日経 レバレッジ etf。 「日経レバレッジ(NF)」「ダブルインバース」とは?人気ETFの仕組みとその魅力をわかりやすく解説。

「日経レバレッジ(NF)」「ダブルインバース」とは?人気ETFの仕組みとその魅力をわかりやすく解説。

日経 レバレッジ etf

少ない資金で何倍もの取引が可能になることを指す。 レバレッジ型ETFの3つの特徴 変動が2倍 日経平均レバレッジ・インデックスに連動するレバレッジ型ETFを購入した場合、日経平均株価が値上がりすると、その変動率の2倍のリターンが得られます。 この2倍の変動がレバレッジ型ETFの特徴で、例えば1日の日経平均株価の変動率が2%だった場合、その日の変動率は4%となります。 取引時間帯で何度も売買が可能 レバレッジ型ETFは、わずかな値動きでも価格が大きく変動する特徴があります。 一般的のETFでも取引時間帯で何度も取引は可能ですが、変動がわずかであれば、得られるリターンもわずかとなります。 一方で、レバレッジ型ETFは変動率が2倍となるため、取引時間中に高頻度で取引する場合に適しているといえるでしょう。 株価の値動きを常にチェックしておくことで、適切なタイミングで積極的な売買を行うことがリターンを得るポイントです。 指数に連動するため銘柄選びの手間が省ける 指数に連動する一般的なETFも同様ですが、レバレッジ型ETFも指数に連動することから、自分自身での銘柄選びが不要になり、選定する手間が省けます。 そのため日経平均株価に連動するレバレッジ型ETFに投資する場合は、日経平均株価の動向を予想しておくだけでも取引が可能です。 レバレッジ型ETFのリスク レバレッジ型ETFは短期間で高いリターンを得ることも可能ですが、その反面リスクも大きくなります。 レバレッジ型ETFを取引するには、あらかじめ以下の3つのリスクを把握して必要があります。 価格が下落したときの損失額が2倍となる 例えば日経平均レバレッジ・インデックスに連動したレバレッジ型ETFを購入した場合、日経平均株価が4%下落した場合、発生する損失はその2倍である8%マイナスとなります。 そのため、常に株価の動向をチェックしておくことや購入前に損切りラインをあらかじめ決めておくことが損失の拡大を防ぐポイントです。 ちなみに価格が下落すると予想した場合は、2倍の値動きをするレバレッジ型ETFではなく、インバース型ETFと呼ばれるETFを購入するのもよいでしょう。 インバース型ETFは価格が下落すると逆にETFの価格が上昇するようになっており、レバレッジ型ETFとは違った特徴を持ちます。 長期投資では価格が乖離する可能性 レバレッジ型ETFは2倍の価格で変動しますが、2日以上ETFを保有していると少しずつ指数と価格にズレが生じてしまい、リターンの減少、もしくは損失が発生する可能性があります。 例えば日経平均株価を指数にしているETFを1,000円で購入して、翌日に10%上昇して1,100円、3日目に20%下落して880円、4日目に15%上昇して1,012円、と推移した場合を考えてみます。 レバレッジ型ETFの場合、翌日は日経平均株価の変動率10%の2倍である20%プラスに推移し、200円のリターンが得られます。 その後、3日目以降は40%下落して価格は720円、4日目は30%上昇して価格が936円になります。 2倍の変動によって、1,000円で購入したレバレッジ型ETFは元本割れになってしまいました。 あくまで一例ですが、これが長期間になるほど指数と価格のズレが大きくなる可能性もあるので注意しましょう。 信託報酬が発生する レバレッジ型ETFも通常のETFと同様に、運用会社に委託することになるため信託報酬と呼ばれる手数料が発生します。 ただETFは指数に連動しており、調査にかかわる手間やコストが省けることから信託報酬は安く設定されていますが、少しでもリターンを高くしたい場合、信託報酬が低いレバレッジ型ETFを選択することが重要です。 分配金に期待できない レバレッジ型ETFは分配方針として年に1回分配を行うことを定めていますが、分配金が支払われた実績がほとんどないため、分配金の支払いは期待できないといえます。 例えば「楽天 ETF-日経レバレッジ指数連動型」の交付目論見書を確認すると、毎年3月15日に決算を行い、「決算時に、配当等収益から諸経費および信託報酬等を控除した後の全額について分配することを原則とします。 」との記載がされています。 