気が、僕にはしていた。 「…………」 「…………」 瀧さんも、僕が何かを聞きたそうにしていることを察しているのか、僕が口を開くのを待っていてくれている。 しかし……何を話せばいいのか? よくわからないまま、僕はとりあえず、思ったことを聞いてみた。 瀧さん自身は、この質問を、雑談程度に捉えたようで、にっこりと明るい顔を見せた。 「あー、そうだよね。 そういうの、気になるよなぁ。 帆高君。 君はまだ、あの女の子と付き合ってるの?」 「ひ、陽菜ですか!?まぁ……い、一応……」 『一応』というのは謙遜でも何でもない。 遠距離でもなんでもないのに、約一ヶ月も顔を合わせていないのだから、一般的にみて、付き合っているか怪しいものだ。 「そっかぁ……たしか、五年前にあの子が18歳だったから……今は23歳かぁ」 「え……いや……その……はい」 誤解があるが、この誤解は解くのが面倒な割に、おそらくは意味がなさそうなので、僕は曖昧なまま頷く。 「二人は、一緒に住んでるの?」 「え!いえ!!そんな……滅相もない!!!」 慌てすぎて、なんだか変な返答になった気がする。 瀧さんも苦笑を浮かべる。 「まぁ、そうだよね。 たしかあの子には、弟さんもいたもんね」 そう。 僕だって『陽菜との同棲』を考えなかったことが無いとは言わないけれど、センパイがいる以上、そういうことはしたくなかった。 別にセンパイに遠慮していたり、ましてや、センパイを邪魔だと感じてるわけじゃない。 ただ単に僕は、センパイと陽菜の大切な時間を奪うようなことを、したいとは思えなかった。 瀧さんは少し昔を懐かしむような目をして、口を開く。 「俺と三葉は、3年前に出会ってさ。 今年に入って、結婚したんだ」 「へぇ、そうなんですね……。 どんな風に出会ったんですか?」 「ど、どんなふうにっ!?」 何気なく尋ねた質問に、瀧さんはかなり狼狽える。 ……そんな変な質問をしたか?僕。 いやまぁ、例えば、僕と陽菜の出会いを思い出してみると、ファーストコンタクトが腹ペコ家出少年とハンバーガーショップ、二回目の再開が風俗の呼び込みと拳銃の匂いが真っ先に思い浮かぶという、あんまりいい思い出でないのは確かだ。 こんな出会いが馴れ初めなら、説明しにくいのはわからないでもない。 瀧さんは暫く考えて、「まぁ、出会いのことは置いといて」と言った。 僕も別に、深く追求するつもりはなかったので頷く。 まさか僕と陽菜の出会いを超えるような事件が起きてるとは思わないけれど、ちょっと変わった出会い方だったのかもしれない。 「三葉と出会って、しばらくして、同棲をはじめてさ。 お互い仕事に就いてたから、蓄えもそれなりにあって、ちょっと良いマンションなんかも借りて……最初の頃は二人で、かなりテンション上がってたよ」 僕は改めて部屋を見渡す。 たしかに、かなりいい部屋だ。 東京は雨の影響で、地価はかなり下がったけれども、それでもこの部屋は安くはないだろう。 でもね、と瀧さんは続ける。 「同棲してしばらくしてさ、喧嘩することが多くなっちゃったんだよね。 すれ違いというか……気まずくなることが増えた」 「喧嘩……何かあったんですか?」 僕の問いに、瀧さんは苦笑を浮かべる。 「恥ずかしい話で、堂々と話せることじゃないんだけど、」と前置きして、 「結婚を期に、三葉は仕事をやめた。 二人で生活するにあたって、やっぱり、家事をする人と、生活費を稼ぐ人は分けたほうが効率いいかな、って話になって。 ……他の家がどうしてるのかはよくわからなかったけどね。 俺も三葉も、両親が『ちゃんと』揃ってるとは言えなくて……。 多分、憧れてたのかな。 テレビとかでよくみる、『普通の生活』ってやつに」 「……」 「最初の頃は、お互い、いい感じだった。 俺は外で、仕事を頑張る。 三葉は、家で、家事を頑張る。 これが、二人で生きていくことなのかなって、そう思った。 俺の立場だけで話すなら、家事を一切しないっていうのは、天国みたいだった。 大学生に入ってからは、親父からほとんど家事をやるように指示されてたから、それがなくなるのは純粋に楽だったよ」 瀧さんの言葉に、僕は頷く。 僕自身は家事を全部自分でやっているけど(高校生のときに須賀さんと夏美さんにこき使われたのが、こんな形で生きるとは思わなかった)、家事をしないで済むなら、それにこしたことはない。 こういうと、三葉さんに全てを押し付けてるようだけど、別にそういうわけでもない。 瀧さんは外で仕事を頑張って、お金を稼ぐ。 そして、三葉さんは家のことをやる代わりに、外で働く必要はない。 ……いたって、普通の話に見える。 瀧さんは「そうだよね、」と頷いて、 「俺も、これで問題は無いと思ってた。 二人で仕事を分業して、二人それぞれが、自分の領域で頑張る。 それが、一緒に生きるってことだと思ってた。 ……でも、違ったんだ」 「……どう、違うんですか?」 「これはあくまで俺たちの話なんだけど……なんていうのかな……お互いが、相手に感謝しなくなった」 「感謝……?」 「そう。 最初のうちはお互いに、『ご飯を作ってくれてありがとう』とか『遅くまでお疲れ様』とか、一緒に声を掛け合ってた。 でも慣れてくると、いつのまにか『相手がそれをしてくれるのが当たり前』になってた。 俺はいつの間にか、家事の大変さを忘れてしまって、仕事でうまくいかなかったりイライラすると、三葉にあたってしまうことがあった。 三葉に『いいよな、こんな雨の中、外に出なくてすんで』なんて言ってしまったこともあった」 「それは……」 よくないですね、という浅い言葉しか、僕は出すことはできなかった。 瀧さんは頷く。 「うん、良くない。 やってはいけないことだ。 ただ、三葉は三葉で、僕に強くあたってしまうことがあって、お互いに心の距離が、少しずつ離れていくのを感じた。 