この世界が闇に染まる前に。 #バッドエンド #闇落ち 闇に染まる

HY AM11:00の歌詞を教えてください><

この世界が闇に染まる前に

目の前で何が起きたのか分からない。 どうして、どこから。 それは本来なら火を持っていた私に向かってきたはずのもので、彼女は私を庇ったのだ。 彼女の体が力なく剥き出しのコンクリートの残骸の上へと崩れる。 流れ出る赤が鮮やかに灰色を濡らした。 「れ、れい……っ!」 慌ててそばへ駆け寄り、絶句する。 液体生物によって付けられたその傷は誰がどう見ても致命傷だった。 苦痛に顔を歪ませながら、それでも彼女は薄く目を開ける。 まだ、生きている。 悩んでいられる暇など無いというのに、彼女を助けられる策は一つも浮かばない。 今にも消えてしまいそうな彼女の命を離すまいと手を握り、既に冷たくなりつつあるその指先に思考はさらに停止していく。 こんな現実、受け入れていい筈がない。 「そ、そうだ……応急手当を……、霊夢さん、私ちょっと心得があるんで、す」 うまく止血すれば、きっと。 そんな言葉、喉の奥に張り付いて出てきてなどくれなかった。 私では彼女を助けられない。 いくら思考を停止させても、その事実だけは確かなものだと何かが私に語りかける。 苦しくて、苦しくて、目の前が霞んだ。 けれど私よりももっと苦しいはずの彼女が、私の手を弱く握り返してくる 「ほのお、……せ、かい、救って」 「嫌、です。 霊夢さん! わた、私は、こんな炎消えたっていいんです。 だから、」 お願いだから死なないで。 私にとって消してはいけない炎は貴女だけなんだ。 彼女の手が、ゆっくりと私の頬に触れる。 腕も持ち上げるのも辛い状況だろうに、そっと私の頬を撫ぜた。 そして笑うのだ。 今まで一度も見たこともないような優しい顔で。 「ごめ、ん……、私のこと……忘れ……いいか、ら」 「な、何言ってるんですか霊夢さんッ!」 「託し……、私……の、」 力の抜けた彼女の手が滑り、コンクリートの上に落ちる。 呼びかけても反応はない。 消えてしまった。 消してしまった。 手の中にあった蝋燭の炎がその全てを紫色へと変えた。 遅すぎるその変化にやるせなさだけが強く残った。 「貴女のいない世界なんてどうでもいいのですけどね」 最後の笑顔は反則ですよ。 いつもなら、私が願っても見せてくれないくせに。 シュル、と目の前に液体生物が飛び出してきた。 ……やる夫のアンテナにも引っかからないみたいだ」 あの事件から半年。 やらない夫との戦いで傷ついた体は病院の治療によって回復し、今は探偵業を再開している。 助手になると言って聞かなかった妖夢も一緒だ。 世界を救うために必死に駆け回ってたあの時と同じように妖夢と一緒で、けれど同じく一緒に駆け回った二人がいない。 霊夢さんは液体生物によって殺された。 竜崎は俺たちが退院する前に、この事務所と運営するための多すぎる金を残して俺たちの前から姿を消した。 霊夢さんの先輩たちも探しているようだが足取りは掴めていないようだ。 「霊夢のことと関係あるのかな」 「どうだろうな。 竜崎の考えは俺には分からん」 仮に霊夢さんの死が竜崎の何かを触発したとしても、どうしよもないことは俺たちが一番分かっているはずだ。 分かっている、はず。 「また、みんなで会えるよね、ゴローちゃん」 「……あぁ」 「何となく、もやもやするんだみょん」 痛くもない頭突きを俺の腹に決めつつ抱きついてくる妖夢の頭を撫でる。 私は薄暗いその部屋で一冊の本を手に喜びに満たされていた。 読めば読むほどその素晴らしくも冒涜的な内容に身震いがする。 それほどの喜びだ。 「これで、また会えますね」 目を閉じれば最期に微笑んだ彼女の顔が浮かぶ。 忘れることなど出来るはずがない。 「霊夢さん、もう少しだけ待っていてください」 早く準備をしないと。 彼女をこの世界に呼び戻すための。 闇に染まる さぁ、冒涜的な儀式を 今ならやらない夫の気持ちも理解できるかもしれません こんな世界、滅んでしまってもいい 貴女さえ、私の隣にいてくれたら.

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(ネタバレ注意)ドラクエ11のパラレルワールド問題について質問...