しかしながら、決算書を確認してみると、平成28年3月期と平成29年3月期の分配金は0円となっており、分配金の支払い実績がないことがわかります。 詳しく知りたい方はこちら】 NISAではなく特定口座もしくは一般口座で取引をする レバレッジ型ETFの投資を考える場合、価格が乖離する可能性が高いことから、高頻度で売買することが多いでしょう。 そのため、レバレッジ型ETFの売買は特定口座もしくは一般口座を利用するとよいでしょう。 NISA(少額投資非課税制度)は年間120万円の投資枠で得られる売却益や分配金などが非課税となるメリットもありますが、高頻度で売買を行うとすぐに投資枠を使い切ってしまうことになります。 また特定口座(源泉徴収なし)と一般口座では、毎年自分自身で確定申告を行う必要があることも合わせて留意しておきましょう。 レバレッジ型ETFの代表的な銘柄 上場インデックスファンド日経レバレッジ 上場インデックスファンド日経レバレッジは、日経平均株価の2倍の変動率で推移する「日経平均レバレッジ・インデックス指数」に連動して値動きするレバレッジ型ETFです。 運用は日興アセットマネジメントが行っており、信託報酬は0. 594%で、購入単位は1,000口以上で購入可能です。 決算は毎年7月10日に行われます。 864%と比べると、コストを抑えて取引ができるのが特徴です。 ダイワ上場投信 TOPIXレバレッジ ダイワ上場投信 TOPIXレバレッジは、東京証券取引所全銘柄を対象とする株価指数「TOPIX」の2倍の変動率で推移する「TOPIXレバレッジ 2倍 指数」に連動するレバレッジ型ETFです。 運用は大和証券投資信託委託が行っており、信託報酬は0. 81%で、購入単位は1万口以上1口単位で購入できます。 決算は毎年1月10日に行われます。 利益率や資本効率、ガバナンス体制を考慮した400銘柄を選定、それらから算出した指数「JPX日経インデックス400」の変動率の2倍で推移する「JPX日経400レバレッジ・インデックス」に連動するレバレッジ型ETFです。 運用は大和証券投資信託委託が行っており、信託報酬は0. 81%、1万口以上1口単位で購入できます。 決算は毎年1月10日に行われます。 1分から最大1日の期間で効率的に取引できる金融商品を探している方が利用しているようです。 またレバレッジが2倍となっているため、価格の上昇幅も2倍という特徴から、大きなリターンが得られる可能性もあり、効率的な取引も期待できる可能性があると言えるでしょう。 常に株価やニュースのチェックが可能な方 取引期間中は常に株価やニュースのチェックができる方に向いていると言えます。 レバレッジ2倍となっており、上昇するリターンが大きくなる反面、下落すると損失も大きくなることから、適切なタイミングで売買を見極めるためにも、常に株価やニュースのチェックは欠かせません。 まとめ レバレッジ型ETFの特徴やリスクをまとめました。 通常のETFとは異なった事が多いため、リターンとリスクはもちろん、分配金や使用する口座などを再確認しておきましょう。 また、掲載されている情報の正確性を保証するものではありません。 投資の際には各社サイトの投資条件をよくお読みください。 ・当サイトの運用については万全を期しておりますが、その情報の正確性、安全性、適時性等を保証するものではありません。 ・掲載情報によって生じたいかなる損害についても、当社は一切の責任を負いません。 ・掲載情報は予告なく、内容の変更、削除等が行われることがあります。 ・投資商品などをご購入の際は、必ず契約書等の内容をご確認の上、ご自身でご判断ください。 ・当社では掲載企業のサービスに関するご質問にはお答えできません。 各運営会社等へ直接お問い合わせください。 ・当サイトに掲載されている情報の著作権は、原則として当社または執筆業務委託先に帰属します。 読者は当該情報の複製、販売、表示、公表、修正、頒布または営利目的での利用を行う権利を有しません。

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日経 レバレッジ etf

