転移 したら 山 の 中 だっ た。 書評 FAN: 異世界に転移したら山の中だった。反動で強さよりも快適さを選びました。

第15話 再会2

転移 したら 山 の 中 だっ た

今日はもうちょっと森の奥に行ってみようと思う。 調査や討伐隊は川沿いに進むことがわかっているので、そこからはずれた場所に移るつもりだ。 ちょっと今、黒い精霊をとっ捕まえてる場所は微妙に近いから。 俺のもらった地図は東側が森で不明瞭になり途切れている。 どうも俺と会った神々の力が及ばない地というか、知っている精霊がいない地、ということらしい。 黒い精霊を追い回すのもそこそこに、森を進む。 イタチやハクビシンの魔物もでるが、形勢不利となると逃げるから倒そうと思わなければそれほど厄介ではない。 倒そうとすると穴蔵とかに逃げられるのは厄介だけど。 狼やクマの三本ヅノ、こちらも行動パターンが一本のやつと似てるので余裕。 俺の方が速いし、力も強い。 イノシシと野ブタ。 野ブタは家畜が逃げ出したのかな? こいつらは美味しいので狩りまくられて浅い森には滅多に出てこなくなったのだそうだ。 普通は自分より強い魔物から逃れて移動するんだけどな。 三本ツノのイノシシが突進してくる。 猪突猛進というが、イノシシは存外小回りが利く、勢いは言葉通り。 体高は俺よりあるが頭を下げて喉を見せない。 引きつけてギリギリで躱しながら、剣をイノシシの目に突き刺す。 『斬全剣』を使っているが一応柔らかいところを狙ってみた。 【収納】に急いでしまう、牡丹鍋にしよう牡丹鍋。 野ブタも野生だと牙が生えているし、ツノはあるしで結構危険。 だが、肉も魅力だが豚毛のブラシをリシュに作りたいので、これも狩る。 つい黒い精霊を深追いしてしまったり、野ブタを追ったりでなかなか深部には進めない。 途中で薬草も採取、森の奥は荒らされていないので取り放題だ。 食べてみたかったアスパラソバージュも発見。 つるっとした長い茎に麦の穂先みたいなのが付いている、全体的に黄緑色。 討伐隊はまだ出発もしていないし、そこまで急ぐこともないのでのんびり行こう。 でも早くイノシシと豚の解体はしたい。 家で解体は後始末が面倒だし、臭うのでしたくない。 せめて森で血抜きをしたいので落ち着ける拠点を作りたいのだ。 もう少し川から離れたらいい場所を探そうと思う。 薬草を採取してきましたよ、という顔をして門をくぐる。 冒険者ギルドに近づくつもりがないので、肩掛け鞄で出て行って、そこに薬草を詰めてきた。 実際、討伐隊で回復薬の需要があるので、多めに納品できないか打診があったのでちょうどいい。 借家に戻って暖炉に火を入れる。 普通はここで家に転移するのだが、たまにはこっちの台所を使わないと。 門を真面目に通ってきた関係で、いつもより早い時間だし。 とりあえず湯を沸かす。 薪もそろそろ買い足そう。 アスパラソバージュをちょっと茹でてみる。 食べてみると、シャキシャキした食感、ほんのちょっとのぬめり。 うーん、おいしいけど食感がちょっと。 俺としてはヌメッとするなら、いっそなめこくらいヌメヌメしてくれたほうがうれしいんだが。 これは執事におしつけてくる案件。 外に出ると、アッシュの家の台所の窓の鎧戸が空いている。 執事が夕食を作ってるのかな? 裏口のドアをノックして待つ。 「これはジーン様」 「こんばんは。 薬草ついでにこれを採ってきたんだが食うか?」 「アスパラソバージュではないですか。 採れる時期も短く、春を告げるものとして人気、商業ギルドにおろしてもいい値がつきますよ」 ここに住んで間がないので、俺が個人相手に商売することはできないが、商業ギルドに卸すことはできる。 店同士、個人相手の商売より、安い価格になるのだがこれはしょうがない。 「いや、今から行くのは面倒だし。 自分で食うつもりだったんだが、どうも食感がダメで」 「なんと。 美味しいのですが……、少々お待ちください」 そう言って引っ込んだかと思うと、ザルに乗せた普通のアスパラガスとソーセージを持ってきた。 「代わりにどうぞ」 「ありがとう」 ソーセージを思わず【鑑定】しつつ、借家に戻る。 アスパラガスは俺が調査の時に採った野生のものではなく栽培ものなのか、太くて立派。 アスパラはゆで卵とパセリのみじん切りを乗せて、焦がしバターをかけて食べよう。 感想を聞かれた時のために、こっちにあるもので料理しておく。 たくさんもらったから、半分は明日マヨネーズ醤油で食べるけど。 メインはカレーがあるからそれでいいかな。 【収納】はできたてのまま保存できてとても便利。 カレーをうまく温め返す自信がないし、そもそもジャガイモを入れていると冷えると質が変わる。 いや、違う。 料理することが目的だった。 野菜を適当に切って、鶏と一緒に煮炊き用の壺に放り込み暖炉にかける。 小一時間すればできあがるだろう。 結局面倒になったのは内緒だ。 今のうちに風呂に入るか。 今日は風呂もこっちのを使おう、湯は沸かすのが面倒だし【収納】から出すけど。 風呂から上がったら、窯で薄いパンを焼いてアスパラを料理しよう。 そして暖炉でもらったソーセージを焼きながら食べよう。