あの頃の俺たちは、二人ともが相手に対して『自分はこんなに相手のために働いているのに』って考えていた。 相手への感謝も、思いやりも、失っていた」 「……それで、どうなったんですか」 僕の問に、瀧さんは天井を見て、一拍置いてから、答える。 …………焦ったよ、あの日は。 雨で濡れて帰ってきたら、家が真っ暗で、置き手紙がおいてあった」 僕は無意識に、陽菜が陽菜の家から突然消えてしまう光景を頭に浮かべて、ゾッとした。 瀧さんは続ける。 「俺は三葉がどこに行ってしまっても、会いに行く自信はあったけど……あの時ばかりは、三葉に会いに行く足が震えた」 「迎えには……いったんですか?」 僕の問に、瀧さんは「勿論」と頷き、 「家に行ったら、まず、三葉の妹の四葉ちゃんにひっぱたかれちゃった。 …………あの時のビンタが、俺の人生で、一番強い痛みだったなぁ。 そのあと、ちょっとだけお婆さんと挨拶して、三葉と二人にしてもらった。 ……俺は土下座して、三葉に謝ったよ。 今までの自分のよくない言動も謝ったし、『これからは、家事だってなんだって全部俺がやります!』って言った。 そしたらさ、三葉に言われちゃっただ。 『馬鹿!なんにもわかってへん!!』って」 「……どういうことですか?」 「一方的に謝れても、嬉しくないってこと」 と、答えたのは、瀧さんではなかった。 いつのまにか僕の後に三葉さんが立っていた。 「うわ!?」 僕は驚いて振り向く。 僕は玄関を背に座っていたので、全く気づかなかった。 逆に、瀧さんからは、リビングに入ってくる三葉さんが見えていたのだろう。 「おかえり、三葉」と、涼しい顔で言った。 「ただいま、瀧君。 ……珍しいね。 その話するなんて」 「うん……まぁ、ね…………」 歯切れの悪い瀧さんの反応に、それでも三葉さんは納得したのか瀧さんの横に座る。 「ここからは、私も話していい?」 三葉さんが僕に尋ねる。 当然、僕に断る理由はなかった。 「瀧君と私の関係がぎくしゃくして、私がついカッとなってお婆ちゃんの所に逃げ込んだんだのは聞いたんだよね? で、私は暫くお婆ちゃんの家に厄介になろうと思ってたら、お婆ちゃんに怒られちゃったの。 『アンタらはもっと、話し合うべきだ!』って」 「話し合う……」 「私はお婆ちゃんに、瀧君がどんなに私をわかってくれないか、みたいな話をしてたんだけど、お婆ちゃんから言わせれば、私も十分悪かったんだよね。 私達はお互いに、自分が相手にどんなに尽くしているか、ということを自分勝手に考えていた。 結局の所、自己中だったんだよね。 両方とも」 瀧さんは三葉さんに同調する。 「言われて、俺も反省したんだ。 俺の謝罪は結局、一方的で、自己中心的なものだったって。 三葉の家事を俺が全部やるなんていったけど……こんなのは結局、俺が一人で自己満足に動いてるだけなんだよな。 俺たちはもっと、お互いの責任を分担するべきだったんだ」 瀧さんの言葉に、三葉さんは頷く。 「私達は話し合って、なるべく、お互いが平等に、等しいぐらいの負担を背負うことにしたの。 ちゃんと相談して、お互いが納得できる形で、家事も、仕事も、できる範囲で分け合った。 ……私は、瀧君ばかりに、仕事をおしつけちゃいけないし、」 「……三葉にだけ、家事を押し付けるのも良くない。 そりゃ、完全な分担は不可能でも、少なくてもお互いが、お互いの仕事を助け合える、一緒に背負うのが大事って気づいたんだ」 「だから私、今は家事やりながら、パートで頑張ってます!逆に瀧君は、家事をいっぱい手伝ってくれるもんね?」 三葉さんが笑顔でそう言った。 瀧さんも笑って 「お互いが相手の仕事を、ほんの少しでも背負うことができたら、相手がどれだけ大変なことをやってくれているかというのがよく分かる。 そうすれば、お互いに感謝できる」 「そして、相手と協力できるっていう状態が、物凄く嬉しいんだよね。 自分が、自分の手で、相手を支えてあげられる。 そう感じると、幸せな気持ちになれるんだ」と、三葉さんは締めた。 「…………………………」 僕は、絶句していた。 おののいていた。 震え上がっていた。 一刻も早く、陽菜と話がしたかった。 しかし、ポケットからスマホを取り出しても、スマホの画面は暗いままだった。 ……そういえば、昨日、陽菜と話したときに電源を切ってから、ずっとそのままだった。 僕は舌打ちをして、スマホの電源を入れる。 数十秒の間があいて、スマホの電源がつく。 ほんの半日切っていただけなのに……その量は、異常だった。 しかも、一瞬で通知が過ぎていったので断言はできないが……メッセージはセンパイからがとても多かったような……。 かけてきたのはやはり……センパイだった。 僕は震える指で電話を受ける。 どうしようもなく悪い予感が、僕の頭を支配する。 『帆高か!?やっとつながった!オマエ……今どこにいるんだよ!!』 「え……えっと……」 あまりにもひっ迫したセンパイの声に、僕は狼狽え、何も言うことができない。 そして、その後のセンパイの言葉に、僕の頭はフリーズする。 ガタン、とスマホが床に落ちる。 流石に、尋常じゃない様子が伝わったのだろう。 瀧さんと三葉さんが、「どうしたの?」とこちらに尋ねる。 僕は声を出そうとするが、うまく声が出ずに、顔全体の震えを感じてしまう。 それでもどうにかして、声を出す。 「陽菜が……………………陽菜が倒れて、意識不明だって………………」 雨はますます強まり、遠くから雷の音が響き始めていた。 皆さん、感想やご指摘、ありがとうございます! すごく嬉しいです! >天気の子は令和三年 2021年 の話なのでオリンピックは既に開催されてるのでは !! そ、そうだったんですか……! 通りで、作中でオリンピックのにおいが一切しないと思った……!! すいません。 完全に僕のミスです。 2019年の話と思っておりました。 