特にSPXL投資家の皆様は、ぜひ最後までご覧になってください。 さて、株式投資をやっていると、こんなフレーズをよく聞くと思います。 レバレッジETFは、減価するから気を付けること もう一つ、これもよく目にすると思います。 レバレッジETFは、短期間で高いリターンを求めるのにオススメ ほとんど定説となっていて、様々なサイトを片っ端から見ていっても当り前のように語られていることですね。 ・・・ところが、実はこれ、間違った認識なんです。 このようなミスリードによって、レバレッジETFに対する理解を誤って、抵抗感を持っている人が非常に多いと思います。 僕は実際にレバレッジETFであるSPXLを1,000万円ほど保有していますので、今回はレバレッジETFについて語られる「減価の嘘」と「正しい扱い方」を、お伝えしていきたいと思います。 それでは、以下ご覧ください。 レバレッジETFとは まず初めにレバレッジETFについて簡単におさらいしてみたいと思います。 レバレッジETFとは、連動する指数の値動きに対して、「てこの原理」で指数の2倍,3倍といった値動きになるように設計されたETFのことを指します。 指数の動きに対して同じ方向へ連動するレバレッジ ブル型 と、指数の動きに対して反対方向へ連動するインバース ベア型 があります。 図1は指数の値動きに対して2倍に動くブル・ベアファンドのイメージです。 図1 <出所>SBI証券「指数の値動きに対して2倍に動くブル・ベアファンドのイメージ図」 例えば、日経平均レバレッジ・インデックス」に連動を目指す代表的なETFには以下のような金融商品があります。 銘柄コード 銘柄名 1458 楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型 1570 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 1365 ダイワ上場投信-日経平均レバレッジ・インデックス 1358 上場インデックスファンド日経レバレッジ指数 米国で有名なレバレッジETFには以下のようなものがあります。 SPXLは常に米国ETF人気ランキング上位のETFですね。 「レバレッジ 又はインバース ETFは、減価するから気を付けること」 例えば、図2をご覧ください。 SBI証券のホームページより引用したものです。 図2 <出所>SBI証券「ブル・ベアファンドの対象となる指数の値動きと基準価額推移のイメージ図」 このように大手企業のサイトでもレバレッジETFの減価が注意喚起されていますので、多くの人に「レバレッジETFは減価する」ということが信じられています。 このレバレッジETFが減価するという主張の理屈をおさらいしてみましょう。 例えば、投資元本100万円を、ある指数と、指数に連動するブル3倍レバレッジETFに、それぞれ投資した場合のリターンを考えてみます。 1日目は-5. 88%下落して94. 12万円になります。 00%上昇して99. 77万円になります。 以降、-5. 00%上昇を繰り返すごとに、どんどんと評価額が減少していくことになります。 これがいわゆるレバレッジETFが減価すると考えられている所以ですね。 チャートで表現すると図3のようになります。 図3 レバレッジETFは減価するという主張の原理 投資家を惑わす数字のマジック しかし、図3の考え方は根本から間違っています。 00%を繰り返すことで指数が減価していないように見えるよう都合よくリターンが調整されているからです。 減価していることを検証するのであれば、価格変動幅を等しく設定すべきでしょう。 では、価格変動幅を等しく-2. 00%を交互に繰り返すボックス相場の場合を見てみましょう。 図4をご覧ください。 図4 指数も原価していることが分かる このように同じ騰落率を繰り返してみると 「指数も減価している」ことが分かります。 レバレッジをかけなくても減価するということです。 そして、指数とレバレッジETFの乖離に目をやってみると、レバレッジETFのほうが大きく減価していることが分かります。 これらのことから、あえて減価という言葉を使いたいのであれば、 「ボックス相場で指数は減価する。 レバレッジETFは減価が拡大する。 」 という表現になりますね。 減価の正体は「複利の効果」 しかし、 そもそも減価という表現自体が実は適切ではありません。 なぜなら株価が上昇と下落を繰り返すことで評価額が減少していく原因は、 「複利の効果」 だからです。 適切に表現するならば 「ボックス相場では複利の効果によってリターンが押し下げられる」ということになります。 仮に、この複利の効果の1つの側面であるデメリット 「減価」と表現したいのであれば、雪だるま式に増えていく複利の効果のメリットを 「増価」と言わなければおかしいですよね。 