この世界が闇に染まる前に

「これは壮大なる茶番劇。 教会とアルとが手を結び兄上と私を貶め、11年前の国王陛下のお沙汰すらないがしろにしているだけにございます」 フロール王女の言葉に、アル殿下は不敵に笑った。 「茶番というならば、私とテミアール王妃が、そこのガキを使って世界を滅ぼそうとしているなどと言い出す方が、茶番だな」 そう。 ここでおこなわれていることは所詮茶番劇なのだ。 フロール王女のいう、アル殿下が世界を滅ぼそうとしているという話も、アル殿下や教皇がいう11年前の神託とやらも、どちらも茶番だ。 いくらアル殿下でも世界を滅ぼそうなどと考えるわけがない。 そして、11年前にそこまで重要な神託があったにもかかわらず、教皇が今日まで何一つ動かなかったわけもない。 どちらも茶番。 フロール王女の演じた茶番劇に、アル王女と教皇が茶番劇で返しただけだ。 たぶん、それはこの場にいる者の多くが気づいているのだろう。 何しろ、僕だって気がつくくらいなのだから。 そう、誰もが気づいている。 「教皇猊下、余には神託とやらの真偽など分からん。 だが、11年前、安易に子ども達の死を病魔によるものだと発表したことを、今は後悔している」 「それはいかなる意味でしょうか?」 「余は知っていたからな。 あの事件の真相を。 知った上でそれを握りつぶした」 その言葉に、テキルース王子の顔が今度こそ真っ青になる。 「父上、それはいかなる意味でしょうか?」 堂々としたまま、フロール王女が尋ねる。 「フロール。 11年前、余はそなたが何をしたか、知っているのだよ」 そして、国王陛下は語る。 11年前の連続王子変死事件。 ガラジアル・デ・スタンレード公爵と共に調査し、国王は早々に結論を導いていた。 すなわち、犯人はフロール王女であり、テキルース王子が他の王子達に譲渡したワインに毒物を仕込んでいたのだろうと。 それは推測ではなく、ほぼ確定した事実であった。 「何しろ、残されたワインをドワーフの専門家達に鑑定させたのだからな」 ドワーフの技術は人族を超える。 毒物の有無を鑑定することもできるのだ。 その上で、ワインをネズミに与え、毒物が確かに混入されていると確認できた。 かつてレイクさんはブシカ師匠がいなくなったから、毒の有無を調べられなくなってしまったと言っていた。 だけど、それは少年時代のレイクさんの技術やコネではということだ。 国王陛下には国王陛下の、スタンレード公爵には公爵のコネがある。 その中には、亜人種との繋がりもあったのだ。 だが、国王陛下はその調査結果を公にしなかった。 諸侯連立との対立を避けるためや、王家の醜聞を防ぐなどの政治的配慮ももちろんあったが、なによりも、もしも 公 ( おおやけ )にすればテキルース王子とフロール王女を処刑することになりかねなかった。 一人の親としてもうこれ以上子どもを失いたくはなかったのだ。 「だが、その決定は誤りだったのだろうな」 国王陛下は疲れたように言った。 「今になって、またも子ども達同士の争いを見せつけられるとは。 これも全て11年前に曖昧な対応をした余の責任か」 それは違うと僕は思う。 確かに11年前の対応も良くないけど、それ以前に国王陛下は子育てを失敗したのだろう。 フロール王女やテキルース王子だけじゃない。 アル殿下を放逐したのだって、いかなる理由があろうと親としては失格だと思う。 それをいったら、そもそもメイドに手を出したことがまずいのだが。 もちろん、僕の立場でそんなことは言えない。 だが、言える人間がいた。 彼女は高らかに笑い出す。 「ほほほほっ、なんでしょうこれは。 なんだというのでしょう」 おかしげに、あるいは狂ったように笑いだしたのはテミアール王妃。 「馬鹿馬鹿しい、全く馬鹿馬鹿しいですわ。 陛下も父上も、今更何を殊勝な顔をして、ああ、おかしい」 笑い続けるテミアール王妃。 その表情は鬼気迫っている。 気が狂う寸前といったかんじだ。 やがて彼女は鬼のような表情になり叫ぶ。 「今更何をいっているのですか、あなた達は。 あの子は、ブラルドは私の全てだった。 王位などどうでもいい。 あの子がいれば、私はそれでよかった。 それなのに……」 テミアール王妃はふらふらと歩き出す。 「あの子を殺したのは誰? フロール王女? テキルース王子? 国王陛下? 父上? 私? いいえ、この世界そのものよ」 テミアール王妃はまるで歌うかのように、狂って叫ぶ。 彼女は僕に近づく。 さあ、私と共に世界を滅ぼしましょう。 「契約。 そう、契約よ。 私は彼と契約する。 家族を殺し、世界を滅ぼす。 「さあ、私に力を与えなさい。 まさかっ。 思う間もなく、テミアール王妃の体が黒く染まっていく。 「まさかっ!」 キラーリアさんが叫ぶ。 かつて彼女は見たはずだ。 リリィが『闇』に染まるところを。 テミアール王妃はまさに、今、『闇』と化そうとしていた。 僕は叫ぶ。 「ルシフっ!!」 お前はどこまで、人を苦しめれば気が済むんだ!? だが、僕の叫びも意味なく。 テミアール王妃は今、『闇』へと姿を変えたのだった。