『映画は2019年の話だった』と脳内補完して、セリフをお読みくださいませ。 (そのうち書き直すかも……) >続きはいつ? 続きについては、いま書いてますが、もうちょい掛かりそうです。 前四章の予定なんですが、二章がなんか、想定より長くなってまして…… 瀧君と帆高君がお風呂に入ってイチャイチャするところ書いて、『何やってんだ、俺』と消してみたり…… 二章を書き終わったら、追記しますねー。 皆様、コメントありがとうございます。 (分かりづらい書き方をしてしまってすいません) 二章後半を、少しでも楽しんでいただければ幸いです。 >タクポンさん 考えたことなかったですが……確かに、気になりますね。 帆高がいなくなった後、陽菜やセンパイはどうやって過ごしてたんでしょうか? ……「凪と縁ができた須賀さんの娘さんが、須賀さんにお願いして、須賀さんがなんとかした」という妄想が、頭に浮かびました。 天気の子がちょいディスみたいになるけど言わせてもらいます 笑 どちみちこのコメントは長文になるので先に謝っておきます、 天気の子が君の名は。 に勝てない理由 その1 君の名は。 はハリウッドでも実写などで映画化されたこと その2 瀧は時間を越えてまで三葉、や町の住民全員助けたこと その3 なんといっても作画ミスがオモろ過ぎることwww その2のことは、確かに帆高も陽菜を警察から逃げ出してまで助けに言ったな。 でも、帆高は陽菜1人のために世の中の天気を狂わせてまで助けに行った。 それに対して瀧は、三葉テッシー、さやちんを初め多くの未来をつくった。 なのでもし、瀧が三葉を助けに行かなければ、その後の話の天気の子までなかったことになっていただろう! 三葉が指輪を売ってくれたことにならないから など by 君の名は。 その時僕は、何秒固まっていただろうか?瀧さんや三葉さんとどんな会話をしただろうか?僕はその時のことだけ、全く覚えていない。 思い出せない。 気が付いた時には3人で病院の前を歩いていた。 病院入ると、 「遅えよ」 という、聞き覚えのある声が聞こえる。 須賀さんだった。 夏美さんや萌花ちゃんもいる。 『やっと集まったか。 』 須賀さんはそんな顔をしている。 陽菜の部屋に入ると、センパイがが泣いていた。 「いや、違うんだよ。 俺、昨日からずっと姉ちゃんの付き添いでさ。 眠くてさっきあくびしたんだ。 」 誰も何も訊いていないのにセンパイは言い訳をした。 みんなには本当の理由が分かっていた。 『ピッ ピッ ピッ ブーブーブー』 静まり返った部屋では、そんな音が余計にうるさく感じた。 まるで、陽菜さんが死んでしまうことを忠告しているようだった。 脈拍数がどんどん下がっていく。 『90』『80』『60』『30』『20』『10』 そしてついに、『0』。 「!!!!!!」 その瞬間、光が消えた様な気がした。 須賀さんを除くみんなが、泣いていた。 俺もいつの間にか泣いていた。 by 君の名は。 …ごめん、俺の場合だったらの話で少しだけ載せさせてもらいます。 ザァァァーと雨の音が鳴り続ける。 あの時僕はどれだけ焦ったか。 瀧さんに車で病院まで送ってくれなかったら… 気がつくと午後11時になっていた。 あのセンパイの通話から丸1日陽菜は眠ったままだ。 病室には瀧さんはもちろん、三葉さん、センパイ、須賀さん、夏美さん、萌花ちゃんもお見舞いに来てくれていた。 病院の先生によると、病名はなく、ただの栄養失調ならしい。 ただのというのもあれなんだか、僕はその言葉を聞いた瞬間、安心したことと罪悪感が頭に浮かんだ。 「俺がもっと陽菜のそばにいて上げたら…」 すると須賀さんが、 「悩んでてもしょうがねーんだよ。 とにかく、陽菜ちゃんに大したことはなくて良かったぜ。 自分の彼女ぐらい大切にしろよな!」 やっぱり須賀さんはいい人だ。 あの時から本当の本当に救われっぱなしだ。 まぁ初めて会ったときはちょっとたかられたけど。 それは気にしないでおく。 「それは…もう一度空を晴れにしたくて…陽菜をもう一度笑顔にしたくて」 「何言ってやがる!陽菜ちゃんに取って本当に笑顔になれるのは、ううん、なんて言うか」 その言葉をおぎなうように 「帆高と一緒にいること」 ん?!陽菜がこっちを見ながら話ている。 その顔には少し頬が赤みがかっているようにも見える。 「ひ、ひ、陽菜!?いつから起きていたんだ!?」 その言葉は他の皆も同感していたと思う。 「良かった、今、ちゃんと生きているのをこの目で」 きずいたら僕は泣いていた。 もう何回泣いたのかも自分でも覚えていない。 気を使ってくれたのか、なぜか僕と陽菜の2人にして皆は部屋を出ていった。 一瞬の戸惑いがあったものの、陽菜は気にしないように言った。 「…ちょっと、そんなに泣かなくても.. 」 「だって、ずいぶん心配したんだぞ!もう意識が戻らないかとも」 そういうと、なぜか半ギレのような顔をして言ってきた。 「しっ、失礼な!ってかなんで私が電話でしゃべろうとしていたのに、まるで私の話を聞きたくないかのように!ホントにひどい!あの時の夜寝られなかったんだからね!」 …まさかあの事をここまで責められるとま思わなかった。 陽菜は少し息を切らしながら言い終わると、さすがに自分でも言い過ぎたのかとでも思ったのか、少し目線を下に向けて言った。 「…ごめん。 ついカッとなっちゃて。 心配してくれてたんだよね。 ありがとう。 」 ついカッとなったところは気になったけど、なんだか陽菜らしいから黙っておく。 まぁ確かにあの一方的な話方は本当に反省している。 でも、謝るタイミングがなくてずっとそのままの状態だった。 だから今、ここで! 「陽菜!」 「帆高!」 なぜかハモってしまった。 どうやらさっきのことを謝りたいと思っているらしい。 「あっ、帆高からでいいよ」 まずい。 