でも、増価などという表現は聞きません。 複利の効果については広く知られている基礎的な金融知識なのですが、実は意外と正しくその効果を理解されていません。 単利と複利とは まず単利と複利についておさらいしていきます。 金融商品のリターンは「単利」か「複利」の何れかに分かれます。 図5 単利と複利の仕組み 単利とは、当初の投資元本に対するリターンを得られる仕組みになっています。 複利とは、投資元本に対するリターンを投資元本に組み入れて、元利合計に対するリターンを得られる仕組みになっています。 複利の効果とは 複利の効果を厳密にいうと、複利で得られる利益と単利で得られる利益の差分ということになります。 以下の計算式で求めることができます。 複利の効果= 複利リターン - 単利リターン 図5の3年目を見てみると、複利リターンが115. 76万円、単利リターンが115万円となっていますので、複利の効果によるリターンは差分の0. 76万円になります。 それでは複利の効果を、株価が上昇する時、株価が下落する時、ボックス相場の時、どのような効果を発揮するのか見てみます。 複利の効果:株価上昇時はリターンを押し上げる 図6は元本100万円が年率5%で上昇し続けた場合のチャートを示しています。 図6 複利の効果:株価上昇時はリターンを押し上げる このようなチャートを用いて「複利の効果で雪だるま式に資産を増やそう」というキャッチフレーズは至る処で見かけますよね。 複利の効果の代表的なメリットです。 しかし、雪だるま式メリットばかりを強調することによって、あたかも複利の効果は投資元本を加速度的に増加させるだけであるかのような錯覚を招く原因の一つになっています。 複利の効果:株価下落時はリターンを押し上げる 図7は元本100万円が年率-5%で減少し続けた場合のチャートを示しています。 図7 複利の効果:株価下落時はリターンを押し上げる 単利リターンでは元本がゴリゴリ削られて無くなってしまいますが、複利の効果によってリターンが押し上げられます。 これも複利の効果のメリットです。 複利の効果:ボックス時はリターンを押し下げる 図8は元本100万円が年率-5%と5%でボックスを形成した場合のチャートを示しています。 図8 複利の効果:ボックス時はリターンを押し下げる ボックス相場では複利の効果によってリターンが押し下げられます。 これは複利の効果のデメリットですね。 リスク ボラティリティ が大きいほど複利の効果は増幅する また、複利の効果は、リスク ボラティリティ が大きいほど増幅するという特徴を持っています。 図9をご覧ください。 図9 ボラティリティの大小によって、複利の効果は増減する どのパターンも単利リターンは等しく30%であるにも関わらず、複利リターンは価格変動リスク ボラティリティ が大きいほど押し下げられていることが分かります。 複利の効果は、ボラティリティが小さい時はリターンを押し上げますが、ボラティリティが大きい時はリターンを押し下げる効果があるということです。 このように、複利の効果はデメリットの側面もあるということですね。 この側面を正しく認識できていなければ対策も打ちようがありません。 複利の効果を正しく理解する 複利の効果にはメリットとデメリットの側面があることが分かりました。 前項では価格変動リスク ボラティリティ が大きいほど複利リターンが増幅することを確認しました。 ここではリスクを大中小でそれぞれどのような複利の増幅効果が発揮されるか検証します。 【複利の効果】株価が上昇する時 図10は、株価上昇時の複利リターンを示しています。 リスク小は年率5%、リスク中は年率10%、リスク大は年率15%としています。 図10 株価上昇時の複利リターン いわゆる雪だるま式に資産が増えるリターンを示すもので、複利の効果を解説される時に非常によくみかけるチャートですね。 株価上昇時は、複利の効果によってリターンが押し上げられます。 株価上昇時は、リスクが大きいほど複利の効果( リターン押し上げ効果)が増幅します。 30年後のリターンを見てみると、リスク小の332. 2%に対して、リスク中は1644. 9%(5. 0倍)、リスク大は6521. 6倍)です。 リスクの違いは2倍~3倍ですけれど、複利の効果によってリターンは非常に大きく乖離していくことになりますね。 この複利の効果のメリットの側面は、ほとんどの投資家が理解されていることと思います。 