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この世界が闇に染まる前にこの思いを

この世界が闇に染まる前に

カーテンをひいた室内は暗く、目の前の存在が酷く儚げに映る。 そんなバカな、と思いつつも口元に手を当てて呼吸を確かめた。 ーーーーこの世界が闇に染まる前に、 天気の良い朝だった。 ひどく気怠いのは昨夜の名残か。 カーテンの先の明るい世界に眉を寄せる。 うっすらと差し込んだ朝日がやけに暴力的で、光から隠れるように闇へと逃げる。 ベッドを見やれば白い塊。 己のシーツを掛けられただけの白い塊は部屋の闇に同化して 不意に怖くなった。 「・・・・・・・・・・っ、なんすか此の手、」 わざと足音粗く近付いて口元に手を当てる。 呼吸を確かめる間もなくそれは白い細い手に掴まれた。 「・・・・なんすかその面。 」 不機嫌そうな声音は寝起きだからか掠れていて、それが弱々しく感じてどうしようも無い。 声音同様に不機嫌そうに歪められた表情の魚は自分の骨張った手を見下ろして、 再度顔をあげて此方を見遣る。 ーーそして溜息。 引かれた腕の力はそんなにも強くは無い。 それなのに引き込まれるように魚へとダイブした身体は遠慮なく白い身体を押し潰した。 一瞬ぐえっと色気も何も無い声、そして少しぐらいは気を遣えとのぼやき。 その荒れた言葉とは裏腹に裸の背中に細い腕が回った。 「あったけーっしょ。 」 つかアンタめちゃんこ冷たー、いくら筋肉バカでも風邪ひきまっせー。 聞こえてきた声に未だ反応出来ない自身に、白い塊は再度溜息を吐いた。 「バカが何考えてんのか天才様の私にゃわかりやせんが。 」 背中に回った手がゆっくりと肌を撫でる。 それは魚らしくもない優しい手付きで。 「バカな事ばっか、考えてんじゃねーっつーの。 考えるんは私、アンタは行動派っしょー。 」 「・・・・・・・・・・・」 「らしくねぇ面しやがって、寝起き最悪っすよ。 」 「・・・・・・・・・・・」 「朝っぱらからしけたツラ見る私の気持ちも汲んでくだせぇ。 」 「・・・・・・・・・・・」 「・・・・てーか、マジ静かでちょいキモい。 かなりキモい。 」 いい加減にしなせぇ、とペチンと叩かれた背中にようやく凍りついていた喉が動く。 「とう、ま・・・」 「・・・なんすか。 」 「とうま、」 「はいはい。 」 「当麻、」 「はーいはい、」 力の抜けた腕で掻き抱くように白い身体を包めばほっと白いそれは息を吐いた。 ーーー生きて、る。 「当たり前っすよ、マジ寝ボケてんなら起きてくだせぇ、つーか痴呆っすか?」 早すぎやしませんか瀬文さん、いや、いい年ですしあり得ますか、やば相棒が呆けた。 軽過ぎる言葉にも今はすぐに言い返せる自信が無い。 それどころか口を開けば溢れてきそうなものを耐えるのに精一杯だ。 そんな自分の状況を正確に理解したのか魚は何度目かの溜息の後、少し躊躇して口をひらいた。 「・・・・置いてく、訳ないっしょ。 」 「・・・・・・・は?」 あまりに予想外の言葉と声音と、纏う雰囲気に思わず聞き返せば女は ガシッと乱暴に頭を掴み無理やり視線を合わせてきた。 睨み上げるように、まるで喧嘩を売るように、まっすぐ此方を向く視線。 「だっから、テメェみたいな危なっかしい乱暴で凶暴で凶悪でバカで猪突猛進な野生動物みてぇな人間 残してどっか行ったら世間様が迷惑被るどころか警察の恥だろーが!同僚で、っこういう関係の好で 最後まで面倒見てやるっつってんだよウスラバカ耳悪いのか頭も悪い癖によー言わせんなこんなこと!!」 言い逃げとばかりに再びぎゅうっと抱き締められ、先ほどよりも強まった力に思わずぐぅと唸れば 女は其れが可笑しかったのかクスクスと笑った。 「・・・らしく無いっすよ。 」 「・・・すまん」 体制はそのままに短く交わした言葉。 それは漸く、普段のような軽さを含んできて。 「真っ暗でも、アンタを見つけて引き摺ってでも連れてきますから。 」 「・・・見えないぐらい、暗くてもか。 」 「バカにしてんすか、見えなくても五感の全部が死んでも、アンタだけは分かります。 」 どんだけの付き合いだと思ってるンすか、置いてかねぇつってんだろ。 悩んでいたのか沈んでいたのか分からないが、先ほど迄の思考がバカみたいだ。 喉奥でクツクツと笑えばペチンと頭を叩かれた。 気付けば緩んでいた腕から静かに半身を起き上がらせれば深い瞳。 「だから、・・・・アンタこそ、私を置いていくなよ。 」 落ちる先が闇でも、なんでも、自分だけじゃなく、必ず連れて行けと。 縋るように首筋に回された腕に今度こそ耐える間もなく溢れたものは零れ落ちた。 昔は闇に落ちるなら一人で、と考えてた当麻が その考えを覆せる程、瀬文に執着すれば良い。 瀬文は昔の当麻を知っているからそれを無意識に怖がれば良い。

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