先を越された。 こうなってしまったら余計に言いにくい。 「いや、陽菜が先に言って!」 断りにくいように言ったつもり、だったのに 「いやいや、そこは帆高から」 「いや、陽菜から先に」 「いやいやいや、帆高から」 「いやいやいやいや」 ….. 会話が一瞬途切れた。 このまま喋っても同じことを繰り返しているだけだ。 すると陽菜が、 「同時に言わない?」 確かに。 さすがにこのほうがいいだろうと僕も陽菜に賛成することにする。 「そうだな。 じゃ、せーので。 」 これでやっと謝れると思ったのだが… 「せーの!」 「せーの!」 ………….. なぜか恥ずかしくて、2人ともなにも言えなかった。 陽菜の顔は真っ赤になっている。 多分僕も陽菜と同じような状態だと思う。 思い切って僕から話してみた。 「こ、今度は黙らずちゃんと2人で言おう」 「う、うん」 今度は2人とも恥ずかしがらずに言った。 「せーの!」 「せーの!」 「ごめんなさーい!」 「ごめんなさーい!」 そう言うと、2人で笑い会った。 今この時間がどれだけ幸せ、いや、幸せなんて自分たちでつくっていくものなんだ!病室の窓を見ると、うっすらと満月の明かりが見えた。 END by 君の名は。 そちらを見ていない方は先に見てください! 「はっ!!!」 俺は、布団の中にいた。 ここがどこかもわからない。 恐る恐る目の前のドアを開けてみる。 「三葉さん?」 「ああ、起きたのね。 」 「ひ、陽菜は??」 「陽菜ちゃんがどうかしたの?」 俺は、夢を見ていたらしい。 それにしてもなんて恐ろしい夢なんだ。 「それじゃあ、僕はこれから仕事があるんで、そろそろ」 帰ります。 と言わないうちに返事が帰ってきた。 「また困ったらいつでも来なね!」 「はい!ありがとうございます!」最後の最後まで三葉さんは優しかった。 でもこうしてはいられない。 4日後までには東京を晴らす方法を考えなくては。 でもとりあえず帰って寝よう。 もう、夜の6時だった。 今日は早く寝て明日早く起きることを計画していたのだ。 * * * * * * * * * * * * * 『ガチャ』「姉ちゃんただいま〜」 私はその音で目覚めた。 「お帰り〜」私はあの電話から1度も帆高と話していない。 早く夜ご飯の料理をしなくちゃ。 私が料理しているあいだに凪がお風呂に入り、私がお風呂に入っている間に、凪がお皿やお箸を並べてくれる。 途中の挨拶はいつも通り、 「風呂交代!」だ。 私がお風呂を出ると、すぐにご飯を食べ始める。 「いただきます。 」 姉弟で声をそろえる。 するといきなり電話がなる。 「こんな時間に誰だろう?」 「姉ちゃん、出てきていいよ。 俺待ってるから。 」 「ありがと。 」 電話の相手は帆高だった。 「もしもし」 『もしもし、陽菜? 俺、ーーーーーーーー』 「え?嘘でしょ?」 『本当だ。 』 「うん!分かった!」 いい知らせだった。 本当かどうかは分からないけれど。 続く・・・・・ by 君の名は。 君の名は。 より天気の子派さんの方は「また困ったらいつでも来なね」という三葉のセリフ 君の名は。 作画ミス探すやつさんの方は「「せーの!」」 「「ごめんなさーい!」」のシーンが好きです。 長文ごめんなさい。 あれから二日後… 陽菜はようやく病院から退院できた。 ようやくと言っても本当は一日早く退院している。 須賀さんの説得の効果もあるのだろうか。 そのことについては驚いたが、それよりももっと驚きを隠せないことがある。 あの須賀さんが何も頼んでいないのに、陽菜の入院していた時の慰謝料を払ってくれると言うのだ。 須賀さんが珍しくそんなこと…いや、本当に良い人だなと思う。 ん?何か問題でも? 僕は最初慰謝料を見たとき、 「こ、こんなにするの!?」 と自然に発言してしまうほどのものだった。 病院のカウンターに須賀さんと二人でいると、 「こんなバカ高い慰謝料を安月給のお前には到底払えないだろうな!」 須賀さんは少し笑った顔を見せながら言った。 …まぁ一つ言わせてもらうとこんな安月給を誰が払ってるんだよ、とも思うけどここは耐える。 払ってもらえるだけでもありがたいと思わなくては。 その後、無事会計を済ませ、お見舞いに来てくれた皆には、自分でも丁寧過ぎたと思うくらいにお礼を言った。 お礼を言い終わった後、すぐに須賀さんたちは車で帰って言った。 多分、仕事などで忙しいのだろう。 病院の前では、瀧さん、三葉さん、陽菜、センパイ、僕の五人になった。 「本当に三人で帰れる?」 と三葉さんは問いかけてくれた。 その言葉に僕も言い返す。 「はい、このあとは陽菜と電車で帰りますから。 」 「もし良かったら、うちの車で送ってあげようか?」 瀧さんがそう言うと、さすがに二度も乗せてもらうのは…とも思ったが、陽菜のことを考えてみると…乗せさせてもらったほうがいい気もする。 すると陽菜はまるで思っていることを察したかのように、 「帆高、私のことなら大丈夫だよ。 」 そう優しく微笑んだ。 でも、無理しないほうが…と言わんばかりに、 「私たちは電車で帰るので、大丈夫です。 帆高と一緒ならほっとするので。 」 僕は陽菜のことを抱き締めたくなった。 でも、さすがに今はと冷静に考えてぐっと堪えた。 「無理しなくても良いんだよ?本当に大丈夫?」 三葉さんがもう一度問いかけてくれた。 もちろんその言葉について陽菜は、 「はい。 別に無理はしてないので。 お気遣いありがとうございます。 」 センパイは少し心配した顔で陽菜を見つめていた。 「姉ちゃん、また急に倒れたりしないよね?」 「なに言ってるのよ、大丈夫だから、ね?」 なんだか僕にはそこにいる陽菜が、よりお姉ちゃんらしく見えた。 「なら、すみませんが電車で帰ります。 」 僕がそう言うと二人から「気をつけてね」と言われた。 