【複利の効果】株価が下落する時 図11は、株価下落時の複利リターンを示しています。 リスク小は年率-5%、リスク中は年率-10%、リスク大は年率-15%としています。 図11 株価下落時の複利リターン 例えば7年後のリターンを見てみると、リスク小が-30. 2%のリターンであるのに対して、リスク中は-52. 2%(1. 7倍)、リスク大は-67. 9%(2. 2倍)です。 このようにリスクが2倍~3倍になっても、ドローダウンは抑制されていることが分かります。 そしてチャートの中央あたりを最大のリターン乖離として、時間が経過するほど乖離が小さくなっていますね。 株価下落時は、複利の効果によってリターンが押し上げられます。 (ドローダウンが抑制される) 単利リターンと違って複利リターンは元利合計されるため、ゼロに近づいてもなかなかゼロにはなりません。 個人的にはブラックホールみたいなイメージですね。 ブラックホールは中心に近づくほど時間の経過が長くなるため、事象の地平線の外側からは永遠に中心に辿りつく姿を捉えることはできません。 株価下落時は、リスクが大きいほど複利の効果( リターン押し上げ効果)が増幅します。 ただし、いくら下落時のドローダウンを抑制するからと言っても、リスクが大きくなればなるほど下落幅も大きくなりますので、リスクを取り過ぎることは危険です。 自分のリスク許容度の範囲内でリスクを調節すべきでしょう。 【複利の効果】ボックス レンジ 相場 図12は、株価がボックス レンジ 相場の複利リターンを示しています。 リスク小は年率-5%~5%、リスク中は年率-10%~10%、リスク大は年率-15%~15%としています。 図12 株価がボックス レンジ 相場の複利リターン 株価が上下を繰り返すと、複利の効果によってリターンが押し下げられます。 ボックス相場では、リスクが大きいほど複利の効果( リターン押し下げ効果)が増幅します。 これが「レバレッジETFは減価するから注意すること」というミスリードを招く原因です。 正しく表現するのであれば、 「レバレッジETFは複利の効果を増幅するため、ボックス相場における複利のリターン押し下げ効果も増幅される」であるべきです。 前者の表現では、あたかもレバレッジETFが創出するデメリットのように誤解を与えてしまいますよね。 レバレッジの効果ではありません。 レバレッジによって、複利の効果を増幅しているのです。 ボラティリティが大きいほど複利の効果は増幅されます。 ということは、例えば新興国ETFや小型株・中型株のようなボラティリティの高い金融商品にも同様のことが言えるはずです。 ところが、「新興国ETFは減価するから注意すること」などという解説は聞きませんよね。 日本人の複利に関する理解不足 これは少し余談となりますが、複利の効果を正しく理解できていない人が多いことは統計からも分かっています。 2016年、我が国で初めて金融リテラシーに関する大規模調査が金融広報中央委員会によって行われました。 図13は、その調査の設問です。 Q19が複利の効果に関する設問になっています。 図13 <出所>金融広報中央委員会発表資料「金融リテラシー調査の結果」 Q19の正解は1番です。 元利合計に102%かける計算を5回繰り返すだけで答えを求められますが、米国人の正答率が75%に対して、日本人は42. 9%と残念な結果になっています。 日本は金融リテラシー後進国です。 これは先述した株価上昇時の複利の効果を、ごく単純化した初歩的な設問ですが、6割が答えられませんでした。 では、株価下落時の複利の効果は?ボックス時の複利の効果は? これを設問にしたら、ほとんどの人が正解を答えられないのではないでしょうか。 もし複利の効果を正しく理解できていなかったとしても、恥ずかしいことではありません。 減価を防ぐために有効な戦略とは 減価という表現は正しくないと思いますので使いたくないのですが、あまりに広く浸透してしまっている用語なので敢えて使います。 では、複利の効果のメリットを活かしてデメリットに対処するにはどのような手立てが有効か考えてみます。 大きくて立派な船に乗ろう まず、そもそも 株価押し下げ効果を回避することが第一に考えるべきことですね。 つまり、株価が上昇しやすい市場で戦うこと、逆に言い換えればボックス相場になりやすい市場では戦わないということです。 世界有数の資産家であり投資の神様ウォーレン・バフェットの名言にこういう言葉があります。 