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異世界に転移したら山の中だった。反動で強さよりも快適さを選びました。 / じゃがバター/岩崎美奈子

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第62話 森の探索

転移 したら 山 の 中 だっ た

「ソレイユ様、とりあえず菓子袋を動かすのをやめてください」 金色にたしなめられる俺。 「キールも」 「ごほん」 銀色も金色にたしなめられ、咳払いして菓子袋を視線で追うのをやめる。 「その菓子の入手先を必ず突き止めてやる……」 悔しそうにつぶやく銀色を、かわいそうな目で見る俺と金色。 金色は製作者が誰だか気づいてるのかそれとも「菓子ごときで」って思ってるのかどっちだ。 銀色と違って味はするけど、特に執着はないみたい。 「じゃあとりあえず、領主探そうか」 「は?」 不思議そうに俺を見てくる二人。 「俺は領地経営とか詳しくないし、いざとなったら全部振り捨てて逃げる気満々。 領民からしたらやだろうそんな領主」 「すでに歓迎されておりますよ」 「最初の状態より悪くなりようがないしな」 そう言えば島ごと離散しそうだったなここ。 「中原の無法地帯を想定されているのかもしれませんが、ここでは商売で失敗しない限り大丈夫ですよ。 大義名分なく攻めるようなことをすれば商売からはじかれます」 「商売で落としいられれるのはあるだろうがな」 「なるほど、領地を売るハメになることはあっても、兵が攻めてきて虐殺されるとかはないのか」 「絶対とは言えないですが」 「まあ、あっても屋敷にいるヤツ対象で一般人は平気だろう」 「よしわかった、仕事を代行してくれる人探そう」 「……結局探すのですか」 だって領主って住民同士の諍いの裁判官やったりめんどくさそう。 必要な仕事ってなんだ? 国というと三権分立、立法・行政・司法か。 法律は今までのこの島のを元にちょっと変えればいいだろう。 行政は税の徴収とか身分証発行したりとか、公共施設作ればいいのか? ローマ帝国は 娯楽 ( サーカス )とパンだっけ? ……いかん、混乱してきた。 「とりあえず今あるこの島の法律を教えてもらおうか」 法律は基本は帝国法という大昔の大帝国が使っていたものを元にしている国がほとんどだ。 だがそれ以外に都市では商人法や都市法、農村ごとの慣習法、何より領主が定める領法がある。 「住人から聞き取りをしたところ、80年は前の法を仲間内で都合の良いように解釈を変えて適用していたようです。 ずいぶん長い間干渉がなかったようです、城壁が放棄された後は旨味のない土地ですからね」 用意していたのか、金色がメモを渡してくる。 「これは残すか?」 銀色が指で一文を指す。 「なになに? 娘が美人の場合、結婚前夜に領主に侍る……。 アホか!!!」 思わずメモを机に叩きつける俺。 風圧で壺ランプの火が揺れる。 この島の明かりは壺の途中に皿をくっつけて、灯芯を挿したようなかんじのものだ。 魚の油が使われていて、けっこう臭う上に 煤 ( すす )もひどい。 「まあちょっと考える。 領主代理できそうな人の心当たりってある?」 「男はともかく女でいいなら、娼館にでも行ったらどうだ?」 「なんで娼館……」 「貴族が 手元不如意 ( てもとふにょい )になったり没落すると、奥方や娘を売るんですよ。 地元で働くのを嫌がる方がほとんどで、ナルアディードに一旦集められることも多いんです」 「有名な娼館に直接運ばれることもあるけどな」 生臭い話になってる! 「どっちか代理する気ないか? 両方でもいいけど」 「動きにくくなりますのでお断りいたします」 「柄じゃない」 おのれ! 「ああ、数は少ないけど元御令息もいるぞ」 「ただ、そちらに顔を出すとあらぬ誤解を受けることとなります」 おのれ、金銀! ニヤニヤしおって! 「だから菓子袋は……っ!」 ちょっとジャラシを見た猫みたいになった銀色と、困る金色を見て 溜飲 ( りゅういん )を下げる俺。 「娼館が嫌なら奴隷商ですね」 居住まいを正して金色が言う。 「ナルアディードはあらゆるモノを扱っているんですよ」 金色にそそのかされて、ナルアディードの奴隷商へ。 奴隷狩りも奴隷商もカヌムより都会では禁止されてるもんだと思っていたけど、どうやら違ったらしい。 ただ俺が初めて見た、奴隷売買よりはマシであるらしい。 初めて見たの、肉の部位で売られてたからな。 色々無理だった。 ましだったが、早々に退散。 日本人にあの雰囲気は無理! 「突然ですが領地経営についてご教授お願いします。 あと領主のスカウト先を教えてください。 一つこれで、ぜひ。 あ、アッシュはこれね」 差し出すワインとプリンアラモード。 「……ノート?」 眉間に指を当てて執事の名前を呼ぶディノッソ。 「経緯不明でございます」 通常運転の執事。 「む、手を付けるのが勿体無い」 よし、アッシュは了承っと。 公爵令嬢に教えてもらえれば百人力だ。 「……何をやってるか聞いていいか?」 「内緒」 半眼で聞いてくるレッツェに答える俺。

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