最後にもう一度お礼を言ってから三人は駅へ向かった。 続く by 君の名は。 病院から駅までは、思っていたより少し距離が長った。 僕たちはいつも使っている折り畳み傘をしまい、改札へと向かった。 「ふぅぅ、やっと着いたね~。 」 確かに見た目でも疲れきっているようにも見える。 陽菜の体を見てみると、雨で少し濡れている。 「帆高?…どこ見てんのよ~!」 …え?何か俺、悪いことしたかな~?まさか、あの行動のことか? 「ど、どこも見てねーよ!」 …これ、何かの茶番みたいなやつ? 「ふふっ。 やっぱり昔と変わんないじゃん。 」 どうやら本気で怒っているわけでは無さそうだ。 ってかちょっとからかわれたのか? 「な…」 僕は黙ることしか出来なかった。 するとセンパイが、 「これは姉ちゃんの勝ちだな!な、帆高!」 僕は何も言えなかった。 いや、何も言わなかった。 だって勝負とか何も聞いてないし。 その間、陽菜とセンパイの二人は笑いながらハイタッチしていた。 ガタンゴトン ガタンゴトン… 電車の音が鳴り響く。 僕たちは電車の中に乗った。 センパイは、あの二人のガールフレンドとのLAINで夢中だ。 それにしても、あのことがどうも納得いかない。 そして僕はこう言い返した。 「ってか、さっきの勝負ってのは何なんだ?二人で手を組んでいたとしたらズルいぞ!」 「ふん!、そんなこと人の勝手でしょ~。 」 「「ねー、」」 「ぐっ。 」 二人でそう言われると弱い。 このままじゃ本当に納得出来ない。 今日は一度家に帰って明日出直そう。 …と思ったら、 「帆高、今日私のアパートに泊まって行きなよ、」 えぇ~、まさかそう来るとは。 まぁ流石にこれは勝負とかじゃないだろう。 「い、いや~それは…」 まぁもちろん断るような言葉で返す。 「だって、帆高、雨に濡れて風引くでしょ?」 え?、そういう問題?ん?いや待てよ、これはある意味チャンスかもしれない。 陽菜はただ単に僕と一緒にいたいだけなんだと思う。 「そう言っといて、本当は俺と一緒にいたいだけなんだろ?」 そう言うと、陽菜は少し困ったような顔を見せた。 この勝負、もらったな。 そう、勝手に自分で思いこんだ。 ******* うーん、困ったな~。 なんであの時私はあんなことしたんだろ~。 凪もフォローしてきたから、つい調子に乗っちゃた私も悪いんだけど、何も勝負だなんて。 凪も勝手なこと言ってくれたものよ。 こうなると余計にめんどくさいじゃない。 なんとかして、自然に泊まりに来てくれるように説得しないと。 「か、勘違いしないでよね!ちょっと、久しぶりに一緒にいたいな~って思っただけだし!そうだし~!」 自分でも頬が熱くなっているのがわかる。 すると、帆高はこれを狙っていたかのように、 「ふーん、じゃあ一緒にいたいならちゃんと最初からそう言えば良いじゃん。 」 うっ、痛いところを付かれた。 あぁ、私は本当にただ帆高と一緒にいたいだけなのに~! 「で、でも、乙女心の女の子は真っ正面からそんなこと普通に言えないの!」 ちょっと言葉の限界に近い。 でも、帆高は容赦なく発言してくる。 「はいはい、わかりました。 なら乙女心の女の子は言い過ぎると可哀想なので、この辺にしといてあげるよっ。 しゃーないから、今日は陽菜のアパートに泊まらせてもらうよ。 でも、この勝負は俺の勝ちな!」 そう言うと、帆高は笑った。 まぁ一緒にいたいのは認めるけど、これは勝負とかの話じゃないっていうことは正直分かって欲しい。 それに…ちょっと気持ち悪い。 じゃあ、降りよう。 」 と帆高は言い、さっさと電車から降りた。 私と凪も帆高に着いて行った。 続く by 君の名は。 ******* 僕たちはそれから田端駅から降り、徒歩で雑談でもしながら、陽菜のアパートへ向かった。 「ただいま~」 と陽菜が言った。 …返事がないので、僕は何だか寂しく感じた。 その奥の方を覗いてみると、部屋は薄暗く、しーんとしていた。 「家に帰るのは久しぶりだな~。 」 「そうだね。 姉ちゃんは二日ぶりにアパートに帰ったんだもんな~。 」 センパイは陽菜がいない間、ずっと一人でアパートに居たらしい。 僕もセンパイの様子を見に行っても良かったのだが、何だか気まずくて… 「あぁ、もうこんな時間か~。 先に夕食の準備をしなきゃ。 」 「姉ちゃん、それなら俺も手伝うよ。 」 「うん、ありがとう。 」 部屋の時計の針を見ると、午後六時を過ぎていた。 二人に任せっきりでは申し訳ない。 「お、俺も手伝うよ!」 「ありがと。 でも帆高は疲れていると思うし、気持ちだけでも十分よ。 」 「え、でも…」 するとセンパイは、何故か僕の目をにらみ付けてきた。 ヤバい。 と僕は察知し、 「わ、分かったよ。 陽菜の言う通りにすれば良いんでしょ!」 「ごめんね、帆高。 でも、料理は楽しみにしといてね。 」 陽菜は優しくそう言った。 先に風呂に入っても良かったのだが、陽菜は「帆高が先に入るのは絶対ダメ!」と言うので、仕方なく僕は、手前の方にある机に座ることにした。 ジュュュー。 陽菜たちが調理している音が鳴り響く。 僕は暇なので、色々と今までのことを思い出してみた。 まず一番に思い返したことは、やっぱりあの電車でのことだ。 最初はちょっとやられたけど、勝負に関しては引き分けだ。 だがあの勝負は、何かお互いに得をしたことはああったのか?…。 お互い不機嫌になるようなことばかりだ。 最初に仕掛けたほうは陽菜だが、ここは男として、先に謝っておきたい。 でも、僕は今まで何回謝っている?そんなことは数えていない。 どちらかが先に謝らなければ、お互いにもやもやした気持ちが残るだけだ。 そう考えると…何やってんだ?俺。 「お待たせしました~」 目の前にはいかにも食欲が出るようなご馳走が並べられた。 「うわ~、うまそ~。 」 「たくさん食べてね。 