経営成績がよくなるか悪くなるかはどれだけ効率的に舟を漕げるかという点よりも、どのビジネス船に乗り込むかという点が大きく影響する。 沈む船の中でどれだけ頑張って漕いでも効率が悪いですよね。 漕げば進む船に乗るべきです。 では日本株式市場を見てみましょう。 図14 日経平均の超長期チャート 1989年のバブル崩壊以降、1万4000円~2万3000円のボックス圏内を行ったり来たりを繰り返しています。 複利の効果のデメリットの側面を十二分に発揮してしまう酷い株式市場と言わざるを得ません。 ところが、日本人の個人投資家の9割以上、ほとんどの投資家が日本株式市場に投資しているというのが実態です。 証券会社は、顧客に頻繁な売買をしてもらうことで手数料を稼いでいますから、複利の効果のデメリットの側面を、ことさら顧客に説明したくないという動機が働きます。 ですから、証券会社や株投資のサイトでは正しく複利の効果が解説されない。 証券マンも説明しない。 個人投資家は複利の効果を正しく認識できない。 日本株式市場に投資する。 このような悪循環が続いているのではないでしょうか。 では、米国株式市場を見てみましょう。 図15 <出所>ジェレミー・シーゲル氏の著書「株式投資」 米国株投資家にはもはや常識的なジェレミー・シーゲル教授の著書「株式投資」に掲載されているチャートです。 綺麗な右肩上がりですね。 各時代ごとに拡大すると結構な騰落はありますし、過去と同じ未来が続くかは誰にも分かりませんが、少なくともこれまでを振り返れば誰もが幸せになれる株式市場でした。 戦場を間違わなければ、既に半分勝利したといっても過言ではないと思います。 逆に言うと、戦場を間違っては小手先の技でどうこうしようと失敗する可能性が高いということですね。 一つには、 ボラティリティが小さい(アップサイドもダウンサイドもリスクが小さい)金融商品を選択するということが対策として考えられます。 一つには、 ダウンサイドリスクを軽減するか、 アップサイドリスクを拡大するといったことが考えられます。 図16はボックス時の押し下げ効果に対する対応策を示しています。 理解しやすいようにチャートの作成元データも載せておきます。 図16 ボックス時の押し下げ効果に対策する このように何らかの対策によってダウンサイド又はアップサイドのリスクを改善することができれば、複利の効果によるボックス時のリターン押し下げを軽減又は相殺することが可能となります。 僕は、これらの対策を実践しています。 弊ブログをご覧の方にはお馴染のSPXLリスクコントロール・ポートフォリオですね。 ご存知ない方は以下の記事を、ぜひご覧ください。 SPXLリスクコントロール・ポートフォリオの減価対策 それでは、SPXLリスクコントロール・ポートフォリオがどのように押し下げ効果に対策をできているのか見ていきます。 2019年12月時点、僕は172,127ドル(1,887万円)を当ポートフォリオで運用しています。 SPXLリスクコントロール・ポートフォリオは、SPXLとキャッシュを一定割合 推奨は50:50 で保つことによって、SPXL単独を保有するよりもリスクを抑制しています。 つまり、SPXL自体はレバレッジ3倍ETFですが、SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ全体で見た時のレバレッジを1. 5倍に調節することで、アップサイドリスクとダウンサイドリスクを抑制しています。 ちなみにレバレッジを1. 5倍に調節している背景には、ジェレミー・シーゲル教授の調査結果も頭に入っています。 シーゲル教授は過去200年における株式市場の膨大のデータを分析した結果、保有期間に応じた最適な株式の保有割合を算出しています。 下表をご覧ください。 リスク許容度 保有期間 1年 5年 10年 30年 超保守派 9. 僕のマイポートフォリオはほとんど全て株式です。 そのうちSPXLリスクコントロール・ポートフォリオは約75%。 つまりポートフォリオ配分における株式の割合は約138%になります。 シーゲル教授のマトリクスでいえば保有期間30年ほどのリスク選好派ということになりますね。 シーゲル教授の研究結果だからといって、確からしさを検証できないものを鵜呑みにはしていないのですけれど、このレバレッジ倍率を形成する一つの根拠にはなっています。 * 図17は、実際のSPXLリスクコントロール・ポートフォリオの運用実績から、同額 約765万円 のSPXLを保有していたとした場合の時価評価額の推移を示しています。 5万円 が得られていますね。 しかし、リターンを抑制すると言っても、それでも指数(市場平均)を大きく上回るリターンは期待できますので、我が家のライフプランにとって十分かなと思っています。 当ポートフォリオは独自のリバランスルールによって、安く買って高く売ることが可能になります。 独自といっても簡単なルールですので、誰でも運用できると思います。 実際に2018年1月からリバランスしてきた実績をプロットしたチャートが図18になります。 黒丸がSPXL購入、赤丸がSPXL売却です。 図18 SPXLリスクコントロール・ポートフォリオのリバランス実績 一見して安く買って高く売っていることが分かると思います。 複利の効果のデメリットの側面について以下のように対策されています。 安く買うことで、その後の上昇時にアップサイドリスクを拡大する• 高く売ることで、その後の下落時にダウンサイドリスクを軽減する 図19は、SPXLリスクコントロール・ポートフォリオのキャッシュ部分を除きSPXL部分だけに着目して、リバランスした場合としなかった場合を比較しています。 図19 独自リバランスによるリターンの押し上げ効果 今から振り返ってみると2018年~2019年3月は、まさにボックス相場になっていますね。 8万円 のリターン押し上げ効果を得られています。 実際の運用成果からも対策が効果を発揮していることを確認できますね。 まだ1年と少しの運用期間ですが、2年、3年と時間が経過するほどのリターン押し上げ効果は雪だるま式に増えていくことでしょう。 まとめ 雪だるま式に資産を増やそう よく「レバレッジETFは短期的に大きなリターンを得るのに適している」などと解説されていますけれど、大きな間違いです。 なぜなら資産運用の基本は「長期保有」なのですから。 証券会社や株投資のサイトはきちんと解説しません。 株投資ブロガーも詳しく解説している方をあまり見かけません。 受け手の知識不足を逆手にとって、資産運用において好ましくない短期投資を勧める行為には、何らかの意図もしくは理解不足を感じます。 まともな解説が少なければ誤った理解を植え付けられてしまいますので、言葉足らずにレバレッジETFは減価するなどと書くのはやめた方が良いと思います。 しかし、ひとたび複利の効果を正しく理解すれば、そのメリットを活かしためにどうするか、デメリットを抑制するためにどうするか、考えることが出来るようになります。 複利の効果を増幅させるレバレッジETFだからこそ、しっかりとメリットを活かし、デメリットを抑制する方策を考え、ガッチリと長期保有できる状態にすべきでしょう。 そうすることによって、複利の効果の大きなメリットを享受できるのです。 「大手企業のサイトに書いてあるから」「著名人が言っているから」、そんな風に誰かの言葉を鵜呑みにせず、自分の頭で考えることが大事だなと感じる今日この頃です。 通りすがりにコメント失礼いたします。 本記事読ませていただいて大変参考になったのですが、気になる点がありました。 主旨はレバレッジETFに関する世間の解説が的を射ていないということだと思いますが、原因の一つとしてゆうさんの相場の解釈と証券会社等の解釈にズレがあるように感じます。 途中「ボックス相場で指数は減価する。 レバレッジETFは減価が拡大する」と記述がありますが、そもそも「指数が減価する相場」はベア相場と捉えるべきではないでしょうか。 そうすると金融機関のいう「ボックス相場ではレバレッジETFは減価する」、という表現にも一理あると思いますがいかがでしょうか。 (増価という表現を使わないのに、というご指摘はその通りですね。 ) 同じく通りすがりから失礼します。 ポートフォリオの考え方、非常に興味深かったです。 キャッシュとポートフォリオを組むのは初心者が買い時、売り時を見極める良い方法だと思いました。 ただ、指数の解説あたりから道を誤っていると思います。 指数はその定義からして、基準時点 SPであれば1941年から3年の平均を10 からの変動幅のことなので、変動率ではなく絶対値に意味があります。 極論、今日50下げても、明日50上がれば同じ変動幅で元通りです。 対して、レバレッジETFは指数の変動幅を日々の変動率に換算して価格を決めるため、そのギャップで減価が発生します。 複利の効果ではありません。 