結構頑張ったんだから~。 」 僕は一旦あの事を忘れて、ご馳走を頂くことにした。 「「「ふ~、おいしかった~。 」」」 「「「あ、ハハハハハ」」」 こう思い返して見ると、この三人で久しぶりに笑い合った気がする。 するとセンパイは食べ終わったあと、「二人で上手くしろよ!」と言うような視線をこっちに送ったあと、奥の部屋へと向かって行った。 すると陽菜が、 「あの~、帆高、ちょっと聞きたいことがあるんだけど。 」 え?まずい、あの時のことか? 「ご、ごめんだって。 あの時はちょっと調子に乗りすぎた。 いや、陽菜が押し騙されてるところが何だか面白くて、つい。 ホントごめん!」 「…あの~帆高?」 え?、あの事じゃないのか?だったら何だ?料理の感想とか?それとも… 「…8月22日は何の日だったか覚えてる?」 「8月22日…って!陽菜の誕生日!」 「覚えててくれた?」 ヤバい、すっかり忘れていた。 陽菜が入院していたことで、頭がいっぱいになってしまっていた。 誕生日までは、今日を入れて五日間しかない!。 あ~、やってしまった。 このままじゃ、今までしてきたことが台無しになる。 「あぁ、う、うん、も、もちろんちゃんと覚えてたよ!」 何だか声が、やけに高くなってしまった。 「はぁ、やっぱり。 まぁ、あれだけ長い間離れてたなら、忘れていてもしょうがないか。 それなのに、帆高ったら、また押し返す気だったの?」 「い、いや~、そんな気は…」 ダメだ。 自分でも分かっているのに、全て顔に出てしまう。 あぁ、本当にどうしよう。 ******* 私は、帆高の反応と、全く隠し切れていないのを見るのが面白かった。 何だかちょっと悪口を言いたくなる。 「だいたい帆高って、すぐにテンパるし、全部顔に出てるよね?まだ何か隠してるんじゃないの?」 帆高の顔が少し赤くなった。 可愛い~。 「わ、悪かったよ!正直言って忘れてたよ!」 ぶっ、ヤバい、面白すぎ!まともに言い返せて無いところも面白い。 「ふーん、じゃあその補いのために、私の願いを聞いてくれる?」 「な、何でそうなるんだよ!」 「いいじゃん、だって私に嘘を付いてたもん。 」 「う、」 帆高をからかうのって本当に面白い。 …へ、変な目で見ないでよね! 「それじゃあ今日は、私のして欲しいことを何でもしてよねっ。 いいでしょ?」 「よ、よくね…よく、わかりました。 」 最後のほうはだんだん小さくなっていくような声で帆高は言った。 「決まりねっ!」 まぁ、やって欲しいと思う事は、はっきりとしてはないんだけどね。 こうして、あっという間に時間は過ぎていった。 続く by 君の名は。 君の名は。 すいません、最近テスト期間中なので全く見れなくて気がついたらとても量のコメントが増えてて…って、それは関係ないですね(^^;)田端駅っていうコメントが採用 ? されててちょっと嬉しかったです。 続編読ませていただきました。 毎度の事ながらとても面白いです!こんなに文才をお持ちなら「小説家になろう」に投稿など、まあ何もしていない私が言うのも何ですが。 特にあの語り手の視点を変える手法や次への繋げ方などがとても上手です!「私もこんなに上手だったらいいのになぁ…」なんて思います。 続きがたのしみです。 ******* 気がつくと、午後7時になろうとしていた。 僕とセンパイは先に風呂を済ませ、陽菜と 「風呂こーたい!」 と懐かしい合図を掛け合った。 陽菜が風呂に入っている間に、僕は陽菜の誕生日に、どうやって空を晴らすのかを考えることにした。 とは言っても… あれだけの努力や頑張りをしても、つかめた情報は差ほど有力なものと言ったような事はない。 うん~。 どうしよう。 「な~帆高、何1人事言ってんだよ。 」 「えっ、いや~。 」 「何だよ。 困ってることがあるなら、俺も相談に乗ってやるよ。 」 「えっ、本当?じゃ~…」 僕はセンパイに、陽菜の誕生日にどうやって空を晴らすのかを伝えた。 センパイなら、僕にとって頼もしい。 「うん~、なるほど~。 それは結構簡単にはいかないな。 でも、帆高がそんなことするなんて…珍しいところもあるんだな~。 」 「そっ、そんなことないって!センパイが知らないだけで、5年前の誕生日の日にも、プレゼントとして指輪をあげたんだからな!」 「5年前…って!姉ちゃんが誰にもらったのかは知らないけど、帆高が島に帰って行った時に、やたら大切にしていたあの指輪のことか!?」 「…うん。 多分それだと思う。 今も陽菜が右手に着けてるんじゃないかな?」 僕はあの時3時間も迷っていた時のことを思い出した。 三葉さんには本当にお世話になったな~。 「う、うん~。 まぁその事は置いといて、どうやって空を晴らすんだ?」 「…それが~」 …….. 「確かな情報はない!?」 「帆高~、今まで何をしてたんだよ。 まともに電話も返さないし。 」 「そっ、それは悪かったよ!でも、俺も俺成りに頑張ってたんだからな!」 「頑張っててそのざまかよ。 」 まぁそう言われても当然だ。 でも僕は本当の本当に努力した。 正直これだけは分かって欲しい。 「うん~。 仕方ない、何か別の方法を探そう。 」 「そっ、そうだな~。 」 あの努力は何だったのか。 今にしては全て汗と共に流れ落ちてしまった。 2人はなんとなく出来そうなことを話し合った。 でも… 「そうだ!帆高!またあれを使えばいいんじゃない?」 「あれって?まさか…」 「そう。 てるてる坊主とそれを吊るしてある傘をあげるんだよ。 」 …あの2つのものを初めて見た時の陽菜の反応を思い出した。 …あの時の顔。 そしてその後の言葉。 ちょっと無理がある気が… 「だよな…」 センパイは分かりやすい僕の反応を見てそう思ったらしい。 まぁ実際そうだ。 こんな風に何一つ良い提案が出ないままだ。 『ガチャン』 「「やべぇ~!」」 