最後の方にあるSPXLのグラフとSP500の指数を比較してみると減価が分かりやすいと思います。 三倍のリスクを取っているのに、指数のリターンを越えられません。 これがレバレッジETFは長期投資に向かないという証拠です。 通りすがりから失礼しましたが、引き続き面白い記事を期待しております! アナリストさん コメントありがとうございます。 考え方の参考になりました。 仰るようにレバレッジETFを単に買い持ちしてるだけでは指数を超えられない可能性が高く長期投資には向かないというのは僕も同じ考えです。 ただ、指数が単利か複利かということでは、原点の10に対して単利で動いているのではなく、変動幅を組み入れた元本に対して変動していますので複利に属すると思います。 ですので、例にあげていただいた50下がって50上がるというケースでも複利の効果が働いており、50下がった組み入れ元本に対して50上がっていることであり、指数の値動きにも複利が効いています。 ですからレバレッジETFと指数のギャップは、レバレッジによるギャップであって複利の効果ではないとのご指摘については、厳密にいうと(「指数の」複利の効果)が(レバレッジによって拡大される)と言えると思います。

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【2020年最新版】レバレッジ指数に連動するレバレッジ型ETF全10銘柄を徹底解説!

日経 レバレッジ etf

日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信ETFは、 市場での売買代金もかなり多く、よく知られている銘柄で、 保有している人も多いです。 しかし、この日経レバレッジETFのみを運用していると、 日経平均株価が上昇するときしか、 利益を出すことができないということになります。 また、世界的な何かの要因で、 ナントカショックの部類の大暴落が起きてしまうと、 大きな損失を出してしまうこともあります。 そこで、日経平均レバレッジ・インデックス上場投信ETFと逆の銘柄、 つまり、日経平均株価が下がれば下がるほど、 利益を出すことができる銘柄もあります。 それは、『日経平均ダブルインバースインデックス連動型上場投信』ETF という銘柄で、銘柄コードは1357です。 売買代金については、日経レバレッジほどではないのですが、 その利用のしやすさからも、リスクヘッジとして、 ダブルインバースを保有している人も多いです。 逆に、日経平均株価が下げ相場であれば、 主に、ダブルインバースの株によって、 利益をどんどん出していくことも可能となります。 このダブルインバースという銘柄は、 ナントカショックの部類の大暴落こそが大きな利益拡大のチャンスなので、 日経平均の株価が高いと思われる時期に仕込んでおくと良いでしょう。 日経平均レバレッジETFの逆と言えば、 信用取引での空売りという方法もあります。 しかし、信用取引については、現物取引とは違い、 投資金額以上の損失がでることもありますので、 初心者にとっては敷居の高い取引かもしれません。 特に、大損をしたとしても、 自分が投資した金額の範囲内で運用したいと考えているのでしたら、 信用取引よりも、現物取引での銘柄を選択することになります。 そして、現物の取引で、自分が投資した金額の範囲内で運用でき、 日経平均レバレッジと逆の動きをする銘柄が、 日経平均ダブルインバースなのです。 もし、日経平均レバレッジ・インデックスを買ったり売ったりしたことがあれば、 まったく同じやり方で、ダブルインバースも買ったり売ったりできますので、 非常に便利な銘柄となるでしょう。 たとえば、FXで、為替が円高になっても円安になっても良いように、 両建てという手法もありますが、 同じように、レバレッジETFと、 ダブルインバースを同時に保有して、両建てといったことも可能です。 つまり、日経平均株価が上がれば、レバレッジETFで利益を出し、 逆に、日経平均株価が下がれば、ダブルインバースで利益を出す、 そういったことも同時にできます。 ただ、当然ですが、日経平均株価が下がれば、 レバレッジETFでは損失が出て、 日経平均株価が上がれば、ダブルインバースでは損失がでますので、 その辺の売買のタイミングは、自己責任でうまく行う必要があります。

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