どうやら陽菜が風呂から上がって来たようだ。 「ど、どうしたの?」 ちょっと冷めた目を2人に向けて発言してきた。 タイムアップか…と僕はそう思い、少し諦めた気持ちになった。 続く by 君の名は。 あぁ~、終わったな… って思ったけど、よくよく考えてみたら、陽菜の誕生日まではあと5日あるんだった。 なんとかすれば、どうにかなるかもしれない。 「い、いや~、センパイとの会話が結構楽しくてさぁ~」 「そっ、そ、そうだよな!なぁ~帆高~」 どっちも嘘が下手すぎる。 こうなるなら最初から何も言わなければ良かった。 こうじゃなかったらごめんなんだけど、二人とも、嘘を付いてるような~」 僕たち二人は、何か言い返そうと思ったが…何も言わなかった。 このまま黙ってると、何だか罪悪感があって… 「…な、何?」 「俺たち、実は!…陽菜の誕生日プレゼントを、どっ、どうしようか迷ってたんだ!」 自分でもなんて情けない事なんだろうと思う。 「……そっ、そうだったんだ。 ごめんね、私のためなのに…そんなこと聞いちゃって…」 「そっ、そんな!別にそんなに気にしなくても…」 多分、センパイも一緒のことを思ったと思う。 「もう…もう良いのよ…」 「「えっ?」」 二人とも、その言葉には納得出来なかった。 ******* 私は、二人には申し訳ないけど、自分が思っていることを全て打ち明けた。 「私は、帆高たちと一緒にいるだけで…いるだけで十分なのよ。 」 そう言うと、私は少し涙目になっていた。 「私…もう…もう一人ぼっちなのはいやなのよ!」 私は、目の前が見えなくなるぐらいに大泣きした。 そして、私は帆高に無意識に抱きしめていた。 「ちょっ…っひっ、陽菜!?」 ******* ちょっ…陽菜…そっ、そんな薄手の服出で抱き締められたら….. 柔らかいものが… 僕は頬がこれ以上にないと言うぐらいに赤く染め上がった。 …陽菜はこっちを見ないまま、僕の胸元でずっと泣いている。 センパイは…こっちを見ていられないのか、目元を手で隠すようにしていた。 どっ、どうする…この空気… 続く by 君の名は。 ピーンポーン! 「天野さーん!お届けものでーす!」 !!…宅配便が来るとは聞いてないぞ! 「あっ!今日宅配物が届くことを忘れてた!…ごめん、私今こんな顔だから…」 ちょっと、からかいたい気もするが……まっ、まぁ~そんな顔で取りに行くのも可哀想だからな~。 「わ、分かったよ。 」 今時刻は午後9時になろうとしていた。 僕は仕方なく玄関に向かい、荷物を受け取った。 僕がリビングに戻ろうとしたら… 「…な、なにしてんの?」 そこにいた陽菜は、玄関からは死角になるようなところで丸まっていた。 「そっ、そりゃ~こんな顔でこんな格好だし…恥ずかしいし…」 まぁ確かに。 今陽菜が着ている服は、下に黒いタンクトップを着ていて、その上からTシャツを着ただけの部屋着だ。 「だっ、だよな…」 一瞬だけど沈黙が続いた。 「そっ、そう言えば、この荷物の中身はなんなんだ?」 「あっ!そ、それは~!」 「「ん?」」 センパイと僕の二人はそう疑問に思った。 センパイも何かは知らないらしい。 陽菜は少し焦った表情を浮かべていた。 ******* この二人に何を注文したかバレたりなんかしたら… 実はこの荷物の中には…高いカバンが入っている。 一、二万円ぐらいだったかな~? …誤魔化そう。 「…おっ、男の子が見たらいけない物!」 ちょっとめちゃくちゃな言い訳だな~。 」 う~、このしつこい弟め~! 「ちょっ、センパイ~、そこは~」 「わ、分かったよ…」 ナイス帆高!でもちょっとおっちょこちょいなのかな?ふふっ。 「…突然だけど…あの時の続きね。 私も急に泣いたりして悪かったよ。 でも、あの時と病院で言ったように、私は帆高と一緒にいるだけで十分なのよ。 」 言いたい事はちゃんと言った。 後は帆高がどうするかな。 「陽菜…」 予想通り薄い反応。 帆高らしい。 「はぁぁ~。 う~ん、眠たくなってきちゃた。 」 とにかく今日1日の事は一旦忘れて、ゆっくり睡眠をとりたい。 「そ、そうだな~。 俺も何だか眠たくなってきたし、寝ようか。 」 「ねぇ、姉ちゃん、帆高ってどこで寝るの?」 しっ、しまった!家には布団が二つしかないんだった。 お母さんが使ってたやつはだいぶ前に捨てちゃったし…ちょっと怖いけど…う~ん!この際仕方ない!あの時のホテルでも、実質一緒の布団にいたんだし…帆高を信じよう。 「ほ、帆高、布団が二つしかないから…私と同じ布団で寝てくれないかな?…」 「いっ、一緒の布団!?」 「狭いかな~。 それとも~…」 「いや、それでも良いなら…それで…」 やっぱり動揺した様子ね。 …帆高だから…襲われる事はないよね。 二人は少し戸惑いながらも布団の中に入り、眠りについた。 続く by 君の名は。 ******* 翌朝… 時間はまだ午前の5時。 僕はちょっと早めに目を覚ましてしまった…ってか顔近っ! 陽菜の顔との距離は10センチ程の間しかない。 『ぐぅぅ…う~ん。 』 陽菜が寝言を言っている…めっちゃ可愛い… 思わずもっと顔を近ずけてみたくなる。 …あぁ~!なに考えてんだよ俺! まだ起きるのにも早いので、2度寝しよう…と思ったら… 「ん~?何だこれ…」 スマホに1枚の写真が送られていた。 」 僕と陽菜の寝ているところが映っていた。 …まぁ、まぁ~2人が寝ている写真何かめったに撮れないし、ありがたく保存させてもらうことにする。 「ふぁ~あ…」 そうしてまた僕は眠りについた。 午前8時。 僕は目を覚ました。

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天気の子・須賀はなぜ涙を流して泣いた?帆高を止めた理由を考察

須賀夏美 エロ漫画

2019年7月19日劇場公開。 「君の名は。 」につづく新海誠監督の最新作となる映画「天気の子」。 ティーンエイジャーの心情をリリカルに描いたジュブナイルでありながら、実はけっこう大人向けともいえる本作を、「エロい」というキーワードで徹底考察していきたい。 映画『天気の子』のあらすじ(ネタバレなし) 地方の離島から単身家出した森嶋帆高は、居場所を求めて東京までたどり着いたものの、大都会の厳しさと冷たさに打ちのめされ、目的を見失ってネットカフェやファストフード店を転々とするというすさんだ日々を送っていた。 そんな毎日を変えたいともがく帆高は、高校生でありながら年齢を偽って風俗店のボーイのバイトに応募するが、面接の段階でボロが出て連日不採用。 それでも実家には戻りたくない帆高はSNS上で偶然見つけた怪しげな都市伝説を追跡し、その流れでとある弱小編集社の存在を知る。 そこは、SNSなどで拡散されている根拠不明な都市伝説に尾ひれをつけ記事に仕上げるという、何ともグレーな仕事を請け負っているライター派遣会社であった。 帆高はその編集社の編集長と名乗る須賀という男に拾われ、「ライターとして働く」ということを条件に、事務所の空き部屋にしばらく泊まらせてもらうことに。 ライターとして採用され、事務所に出入りする謎の美女・夏美と須賀の3人で取材依頼をこなしていく帆高。 実際にライターとしての報酬も支払われ、曲がりなりにも「大人として働く」ということに慣れてきた頃、須賀から単独取材の仕事を割り振られる。 少女を放っておけないと道端で偶然拾った拳銃を武器に店側の連中を撃退した帆高はさらに驚くことになる。 「何でもいいから、誰かの役に立ちたかったの」 未成年でありながら風俗店で働こうとしていた理由について詳しく知った帆高は、彼女の晴れ女の能力をさらに拡散し、ちょっとしたビジネスにつなげることを思いつく。 SNS上で晴れ女への依頼を募り、その希望にこたえて特定の日を貼れに導く。 帆高のアイディアは見事にヒットし、帆高と陽菜には毎日のようにたくさんの依頼が届くようになる。 お互いにようやく居場所を見つけ、与えられた役割を順調にこなしていく帆高と陽菜、そして弟の凪だったが、幸せな時間は長くはつづかなかった。 もはや18禁レベル?映画『天気の子』のちょいエロポイント! 表向きは正統派ジュブナイルの形をとっている映画『天気の子』ですが、フタを開けてみると大人も目のやり場に困るようなエロいシーンが満載で、もはや18禁レベルなんです! おっぱい丸見え?陽菜のオールヌードがエロすぎ! 物語の中盤、とある事情によって帆高と陽菜は警察から追われる身となり、逃避行の過程で3人そろって(弟の凪も含めて)ラブホテルに泊まることになります。 ラブホテルといっても高校生同士ですから、まあ、そういうエロいことにはならない……かと思いきや……何と、陽菜ちゃんが脱いじゃうんです! ストーリー的には陽菜が帆高に晴れ女としての哀しい運命を打ち明けるというシリアスなシーンなのですが、陽菜ちゃんの裸体があまりにもリアルで生々しすぎて、ストーリーどころではありませんでした。 謎の美女・夏美がいい感じにエロい! 帆高と陽菜を絶妙なタイミングでサポートしてくれる謎の美女・夏美。 ちょっとだけネタバレをしておくと、夏美は須賀の姪っ子、という設定なのですが、この夏美がまた何ともナイスバディで、これまたいい感じにエロいんです。 ストーリーの構図としては、夏美はまだ未成熟の陽菜との対比という役回りで登場しているわけですが、見ているほうとしてはそんなことはもうどうでもいいんです!個人的には、ストーリーのクライマックスでバイクにまたがり街中を疾走する夏美にそそられましたね! いろんな意味で大人向き!映画『天気の子』の挑戦 ジュブナイルという視点で見ると妙にエロさが際立つ映画『天気の子』ですが、エロさ以外にもジュブナイルらしくないポイントはたくさんあります。 たとえば、主人公の設定。 離島から居場所を求めて家出してきた、という帆高の設定はジュブナイルにしてはシリアスで、ここだけ見ても新海誠らしさが感じられます。 また、主人公が拳銃を撃つ、というところも象徴的で、物語のラストで帆高が警官たちに拳銃をむけるシーンは緊迫感があり、その先の展開が不安になるほどでした。 風俗店、というキーワードも特徴的ですね。 都会でバイトを探すのなら、普通にコンビニやファミレスでいいはずなのに、身分証明ができないという制約があるがゆえに風俗業以外には選択肢しかなくなる。 『天気の子』をジュブナイルの枠組みでとらえること自体、間違っているのかもしれません。 まだまだある!意外とエロいアニメーション映画! 日本のアニメーションは意外と侮れず、予期せぬタイミングでエロいシーンが出てきてびっくりすることがあります。 意外とエロいアニメーション映画をまとめてみました。 『君の名は。 』 言わずと知れた新海誠監督の大ヒット作。 主人公・宮水三葉の制服姿はもちろんのこと、長澤まさみが声優を務めるバイト先のお姉さんがたまらなく色っぽいんですよねぇ。 『ペンギンハイウェイ』 森見登美彦氏のSF小説を大胆にアニメ化。 物語のキーを握る巨乳の「お姉さん」を国民的女優の蒼井優さんがアンニュイに演じています。 『未来のミライ』 細田守監督の長編アニメーション。 ジュブナイルではありますが、高校生のミライちゃんの制服姿はやっぱり可愛らしかったですね! エロさも期待以上!映画『天気の子』は大ヒット公開中! 正統派ジュブナイルでありながら、エロいシーンも満載の映画『天気の子』。 もちろん、新海誠監督らしい繊細で緻密なストーリーとグラフィックが堪能できますので、皆さんもぜひ劇場で御覧ください!.

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